現代に生きる勇者の少年

マナピナ

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5章 勇者と魔王

第63 買い物✕日程

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 数日が立ち夏休み前日の終業日。

 今日は智花さんの所に行かなくても良いし、家に帰ったらのんびりと昼寝でもするかな。

「圭介、お買い物に行こう」

突然首
「買い物って何を買うのさ」

「水着だよ」

にこやかに答えを返す美樹。

「水着か・・・俺必要?」

「当然、圭介の好みの物を買いたいからね」

「丁度私も新しい水着をに絡みついて来た美樹の一言が面倒な一日の始まりだったのである。
買いたいと思っていたのよね」

皐月が会話に混ざって来る。

「皐月はスク水で良いんじゃないかしら?」

「余計なお世話よ」

美樹と皐月の間に火花が見えるような、見えないような?
この2人は仲良く無いのだろうか?

「2人とも箱根に水着を持って行くの?」

「そんな訳無いでしょう、胡桃からまだ暫く時間が掛かると言われたから、その間に海へ行こうと言う話に成ったのよ」

俺抜きでいつの間に・・・。


放課後、圭介達3人は駅ビルの水着売り場へと来ていた。

「俺はその辺で座って待ってるよ」

「駄目よ」

「そうね圭介に選んで貰わないと意味ないわね」

俺は美樹と皐月に手を引かれ店内へと連れ込まれたのだった。

 試着室の前に椅子まで置かれ、交互に水着姿を見せられる俺は、店員から苦笑される恥ずかしさに耐えるのが精一杯だった。
女性の買い物に対する執着心恐るべし・・・。

結局1時間以上かけて選んだ水着が最初に試着した物であった事に対して、2人に多少の怒りは感じたのであった。



翌日の夏休み初日は、午前中から智花の事務所に全員集合して胡桃の報告を聞いていた。

「エリエール様の話では人員の配置は完了したそうです、圭介さん達から逃れた者は後方で始末すると言って下さいました」

「それなら基本的には前へ進んで行けば良いのだね、分かりやすく簡単で良いや」

圭介が笑う中、他の3人は緊張を隠せないでいたのである。

「結局海は攻略のご褒美に成っってしまったね」

「仕方が無いわね」

皐月は俯き瞳を閉じた。

彼女は既に攻略に関して何か策を考えているのだろうか?

「智花さん、何時決行する?」

「準備も出来てるなら早い方が良いわね、今から作戦を立て明後日に乗り込みましょう」

「了解」

それから深夜まで念入りな打ち合わせが行われ、皐月は部屋で最終アイテムをチェックしに籠もった。

俺と美樹は地下訓練場で最終調整を行い、翌日は全員休日としてゆっくりと休養をっ取ったのである。



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