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わくわくのダンジョン研修
第30話 わくわくのダンジョン研修 4
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たーたったったー♪ たーたたー♪ たーたたったー♪ たーたたーたーた♪
「さあ、ダンジョンといえばモンスター! 戦闘だ。この先の部屋にスケルトンがいると思われる。武器は腰につけているだけじゃあ意味がないぞ! 両手でしっかりと持って挑むんだ」
そういって博士は腰に括り付けてあった鞭を手に構えてゆっくり進みだします。
「…見えて来たぞ、やはりスケルトンだ。3匹もいる。相手はモンスターだ、正々堂々やる必要なんてない、ここは先手必勝でいこう。それっ!」
博士は見事な鞭捌きでスケルトン達の頭蓋骨を鞭で叩き、払い、打ち付けました。
一瞬で3体のスケルトンは崩れ去り、地面へと吸いこまれていきます。
「モンスターを倒したぞ! どんなもんだ! おっと、見てくれ。モンスターが何かを落としていったぞ?」
博士は手のひらに拾った物を乗せて、画面に映し出してくれました。
「これはラッキーだ、小さいけど魔石だぞ。これ一つだと大した価値は無いが、数が集まればカウンターで買い取ってくれる。貴重な資金源だな」
博士が魔石をポケットにしまうと、こちらに顔を向けました。
「こうやってモンスターを倒すとドロップ品を落とす事がある。魔石以外にも、素材だったり武器だったり防具だったり。宝石なんかもあるぞ? 新米冒険者の皆は装備も十分ではないだろう? 最初はこうやって敵を倒してアイテムを拾い集めてお金に換えるんだ。」
説明を続ける博士の後ろの通路で、赤い何か2つ、4つ、10…どんどん増えていきます。
カメラは少し後ろに下がりますが、博士は得意げに今まで拾ったアイテムを袋から取り出しました。
「スケルトンなんかは何体かかってこようが問題ではない、だがダンジョンの下層に向かえば強敵もどんどん出てくるぞ。私も自分の身の丈にあったモンスターを探してはダンジョン内を探索しまわったものだ。その時に獲得できたこの宝石なんかはなんと驚き! ってオイ。ずいぶんと遠くに離れたな、そんなに遠くからじゃなくてもしっかりと撮れるぞ? うん、待ってくれ。今大事なところなんだ」
先生の肩をスケルトンがトントンと叩きます、ですが先生はまだ話を続けようとします。
「なんだ、しつこいな。大体誰なん…」
振り向いた瞬間先には、この部屋を埋め尽くさんと大量のスケルトンが武器を構えています。
「オ…、オ…、オーマイッ………」
セリフが終わらないうちに映像の先生がどんどん小さくなっていきます。距離的にも。スケルトンに囲むまれて見えなくなると言う意味でも。
………再び画面が暗くなりました。
たーたったったー♪ たーたたー♪ たーたたったー♪ たーたたーたーた♪
「ダンジョンという場所は危険が付き物、入る前に入念な準備が必要だ。新米冒険者の諸君、武器や防具だけじゃないぞ? 時には先輩冒険者に聞くことも大事だ。それと最初は一人で戦うな? 必ず仲間を連れて行くんだ。一人で戦うのは限界がある。私も真剣に潜る時はチームを組んで潜るからな」
屈強そうな男性達が画面の中に映りこみます。
「それと、これは先輩冒険者として忠告だ。復活の腕輪と帰還の指輪、出来るだけ早めに用意するんだ。これがあるか無しかで冒険者の質が問われる。これは間違いない。シャトーダンジョンに限らず、どこのダンジョンでも共通する常識だ。しっかりと覚えておいてくれ」
博士は自分の右腕に付いている腕輪をこちらに見せる。
「これらのアイテムはそれぞれのダンジョン限定品だ。違うダンジョンにいく際には使えないので必ず買い換えるように。それじゃあ短い時間だったが、これでお別れだ。君達の今後に期待する! 実力がついて、巡り会わせが会ったら私とも一緒に冒険するかもしれないな。期待して待っているよ、それじゃあグッドラック」
博士が〆の言葉を言うと、画面が消えて部屋の明かりが付きました。オリエンテーションはこれにて終了です。
「さあ、ダンジョンといえばモンスター! 戦闘だ。この先の部屋にスケルトンがいると思われる。武器は腰につけているだけじゃあ意味がないぞ! 両手でしっかりと持って挑むんだ」
そういって博士は腰に括り付けてあった鞭を手に構えてゆっくり進みだします。
「…見えて来たぞ、やはりスケルトンだ。3匹もいる。相手はモンスターだ、正々堂々やる必要なんてない、ここは先手必勝でいこう。それっ!」
博士は見事な鞭捌きでスケルトン達の頭蓋骨を鞭で叩き、払い、打ち付けました。
一瞬で3体のスケルトンは崩れ去り、地面へと吸いこまれていきます。
「モンスターを倒したぞ! どんなもんだ! おっと、見てくれ。モンスターが何かを落としていったぞ?」
博士は手のひらに拾った物を乗せて、画面に映し出してくれました。
「これはラッキーだ、小さいけど魔石だぞ。これ一つだと大した価値は無いが、数が集まればカウンターで買い取ってくれる。貴重な資金源だな」
博士が魔石をポケットにしまうと、こちらに顔を向けました。
「こうやってモンスターを倒すとドロップ品を落とす事がある。魔石以外にも、素材だったり武器だったり防具だったり。宝石なんかもあるぞ? 新米冒険者の皆は装備も十分ではないだろう? 最初はこうやって敵を倒してアイテムを拾い集めてお金に換えるんだ。」
説明を続ける博士の後ろの通路で、赤い何か2つ、4つ、10…どんどん増えていきます。
カメラは少し後ろに下がりますが、博士は得意げに今まで拾ったアイテムを袋から取り出しました。
「スケルトンなんかは何体かかってこようが問題ではない、だがダンジョンの下層に向かえば強敵もどんどん出てくるぞ。私も自分の身の丈にあったモンスターを探してはダンジョン内を探索しまわったものだ。その時に獲得できたこの宝石なんかはなんと驚き! ってオイ。ずいぶんと遠くに離れたな、そんなに遠くからじゃなくてもしっかりと撮れるぞ? うん、待ってくれ。今大事なところなんだ」
先生の肩をスケルトンがトントンと叩きます、ですが先生はまだ話を続けようとします。
「なんだ、しつこいな。大体誰なん…」
振り向いた瞬間先には、この部屋を埋め尽くさんと大量のスケルトンが武器を構えています。
「オ…、オ…、オーマイッ………」
セリフが終わらないうちに映像の先生がどんどん小さくなっていきます。距離的にも。スケルトンに囲むまれて見えなくなると言う意味でも。
………再び画面が暗くなりました。
たーたったったー♪ たーたたー♪ たーたたったー♪ たーたたーたーた♪
「ダンジョンという場所は危険が付き物、入る前に入念な準備が必要だ。新米冒険者の諸君、武器や防具だけじゃないぞ? 時には先輩冒険者に聞くことも大事だ。それと最初は一人で戦うな? 必ず仲間を連れて行くんだ。一人で戦うのは限界がある。私も真剣に潜る時はチームを組んで潜るからな」
屈強そうな男性達が画面の中に映りこみます。
「それと、これは先輩冒険者として忠告だ。復活の腕輪と帰還の指輪、出来るだけ早めに用意するんだ。これがあるか無しかで冒険者の質が問われる。これは間違いない。シャトーダンジョンに限らず、どこのダンジョンでも共通する常識だ。しっかりと覚えておいてくれ」
博士は自分の右腕に付いている腕輪をこちらに見せる。
「これらのアイテムはそれぞれのダンジョン限定品だ。違うダンジョンにいく際には使えないので必ず買い換えるように。それじゃあ短い時間だったが、これでお別れだ。君達の今後に期待する! 実力がついて、巡り会わせが会ったら私とも一緒に冒険するかもしれないな。期待して待っているよ、それじゃあグッドラック」
博士が〆の言葉を言うと、画面が消えて部屋の明かりが付きました。オリエンテーションはこれにて終了です。
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