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5章 勇者と魔王
第61 心得✕絆
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向かい合って座ってる座席で美樹は真剣な顔を圭介に向けていた。
「例えばだけど、魔族の男性数名が女の娘を無理やりナンパしてたらどうする?」
「助けるのは勿論だけど、邪魔なら始末するわ」
圭介は前かがみに成り美樹を見つめた。
「不正解」
「え?」
「助けるのは正しい、しかし始末までは行き過ぎだよ、その場は相手を行動不能にして立ち去る事」
「何故?」
「もし逆なら人間を始末するかい?」
「・・・しないと思う」
「この世界は表面上だけど平等なんだ、だから無闇に始末しては行けないんだよ」
この話は、まだ早すぎたかな?
「上からと言うか、今なら智花さんの許可か、見過ごせない殺人に発展しそうな場合などに始末するのが条件かな」
「分かったわ」
他に、未解決事件の犯人が人間であり、魔族が先に取り押さえた場合は向こうで処分する事もある事と、勇者と魔王は対等であるから、魔王の部下に謙る必要が無い事も伝えた。
「他に分からない事が出てきたら、都度聞いてくれれば良いからね」
「うん、頼りにしてるわ」
どうやら美樹の覚悟は固まりつつ有るようだ。
休日出勤してる皐月は朝から皐月部屋に籠もりっきりであった。
「智花さん、皐月の勾玉について勇兄から聞いた事は無いの?」
「無いわね、私に話してたとしたら圭介にも話してるはずよ」
「そうか・・・謎だなぁ」
「謎ね」
智花は自分の机からソファーにいる圭介達の所まで1枚の紙を持って来た。
「圭介これを」
紙を受け取った圭介は直ぐに何か分かった様で考え込んだのである。
「胡桃がエリエールから仕入れて来た情報だから間違い無いと思って良いわ」
「そうか結構範囲が広いな、絵里に包囲を固める様にお願いするかな」
智花と美樹は納得したかの感じで同時に頷いたのだった。
数時間後。
皆がそろそろ帰ろうかと話してた所で、皐月が部屋から出て来たのである。
「圭介完成したわよ」
「おお、凄いな」
「まぁね、地下に行って感触を確かめてみましょう」
「了解」
圭介と皐月は地下へのエレベーターに乗り、訓練場へと向かって行った。
「圭介は良いなぁ」
「美樹もきっと良い武器が作れる様になるわよ」
「そうなる様に頑張るわ」
「私もしっかりサポートするからね」
将来地球を背負う勇者パーティーの絆が結ばれた瞬間だった。
「例えばだけど、魔族の男性数名が女の娘を無理やりナンパしてたらどうする?」
「助けるのは勿論だけど、邪魔なら始末するわ」
圭介は前かがみに成り美樹を見つめた。
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「え?」
「助けるのは正しい、しかし始末までは行き過ぎだよ、その場は相手を行動不能にして立ち去る事」
「何故?」
「もし逆なら人間を始末するかい?」
「・・・しないと思う」
「この世界は表面上だけど平等なんだ、だから無闇に始末しては行けないんだよ」
この話は、まだ早すぎたかな?
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「他に分からない事が出てきたら、都度聞いてくれれば良いからね」
「うん、頼りにしてるわ」
どうやら美樹の覚悟は固まりつつ有るようだ。
休日出勤してる皐月は朝から皐月部屋に籠もりっきりであった。
「智花さん、皐月の勾玉について勇兄から聞いた事は無いの?」
「無いわね、私に話してたとしたら圭介にも話してるはずよ」
「そうか・・・謎だなぁ」
「謎ね」
智花は自分の机からソファーにいる圭介達の所まで1枚の紙を持って来た。
「圭介これを」
紙を受け取った圭介は直ぐに何か分かった様で考え込んだのである。
「胡桃がエリエールから仕入れて来た情報だから間違い無いと思って良いわ」
「そうか結構範囲が広いな、絵里に包囲を固める様にお願いするかな」
智花と美樹は納得したかの感じで同時に頷いたのだった。
数時間後。
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「おお、凄いな」
「まぁね、地下に行って感触を確かめてみましょう」
「了解」
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「圭介は良いなぁ」
「美樹もきっと良い武器が作れる様になるわよ」
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「私もしっかりサポートするからね」
将来地球を背負う勇者パーティーの絆が結ばれた瞬間だった。
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