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新たなる伝説の戦士!? 正体不明の三人目!
第72話 新たなる伝説の戦士!? 正体不明の三人目! 15
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「通常斬撃で対応可能でした」
「その様子ですね」
実はあの黒剣、隠された能力があったりします。
「こちらは、いかがいたしますか?」
「ノタマウナーの生首ですか」
着ぐるみの頭を持っているようにしか見えません。
「構成成分は布地と綿、化学繊維に…まあ簡潔しますと、ぬいぐるみです」
「じゃあいらないですかね」
その言葉に頷いたつかさは、その頭を投げ捨てました。
「…お嬢様」
「どうしま…」
頭を投げた通路の先から、1匹の着ぐるみが登場しました。
『のたまうなー?』
「1匹ではなかったようですね」
私は端末を手に対応を考えます。
「お待ちください、まだ来ます」
『のたまうなー』
『のーたまうなー』
『のーたまーうなー』
『のーたーまーうなー♪』
ぞくぞくと出てきます。
「随分と多いですね」
「お任せ下さい」
言うが早い、軽いステップで敵に近づいたと思うとすべての着ぐるみノタマウナーを両断しました。
「見事な腕ですね」
「ありがとうございます。それとお嬢様、こちらに」
促されて通路を先に進むと、その先の広いイベントホールに巨大なモニュメント? があります。
その中から『ガコン』と音がなるたびに着ぐるみ…いえ、ぬいぐるみノタマウナーが出てきます。
よく見ると、その巨体にはガラスケースがついておりその中には巨大なクレーンが…。
「UFOキャッチャーですか」
「そのようですね」
直接出せばいいのに、あ、失敗してます。
「ヒハ、ヒハハハ…ヒハ! 小銭が足りぬ! そこのノタマウナー! こいつを両替してこい!」
『のたまうな!』
「でかすぎて右側から覗けぬではないか! ええい! 中のノタマウナー! クレーンに捕まらんか!」
『のたまうなー!』
中のぬいぐるみが首を横に振っています。
「ええい! 命令を聞け!」
『のたまうなー!』
中のぶいぐるみ達が一斉に首を横に振ってます。
「シュールですね…」
「あの? お嬢様?」
「ドーラがUFOキャッチャーで遊んでます」
「そうなのですか」
そういえば魔力を込めないとつかさには見えないのでしたね。
私はつかさの肩に手を置いて魔力を流し込みます。
「嗚呼…お嬢様が」
「そのネタはもういいですから」
「もう少し手を下に」
胸なんて触りませんよ。
「おじょうさまぁ…」
「つまり、ぬいぐるみノタマウナーをあれで量産している。ということですか」
「ぬいぐるみの元は他の景品のようですね。上の煙突のような場所からぬいぐるみをドカドカ落としております」
ガラスケース…UFOキャッチャーならアクリルですかね? の中に落とされたぬいぐるみは大きくなって立ち上がります。
デフォルメされたぬいぐるみが人間大になるとぬいぐるみノタマウナーの出来上がりです。
「取り出し方に少々難がありそうですが、ずいぶんと数が多いですね」
「その様です。あの数を1匹1匹切り伏せるのは骨が折れそうです。骨なんてありませんが」
「メカですからねぇ」
つかさのジョークに適当に相槌を打ちつつ、ノタマウナーの様子を眺めます。
しかし、この状況下で妨害。妨害ですか、いっそのこと丸焼きにしちゃいましょうか。
「その様子ですね」
実はあの黒剣、隠された能力があったりします。
「こちらは、いかがいたしますか?」
「ノタマウナーの生首ですか」
着ぐるみの頭を持っているようにしか見えません。
「構成成分は布地と綿、化学繊維に…まあ簡潔しますと、ぬいぐるみです」
「じゃあいらないですかね」
その言葉に頷いたつかさは、その頭を投げ捨てました。
「…お嬢様」
「どうしま…」
頭を投げた通路の先から、1匹の着ぐるみが登場しました。
『のたまうなー?』
「1匹ではなかったようですね」
私は端末を手に対応を考えます。
「お待ちください、まだ来ます」
『のたまうなー』
『のーたまうなー』
『のーたまーうなー』
『のーたーまーうなー♪』
ぞくぞくと出てきます。
「随分と多いですね」
「お任せ下さい」
言うが早い、軽いステップで敵に近づいたと思うとすべての着ぐるみノタマウナーを両断しました。
「見事な腕ですね」
「ありがとうございます。それとお嬢様、こちらに」
促されて通路を先に進むと、その先の広いイベントホールに巨大なモニュメント? があります。
その中から『ガコン』と音がなるたびに着ぐるみ…いえ、ぬいぐるみノタマウナーが出てきます。
よく見ると、その巨体にはガラスケースがついておりその中には巨大なクレーンが…。
「UFOキャッチャーですか」
「そのようですね」
直接出せばいいのに、あ、失敗してます。
「ヒハ、ヒハハハ…ヒハ! 小銭が足りぬ! そこのノタマウナー! こいつを両替してこい!」
『のたまうな!』
「でかすぎて右側から覗けぬではないか! ええい! 中のノタマウナー! クレーンに捕まらんか!」
『のたまうなー!』
中のぬいぐるみが首を横に振っています。
「ええい! 命令を聞け!」
『のたまうなー!』
中のぶいぐるみ達が一斉に首を横に振ってます。
「シュールですね…」
「あの? お嬢様?」
「ドーラがUFOキャッチャーで遊んでます」
「そうなのですか」
そういえば魔力を込めないとつかさには見えないのでしたね。
私はつかさの肩に手を置いて魔力を流し込みます。
「嗚呼…お嬢様が」
「そのネタはもういいですから」
「もう少し手を下に」
胸なんて触りませんよ。
「おじょうさまぁ…」
「つまり、ぬいぐるみノタマウナーをあれで量産している。ということですか」
「ぬいぐるみの元は他の景品のようですね。上の煙突のような場所からぬいぐるみをドカドカ落としております」
ガラスケース…UFOキャッチャーならアクリルですかね? の中に落とされたぬいぐるみは大きくなって立ち上がります。
デフォルメされたぬいぐるみが人間大になるとぬいぐるみノタマウナーの出来上がりです。
「取り出し方に少々難がありそうですが、ずいぶんと数が多いですね」
「その様です。あの数を1匹1匹切り伏せるのは骨が折れそうです。骨なんてありませんが」
「メカですからねぇ」
つかさのジョークに適当に相槌を打ちつつ、ノタマウナーの様子を眺めます。
しかし、この状況下で妨害。妨害ですか、いっそのこと丸焼きにしちゃいましょうか。
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