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6章 箱根の戦い
第68 拉致✕奪還
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今まで隙を見せた事が無かった皐月は、圭介が戦う姿をパッドから見ながら夢中に成っていた。
「んぐぐ・・・」
木を登って来た魔族が背後から皐月の口を押さえると、そのまま抱き抱え連れ去って行ったのである。
「ふぅ、片付いたな」
皐月の元へ戻るか。
圭介は木の根元まで行くと無造作に転がってるパッドを拾い上げた。
「皐月終わったぞー」
寝てるのか?
圭介はパッドを片手に持ち二人がいた枝へと飛んだ。
「おーい・・・皐月いないのか?」
まさか拐われた?
そうだとしたら俺の落ち度だ、早く探し出さねば。
「勇者ケイトよ来ているのだろう、姿を表すが良い」
突然聞こえて来た聞き覚えのある声。
「魔王マーヴェラル、奴が皐月を拐ったか」
圭介は枝をから枝へと飛び広く開けた草原へと出た。
「俺はここだ」
「久しいなケイト」
マーブェラルは横穴の洞窟前に立ち、甲高く笑った。
「まさか貴様の元に緑の勾玉が有るとはな」
「皐月は何処だ」
マーヴエラルが右手を上げると奥から側近二人が皐月の肩を持ち引きずって来た。
「皐月、皐月ー」
「そう焦るな気を失ってるだけだ」
魔法で眠らされてるのか、まさか側近まで飛ばされて来てるとはな。
「マーヴェラル警告だ、直ぐに皐月を開放しろ」
「ケイト、今の状況を理解してるのか?」
側近達は皐月にナイフを向けた。
「警告はしたぞ・・・」
圭介は姿を隠すと、シューズのブーストを最大で皐月へと向かい駆け出した。
「ぐはぁ」
「ゴホゴホ」
本の数秒後、側近達の喉には短剣が刺さり、圭介の腕の中には皐月が眠っていた。
「ケイト・・・何をしたんだ」
「報いを受けて貰っただけさ、次はお前だな」
丁度後方から美樹達3人が現れた。
「少し待っていろ」
そう言い残し圭介は秒速で胡桃の元へ行き、皐月を預けた。
「待っててな皐月」
そう言うと唇にキスをして、マーヴェラルの方へと歩き始めた。
「お前ら、ケイトを倒した者は幹部に格上げしてやるぞ」
「マーヴェラル、随分と落ちぶれた事を言う様に成ったな、この世界の魔族は元の世界より弱いのは知ってるだろう?」
「何だとガキが」
「殺るのは俺様だ」
周りの魔族達が熱り立つ。
そんなに幹部が魅力なのかね、しかし皐月を狙ったのは間違いだったな。
圭介が剣を取り出すと、金色(こんじき)の光が包み始めた。
「行くぞー」
魔族達が一斉に襲い掛かるが圭介は苦無く交わしては切り、吸収を繰り返して行く。
「このガキ強すぎる・・・」
「まだまだ、俺はこんな物ではないぞ」
体に力を入れると剣だけでは無く、圭介全体にまで光が包み込んだ。
「ヒィィィ」
「化け物だ・・・」
光は範囲を更に広げ触れた魔族を次々と吸収して行く。
「どうした魔族共、傷の一つでも追わせてみせろ」
光の外で戸惑う魔族に対して圭介は、剣を地面に突き刺した。
草原中に地中から金色の光が槍と成り魔族を襲い全滅させた。
「待たせたなマーブェラス、お前の番だ」
「待てケイト取引をしないか?」
「取引?」
奴は何を企んでいるんだ・・・
「んぐぐ・・・」
木を登って来た魔族が背後から皐月の口を押さえると、そのまま抱き抱え連れ去って行ったのである。
「ふぅ、片付いたな」
皐月の元へ戻るか。
圭介は木の根元まで行くと無造作に転がってるパッドを拾い上げた。
「皐月終わったぞー」
寝てるのか?
圭介はパッドを片手に持ち二人がいた枝へと飛んだ。
「おーい・・・皐月いないのか?」
まさか拐われた?
そうだとしたら俺の落ち度だ、早く探し出さねば。
「勇者ケイトよ来ているのだろう、姿を表すが良い」
突然聞こえて来た聞き覚えのある声。
「魔王マーヴェラル、奴が皐月を拐ったか」
圭介は枝をから枝へと飛び広く開けた草原へと出た。
「俺はここだ」
「久しいなケイト」
マーブェラルは横穴の洞窟前に立ち、甲高く笑った。
「まさか貴様の元に緑の勾玉が有るとはな」
「皐月は何処だ」
マーヴエラルが右手を上げると奥から側近二人が皐月の肩を持ち引きずって来た。
「皐月、皐月ー」
「そう焦るな気を失ってるだけだ」
魔法で眠らされてるのか、まさか側近まで飛ばされて来てるとはな。
「マーヴェラル警告だ、直ぐに皐月を開放しろ」
「ケイト、今の状況を理解してるのか?」
側近達は皐月にナイフを向けた。
「警告はしたぞ・・・」
圭介は姿を隠すと、シューズのブーストを最大で皐月へと向かい駆け出した。
「ぐはぁ」
「ゴホゴホ」
本の数秒後、側近達の喉には短剣が刺さり、圭介の腕の中には皐月が眠っていた。
「ケイト・・・何をしたんだ」
「報いを受けて貰っただけさ、次はお前だな」
丁度後方から美樹達3人が現れた。
「少し待っていろ」
そう言い残し圭介は秒速で胡桃の元へ行き、皐月を預けた。
「待っててな皐月」
そう言うと唇にキスをして、マーヴェラルの方へと歩き始めた。
「お前ら、ケイトを倒した者は幹部に格上げしてやるぞ」
「マーヴェラル、随分と落ちぶれた事を言う様に成ったな、この世界の魔族は元の世界より弱いのは知ってるだろう?」
「何だとガキが」
「殺るのは俺様だ」
周りの魔族達が熱り立つ。
そんなに幹部が魅力なのかね、しかし皐月を狙ったのは間違いだったな。
圭介が剣を取り出すと、金色(こんじき)の光が包み始めた。
「行くぞー」
魔族達が一斉に襲い掛かるが圭介は苦無く交わしては切り、吸収を繰り返して行く。
「このガキ強すぎる・・・」
「まだまだ、俺はこんな物ではないぞ」
体に力を入れると剣だけでは無く、圭介全体にまで光が包み込んだ。
「ヒィィィ」
「化け物だ・・・」
光は範囲を更に広げ触れた魔族を次々と吸収して行く。
「どうした魔族共、傷の一つでも追わせてみせろ」
光の外で戸惑う魔族に対して圭介は、剣を地面に突き刺した。
草原中に地中から金色の光が槍と成り魔族を襲い全滅させた。
「待たせたなマーブェラス、お前の番だ」
「待てケイト取引をしないか?」
「取引?」
奴は何を企んでいるんだ・・・
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