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奪われたギャラクシーロボ!? 奇跡の超雷炎合体! グレートレイジューク!!

第14話 奪われたギャラクシーロボ!? 奇跡の超雷炎合体! グレートレイジューク!! 1

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 私、佐々木優は18歳です。
 当然運転免許書も持っています。
本日は学園がお休みです。
何故か最近姿を見ない父の車を借りて、今日は仕事に来ております。
 身分の上では学生に位置するのですが、あくまでも魔界の学校。普通の身分ではないので『The 越後屋』所属の魔法師としての表の顔が私にはあります。
 魔法師や魔術師といった種類の人間には、様々な仕事が用意されています。
 病院での医師や学校などの業務、魔法犯罪者を取り締まる警察官、ガードマン等のボディガード。
 ダンジョン攻略者達を代表とする冒険者や傭兵なんかもいますね。
 どれも拘束時間の長いものが多く、学生の身分としては厳しい仕事ばかりです。
 ですから『The 越後屋』の紹介で、土日祝日や自身の都合に合わせた仕事を私は普段から選んでいます。
 そんな中でも特に実入りが良いのが『魔力貯蔵』の業務です。
 魔力から電力に変換する技術が出来てからというもの、人類の主だった魔力はそちらに回されています。
 私は普通の方よりも魔力の最大値が高いので、企業が個人で保有している巨大魔力貯蔵タンクへ魔力を籠める仕事がお気に入りです。
 普通の人間が魔力を籠めれる限界量を遥かに超える量を一人で入れられるのですから、私一人で貯蔵タンクをまんぱんにすればそれだけお金がもらえる訳です!
 時間はかかりますが、それでも半日もかからないのでこうやって現地へ移動をして、お給料を貰うべく活動を行っているのです。
 市街地を抜けて、田畑が中心の風景のその先。車で約2時間のドライブを楽しみながら走らせていくと、私と同じ目的地へと向かうのか大型トラックが徐々に増えていきます。
 目的地の看板が見えてきました。

『HERO法人 戦線シリーズ支援機構』

 本日の職場です。
 巨大な研究施設です。東京ドーム約20個分の施設の中にとてつもない大きさの近代的な建造物が並んでいます。
 先日戦った『切り札戦線 シャッフラー』のサポートメカの発進基地でもあります。
 おもちゃの発売もさることながら、ここで各シャッフラービークルの実物を見ていたので発進してくると思っていたのですが…。
 話が少し逸れましたね。
 入口の検問所で専用のカードキーを通しゲートバーが上へと上がります。
 駐車場に車を止めて、セキュリティをかけます。稀にですがこういった基地は悪の秘密結社に襲われる事があるので魔法にて車に結界処理も施します。
 半年に1度くらいのペースで襲われるので、必ず実施をしておかないと車が吹き飛んだり弾き飛ばされたり………とりあえず原型を留めておけない事が多いそうです。
 父の車には以前より私が結界魔法の処理を行っていた為、魔力を流し込むだけで魔法防御が実施されるのです。

「おはようございます」
「はい、いつも御苦労様です」

 駐車場から抜けて、中に入る時には専用のゲートで手荷物検査を実施します。
 ここでも駐車時に使ったカードキーを通して自身の目的を伝えます。

「越後屋の佐々木です。魔力貯蔵に参りました」
「はい、問題ありません。今女性スタッフをお呼びしますので少々お待ちください」
「別に男性の方でも構わないのですが…」
「こっちがそういう訳にはいかないんだ。すまないがね」
「はあ?」

 たまに男性のスタッフしかいないとこうやって待たされます。
 いったいどういった意味合いなのでしょうか?
 まあ女性スタッフもすぐに来てくれたので問題ありません。
 手荷物は籠に入れてスキャニングを行います。
 更に私も専用のゲートを通り、女性職員に服の上から全身を軽く叩かれて危険物の持ち込みが無いか確認されます。
 こうやって無事に手荷物検査が実施されると、スタッフバッチが渡されて中に入ることが出来るのです。

「注意事項の確認はどうしますか?」
「今月は3回目なので大丈夫です」
「ではよろしくお願いいたします」
「はい。では失礼いたします」

 動く歩道で中を進み、目的地へと向かいます。
 カードキーのデータを読み込ませることにより、動く歩道が自動で目的地まで運んでくれるので快適です。進む先を注意する必要はないので、手持ちの端末を操作している人や資料などを読み耽っている人が多いです。
 私も鞄から本屋さんで買った雑誌の袋を取り出します。
 紙媒体の本が減っていく昨今ですが、すべての書籍を電子化されている訳でもありません。

 「♪」

 鼻歌交じりで紙袋を半分開けて中身を覗きこみます。
 ふっふっふっ、久し振りの新刊でとてもテンションが上がっています。
 思わず3冊も買ってしまいました!
 もっと欲しかったのですが、残念な事に本屋さんには取扱がこれ以上なかったんです。
 予約販売は一人1冊でしたし、そもそも扱っている本屋さんがほとんど無いのが現状です。
 
「っと。到着ですね」

 いろいろと妄想している内に目的のエリアに到着しました。
 動く歩道から降りて、カードキーを差し込みます。
 入口の左右に警備ロボットが配置され、カードキーを差し込んでもなお指紋認証を要求する厳重な扉を開けました。
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