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第二章【新しい世界はときめき模様】
第9話「あなたがくれた希望」
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喫茶店で穂乃花が話した当てつけ話を覚えていたようだ。
穂乃花はうなずき、震える声のまま言葉を続けた。
「これから封印するとなると、守里ちゃんも私も人柱になるしかない」
そうなれば守里を大切に想う遊佐は悲しむだろう。
二人が幸せになってくれればいいと思う反面、使命感との板挟みになった。
純粋に姉の幸せを選択できないことに穂乃花は流れる涙を拭うことも出来ない。
どうしようもない現実と自分の嫌な心に幻滅していた。
「たぶん大丈夫だよ」
「何言って……!」
顔をあげると深琴が人懐っこい笑顔で穂乃花の両頬を挟む。
唇が尖ってしまい、くらえて泣きっ面なのだからよけいに苦しい。
「巫女様が人柱はいらないって言ってたんだ」
「え?」
「今は仮封印が出来ている。ちゃんと勾玉がそろえば大丈夫ってぇ言ってた」
「うん、そうだ。言ってた」と深琴は誇らしげに顎に手を当ててうなずく。
頬を挟んでいた手が離れて、穂乃花はへなへなと畳に手をついた。
(そろえるって。あの時もそろってた。それでも足りなくて人柱に……)
「……人柱にならなくてもちゃんと封印出来るんだ」
だが一つ問題がある、と深琴は苦笑いをし、手入れをしていた刀とは別にさげていた剣を前に出す。
それに見覚えがあり、穂乃花は目を見開いて剣を手に取った。
鞘から抜いてみればそれは刀身の折れたもの……。
「なんで……」
「……オレがさ、折っちまったんだ」
顔をあげれば胸が締め付けられるほどに沈痛な面持ちをした深琴がいる。
いつも気さくに笑う深琴が見せるもの悲しさに穂乃花の手が伸びていく。
深琴の頬に触れて、お互いに切なさが交差した。
「剣がさ、不完全なんだ。そう簡単に折れるもんじゃねぇってのに」
「不完全……」
その剣を守っていたのは妹の八恵だった。
たしかにそう簡単に折れるものではないのに、目の前にあるのはぽっきり折れた剣。
「仮とはいえ封印出来た。一度道は繋がったから人柱は必要ない。だから何も心配なんていらねぇんだ」
深琴の言葉は弱った穂乃花には甘い毒だ。
傷ついた人の言葉は余計に信じたくなると、穂乃花はすがるように深琴の着物を握りしめた。
「人柱にならなくていいの?」
「ってことだ。勾玉は巫女が持ってるっておっしゃってた」
となれば勾玉単体ではなく、持ち主がいるとわかって深琴は探していた。
勾玉を探し、剣をなおすために旅をして、その先で穂乃花に出会った。
やわらかい言葉に穂乃花の身体から力が抜ける。
これまで溜め込んでいた苦しさがハラハラと涙になって落ちていく。
鼻をすすって深琴の背中に手を回す。
「巫女であればいいの?」
「そういうことだ。だから守里さんの幸せを願うのは自由ってことさ」
――自由。
どれだけその言葉に憧れたか。
焦がれても手に入らないこと。
深琴とかりそめ夫婦として旅に出て、世界の自由さにまぶしさを知る。
自分の意志で道を選ぶことが出来ると知り、暗がりになっていた目の前に道が開けた。
狭間にうずくまったままの穂乃花に光と闇がくっきりと分かれて見えた。
(守里ちゃんの幸せを願っていいんだ。お姉ちゃんたちみんな幸せに……)
「ありがとう」
胸にあたたかいものがこみあげる。
穂乃花にとって「ありがとう」と言えることは一番乙女として憧れるもの。
それが自然と口に出来ることはうれしいと、涙を流しながら笑った。
「……ずるいな」
深琴が目を反らし、眉間にシワを寄せて赤い目元を誤魔化した。
これまで軟派でしかなかった深琴の好意を直視したと、穂乃花はだんだんと火照りを帯びていく。
「ち、ちがう! 同じ目的なだけよ! 一目惚れなんてあるはずない……!)
ならどうして唇を奪ったのだろう、と考えるのも恥ずかしいと深琴に背を向ける。
「穂乃花」
隙を逃すまいと深琴が後ろから抱きしめてきたので、穂乃花は悲鳴をあげて後ろに頭突きをした。
顎に直撃してうずくまる深琴を無視して穂乃花は部屋から飛び出し外に出た。
息を切らして胸に手をあて、唾をのみこむ。
(私は巫女だもの。これはかりそめの関係。決して……何があっても本当の夫婦になることはないわ)
それが巫女というもの。
姉妹の幸せを願うものの、巫女である限り生きる道は限られるのだから。
***
食事の時間は深琴の視線が気になって集中できなかった。
久しぶりに守里の手作り料理を食べているのに、と頬に詰め込むばかりで喉を通らなかった。
夕食を終えると、守里と銭湯に行くことになった。
共同の湯浴みははじめてだと、穂乃花は裸の女性に真っ赤になって背中を丸める。
湯につかっても恥ずかしさは消えず、膝を抱えていた。
「あたたかくて気持ちいいねぇ」
「ううぅ、恥ずかしい」
「こういうのは慣れだよぉ。穂乃花ちゃんはとってもかわいい」
「……ここにいる人、みんな自信ありますって顔してる」
一度こうなればなかなか元気が出てこない。
せっかく守里といるのにと余計に落ち込んでいた。
それを気にかけた守里が穂乃花の耳たぶをつまんでふにふにしだす。
「守里おねーちゃん、なにして……」
「おそろいの耳飾りして、かわいいなぁって思ってたの」
ギョッとして穂乃花は守里から距離をとって首を激しく横に振る。
湯浴みでは耳飾りを外しているが、守里にばっちりとチェックされていたとうろたえた。
「ちがっ! おそろいなんかじゃ……。そう! 夫婦って誤魔化すためで!」
「別にいいじゃない。深琴くんもうれしそうだったよ~」
深琴は穂乃花の反応を見て楽しんでいるだけだと頬をふくらます。
からかってばかりで反応しなくてはならないこっちの身にもなれと念を送った。
「……ねぇ、穂乃花ちゃん」
桶が石にぶつかる音が響く。
ざばざばとお湯が揺れるなかで守里が憂いを隠し切れない微笑みを浮かべた。
穂乃花はうなずき、震える声のまま言葉を続けた。
「これから封印するとなると、守里ちゃんも私も人柱になるしかない」
そうなれば守里を大切に想う遊佐は悲しむだろう。
二人が幸せになってくれればいいと思う反面、使命感との板挟みになった。
純粋に姉の幸せを選択できないことに穂乃花は流れる涙を拭うことも出来ない。
どうしようもない現実と自分の嫌な心に幻滅していた。
「たぶん大丈夫だよ」
「何言って……!」
顔をあげると深琴が人懐っこい笑顔で穂乃花の両頬を挟む。
唇が尖ってしまい、くらえて泣きっ面なのだからよけいに苦しい。
「巫女様が人柱はいらないって言ってたんだ」
「え?」
「今は仮封印が出来ている。ちゃんと勾玉がそろえば大丈夫ってぇ言ってた」
「うん、そうだ。言ってた」と深琴は誇らしげに顎に手を当ててうなずく。
頬を挟んでいた手が離れて、穂乃花はへなへなと畳に手をついた。
(そろえるって。あの時もそろってた。それでも足りなくて人柱に……)
「……人柱にならなくてもちゃんと封印出来るんだ」
だが一つ問題がある、と深琴は苦笑いをし、手入れをしていた刀とは別にさげていた剣を前に出す。
それに見覚えがあり、穂乃花は目を見開いて剣を手に取った。
鞘から抜いてみればそれは刀身の折れたもの……。
「なんで……」
「……オレがさ、折っちまったんだ」
顔をあげれば胸が締め付けられるほどに沈痛な面持ちをした深琴がいる。
いつも気さくに笑う深琴が見せるもの悲しさに穂乃花の手が伸びていく。
深琴の頬に触れて、お互いに切なさが交差した。
「剣がさ、不完全なんだ。そう簡単に折れるもんじゃねぇってのに」
「不完全……」
その剣を守っていたのは妹の八恵だった。
たしかにそう簡単に折れるものではないのに、目の前にあるのはぽっきり折れた剣。
「仮とはいえ封印出来た。一度道は繋がったから人柱は必要ない。だから何も心配なんていらねぇんだ」
深琴の言葉は弱った穂乃花には甘い毒だ。
傷ついた人の言葉は余計に信じたくなると、穂乃花はすがるように深琴の着物を握りしめた。
「人柱にならなくていいの?」
「ってことだ。勾玉は巫女が持ってるっておっしゃってた」
となれば勾玉単体ではなく、持ち主がいるとわかって深琴は探していた。
勾玉を探し、剣をなおすために旅をして、その先で穂乃花に出会った。
やわらかい言葉に穂乃花の身体から力が抜ける。
これまで溜め込んでいた苦しさがハラハラと涙になって落ちていく。
鼻をすすって深琴の背中に手を回す。
「巫女であればいいの?」
「そういうことだ。だから守里さんの幸せを願うのは自由ってことさ」
――自由。
どれだけその言葉に憧れたか。
焦がれても手に入らないこと。
深琴とかりそめ夫婦として旅に出て、世界の自由さにまぶしさを知る。
自分の意志で道を選ぶことが出来ると知り、暗がりになっていた目の前に道が開けた。
狭間にうずくまったままの穂乃花に光と闇がくっきりと分かれて見えた。
(守里ちゃんの幸せを願っていいんだ。お姉ちゃんたちみんな幸せに……)
「ありがとう」
胸にあたたかいものがこみあげる。
穂乃花にとって「ありがとう」と言えることは一番乙女として憧れるもの。
それが自然と口に出来ることはうれしいと、涙を流しながら笑った。
「……ずるいな」
深琴が目を反らし、眉間にシワを寄せて赤い目元を誤魔化した。
これまで軟派でしかなかった深琴の好意を直視したと、穂乃花はだんだんと火照りを帯びていく。
「ち、ちがう! 同じ目的なだけよ! 一目惚れなんてあるはずない……!)
ならどうして唇を奪ったのだろう、と考えるのも恥ずかしいと深琴に背を向ける。
「穂乃花」
隙を逃すまいと深琴が後ろから抱きしめてきたので、穂乃花は悲鳴をあげて後ろに頭突きをした。
顎に直撃してうずくまる深琴を無視して穂乃花は部屋から飛び出し外に出た。
息を切らして胸に手をあて、唾をのみこむ。
(私は巫女だもの。これはかりそめの関係。決して……何があっても本当の夫婦になることはないわ)
それが巫女というもの。
姉妹の幸せを願うものの、巫女である限り生きる道は限られるのだから。
***
食事の時間は深琴の視線が気になって集中できなかった。
久しぶりに守里の手作り料理を食べているのに、と頬に詰め込むばかりで喉を通らなかった。
夕食を終えると、守里と銭湯に行くことになった。
共同の湯浴みははじめてだと、穂乃花は裸の女性に真っ赤になって背中を丸める。
湯につかっても恥ずかしさは消えず、膝を抱えていた。
「あたたかくて気持ちいいねぇ」
「ううぅ、恥ずかしい」
「こういうのは慣れだよぉ。穂乃花ちゃんはとってもかわいい」
「……ここにいる人、みんな自信ありますって顔してる」
一度こうなればなかなか元気が出てこない。
せっかく守里といるのにと余計に落ち込んでいた。
それを気にかけた守里が穂乃花の耳たぶをつまんでふにふにしだす。
「守里おねーちゃん、なにして……」
「おそろいの耳飾りして、かわいいなぁって思ってたの」
ギョッとして穂乃花は守里から距離をとって首を激しく横に振る。
湯浴みでは耳飾りを外しているが、守里にばっちりとチェックされていたとうろたえた。
「ちがっ! おそろいなんかじゃ……。そう! 夫婦って誤魔化すためで!」
「別にいいじゃない。深琴くんもうれしそうだったよ~」
深琴は穂乃花の反応を見て楽しんでいるだけだと頬をふくらます。
からかってばかりで反応しなくてはならないこっちの身にもなれと念を送った。
「……ねぇ、穂乃花ちゃん」
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