藤に隠すは蜜の刃 〜オッドアイの無能巫女は不器用な天狗に支えられながら妹を溺愛する〜

※誤字脱字の直しのため、エピソードがバラつく可能性があります。
一時非公開にして大幅修正を予定しておりますので、ご了承くださいm(_ _)m



「超シスコンな無能巫女」の菊里と、「完璧主義でみんなの憧れ巫女」の瀬織は双子姉妹。
「最強巫女」と称えられる瀬織が中心となり「あやかし退治」をする。
弓巫女の筆頭家門として、双子姉妹が手を取り合う……はずだった。

瀬織は「無能巫女」の菊里を嫌っており、二人は「一方的に仲が悪い」関係だった。

似ても似つかない二人を繋ぐのは生まれつきの「オッドアイ」だけ。

嫌われて肩身の狭い環境……だが、菊里は瀬織を溺愛していた!


「強いおねーちゃんになって、必ず瀬織を守る」

それが菊里の生きる理由であり、妹を溺愛する盲目な姉だった。

強くなりたい一心で戦い続けたが、ある日あやかしとの戦いに敗北し、菊里と瀬織はバラバラになってしまう。

弱さにめげそうになっていた菊里を助けてくれたのは、「天狗のあやかし・静芽」だった。

静芽と協力関係となり、菊里は「刀」を握ってあやかしと戦う。
それが「弓巫女一族」である自分と瀬織を裏切ることであっても。

瀬織を守れるなら手段は選ばないとあやかしに立ち向かう内に、不器用にも支えてくれる静芽に「恋」をして……。

恋と愛に板挟みとなり、翻弄されていく。


これは「超・妹溺愛」な無能の姉が、盲目さで「愛を掴みとろう」と奮闘するお話。

愛を支える「天狗の彼」にとってはなかなか複雑な恋の物語。


【藤の下に隠す想いは、まるで蜜のように甘くて鋭い】
24h.ポイント 0pt
6
小説 196,961 位 / 196,961件 キャラ文芸 4,849 位 / 4,849件

あなたにおすすめの小説

氷雪姫は半天狗の愛に溶かされる

海城あおの
恋愛
瑞穂国を治める国司の娘である雪代氷織。彼女が生まれた年は雪が長く降り続け、「氷雪姫」と陰で囁かれている。 側室の娘であることを理由に、氷織は城の離れに閉じ込められ、孤独に生きてきた。 十七歳になったある日、義妹の華怜の手によって城から追放されてしまう。 命の灯火が消えそうなそのとき、人間と天狗の血が流れる蒼玄に助けられる。 蒼玄は湯守人として温泉の素材を捜し、様々な病や怪我を治してきた。 しかし長年の苦難を強いられ、凍りついた氷織の心は、蒼玄の温泉でも治せなかった。 「俺はお前さんの心を見たとき、ぞっとしたよ。 お前さんの周りの人間は、世界は、どれほどの苦しみを与えてきたのかと。想像するだけで泣きそうになった」 蒼玄の提案により、氷織の凍った心を溶かすための旅に出る。 氷織の見張り役だった岳も加わり、三人で温泉の素材を捜す日々。 郷の人々との関わりや、蒼玄の優しさに触れ、氷織の凍った心はだんだんと溶けていく。 愛を知らずに育った少女が真の愛を見出し、新たな未来を切り開いていく物語。 あやかし×忌み嫌われた姫の和風恋愛ファンタジー

口づけからはじまるかりそめ夫婦、道中お気をつけて~契約婚のはずが、なぜか夫から本気の求婚をされながら勾玉集めの旅をしています〜

星名 泉花
キャラ文芸
穂乃花は巫女姉妹の七女。八ツ俣(やつまた)を封じるために姉妹全員で人柱となった。 だが穂乃花が暴走したことで封印は失敗した。 時は流れ、穂乃花は八ツ俣封じのために再び目を覚ます……がまさかの口づけをきっかけに起きてしまった! なんだかんだと一悶着があったものの、乙女の唇を奪った深琴と「かりそめ夫婦」となり旅をすることとなる。 姉妹たちに会いに行き、罪滅ぼしのために勾玉を集めていくが、道中「かりそめ夫婦」として深琴に振り回されて……。 やがて八ツ俣退治で起きた裏側を知ることとなり、穂乃花の運命が翻弄されていく。 「狭間の巫女」 それが八人姉妹の七女・穂乃花の宿命でーー。 可憐な乙女が「かりそめ夫婦」として八ツ俣退治に向かって奮闘する和風恋愛ファンタジー🌸 「さぁ、この旅の道中お気をつけてお進み下さい」

【紅玉の盾】

隆臣
キャラ文芸
『紅玉の盾』 運命に翻弄され、愛と絆で結ばれた騎士たちの物語が今、ここに始まる。 ──紅玉色の魔眼と聖人の力を持つ相楽侑利は、その特異な能力ゆえに孤独な戦いを強いられていた。人々の恐れを一身に受けながらも、彼は戦士としての力を磨き続ける。だが、そんな彼の元に現れたのは、支援魔法の使い手、城月隆臣。最初は命じられた使命として出会った二人だが、次第に信頼し合い、互いに支え合う存在となっていく。 やがて、命を預け合う関係に発展した二人は、数々の戦場を駆け抜け、共に死線を乗り越えていく。 信じ合い、愛し合い、共に戦う── 数々の戦い、国を守る使命、そして未来への誓い。運命に抗い続ける彼らの物語は、ただの戦記にとどまらず、心を動かす深い絆と切ない愛の物語です。 『紅玉の盾』──それは、仲間と共に歩んだ軌跡を描いた、勇気と愛の英雄譚。 (BL要素を含みます)

龍の契り〜身代わりのとりかえ神和ぎ〜

緋村燐
キャラ文芸
 はるか昔、この日の本の国は国外からの脅威にさらされていた。  主に被害を受けるのは力なき人間たち。  哀れに思った神々が、強き者であるあやかしの五体の龍と契りを交わすよう五人の人間に告げた。  龍は神に連なるあやかし故に荒ぶる神の御霊をその身に宿す。  その御霊を契りを交わした人間が神和ぎとして鎮める事で、日の本の国に神の霊力が行き渡り結界の役割を持つだろう、と。  陽の者である男の覡ならば側にいることで、陰の者である女の巫なら肌を合わせることで御霊は鎮まるのだという。  それ故、契りを交わした人間は男なら側近として、女なら花嫁として龍に仕えるのだ。  その契りは百年、千年の時を越え現在に至る。  そして今日、金龍と契りを交わした人の一族・竜ヶ峰家から神和ぎが一人遣わされた。 ノベマ!様 小説家になろう様 エブリスタ様 にも掲載しています。

大正石華恋蕾物語

響 蒼華
キャラ文芸
■一:贄の乙女は愛を知る 旧題:大正石華戀奇譚<一> 桜の章 ――私は待つ、いつか訪れるその時を。 時は大正。処は日の本、華やぐ帝都。 珂祥伯爵家の長女・菫子(とうこ)は家族や使用人から疎まれ屋敷内で孤立し、女学校においても友もなく独り。 それもこれも、菫子を取り巻くある噂のせい。 『不幸の菫子様』と呼ばれるに至った過去の出来事の数々から、菫子は誰かと共に在る事、そして己の将来に対して諦観を以て生きていた。 心許せる者は、自分付の女中と、噂畏れぬただ一人の求婚者。 求婚者との縁組が正式に定まろうとしたその矢先、歯車は回り始める。 命の危機にさらされた菫子を救ったのは、どこか懐かしく美しい灰色の髪のあやかしで――。 そして、菫子を取り巻く運命は動き始める、真実へと至る悲哀の終焉へと。 ■二:あやかしの花嫁は運命の愛に祈る 旧題:大正石華戀奇譚<二> 椿の章 ――あたしは、平穏を愛している 大正の時代、華の帝都はある怪事件に揺れていた。 其の名も「血花事件」。 体中の血を抜き取られ、全身に血の様に紅い花を咲かせた遺体が相次いで見つかり大騒ぎとなっていた。 警察の捜査は後手に回り、人々は怯えながら日々を過ごしていた。 そんな帝都の一角にある見城診療所で働く看護婦の歌那(かな)は、優しい女医と先輩看護婦と、忙しくも充実した日々を送っていた。 目新しい事も、特別な事も必要ない。得る事が出来た穏やかで変わらぬ日常をこそ愛する日々。 けれど、歌那は思わぬ形で「血花事件」に関わる事になってしまう。 運命の夜、出会ったのは紅の髪と琥珀の瞳を持つ美しい青年。 それを契機に、歌那の日常は変わり始める。 美しいあやかし達との出会いを経て、帝都を揺るがす大事件へと繋がる運命の糸車は静かに回り始める――。 ※時代設定的に、現代では女性蔑視や差別など不適切とされる表現等がありますが、差別や偏見を肯定する意図はありません。

冷静沈着敵国総督様、魔術最強溺愛王様、私の子を育ててください~片思い相手との一夜のあやまちから、友愛女王が爆誕するまで~

KUMANOMORI(くまのもり)
恋愛
フィア・リウゼンシュタインは、奔放な噂の多い麗しき女騎士団長だ。真実を煙に巻きながら、その振る舞いで噂をはねのけてきていた。「王都の人間とは絶対に深い仲にならない」と公言していたにもかかわらず……。出立前夜に、片思い相手の第一師団長であり総督の息子、ゼクス・シュレーベンと一夜を共にしてしまう。 宰相娘と婚約関係にあるゼクスとの、たしかな記憶のない一夜に不安を覚えつつも、自国で反乱が起きたとの報告を受け、フィアは帰国を余儀なくされた。リュオクス国と敵対関係にある自国では、テオドールとの束縛婚が始まる。 フィアを溺愛し閉じこめるテオドールは、フィアとの子を求め、ひたすらに愛を注ぐが……。 フィアは抑制剤や抑制魔法により、懐妊を断固拒否! その後、フィアの懐妊が分かるが、テオドールの子ではないのは明らかで……。フィアは子ども逃がすための作戦を開始する。 作戦には大きな見落としがあり、フィアは子どもを護るためにテオドールと取り引きをする。 テオドールが求めたのは、フィアが国を出てから今までの記憶だった――――。 フィアは記憶も王位継承権も奪われてしまうが、ワケアリの子どもは着実に成長していき……。半ば強制的に、「父親」達は育児開始となる。 記憶も継承権も失ったフィアは母国を奪取出来るのか? そして、初恋は実る気配はあるのか? すれ違うゼクスとの思いと、不器用すぎるテオドールとの夫婦関係、そして、怪物たちとの奇妙な親子関係。 母国奪還を目指すフィアの三角育児恋愛関係×あべこべ怪物育児ストーリー♡ ~友愛女王爆誕編~ 第一部:母国帰還編 第二部:王都探索編 第三部:地下国冒険編 第四部:王位奪還編 第四部で友愛女王爆誕編は完結です。

皇帝は虐げられた身代わり妃の瞳に溺れる

えくれあ
恋愛
丞相の娘として生まれながら、蔡 重華は生まれ持った髪の色によりそれを認められず使用人のような扱いを受けて育った。 一方、母違いの妹である蔡 鈴麗は父親の愛情を一身に受け、何不自由なく育った。そんな鈴麗は、破格の待遇での皇帝への輿入れが決まる。 しかし、わがまま放題で育った鈴麗は輿入れ当日、後先を考えることなく逃げ出してしまった。困った父は、こんな時だけ重華を娘扱いし、鈴麗が見つかるまで身代わりを務めるように命じる。 皇帝である李 晧月は、後宮の妃嬪たちに全く興味を示さないことで有名だ。きっと重華にも興味は示さず、身代わりだと気づかれることなくやり過ごせると思っていたのだが……

後宮物語〜身代わり宮女は皇帝に溺愛されます⁉︎〜

菰野るり
キャラ文芸
寵愛なんていりません!身代わり宮女は3食昼寝付きで勉強がしたい。 私は北峰で商家を営む白(パイ)家の長女雲泪(ユンルイ) 白(パイ)家第一夫人だった母は私が小さい頃に亡くなり、家では第二夫人の娘である璃華(リーファ)だけが可愛がられている。 妹の後宮入りの用意する為に、両親は金持ちの薬屋へ第五夫人の縁談を準備した。爺さんに嫁ぐ為に生まれてきたんじゃない!逃げ出そうとする私が出会ったのは、後宮入りする予定の御令嬢が逃亡してしまい責任をとって首を吊る直前の宦官だった。 利害が一致したので、わたくし銀蓮(インリェン)として後宮入りをいたします。 雲泪(ユンレイ)の物語は完結しました。続きのお話は、堯舜(ヤオシュン)の物語として別に連載を始めます。近日中に始めますので、是非、お気に入りに登録いただき読みにきてください。お願いします。