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3章 運命
第28 特訓✕渋谷 Ⅱ
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10人はストレッチが出来るであろうマットの上で運動着姿の少女2人が大の字で横たわっている。
「2人共、まだ準備運動しかしてないわよ」
少し強めの口調で喋る智花に息を上げながらも反論する皐月。
「私は頭脳派なんだよ」
「何を言ってるの、いざとなれば自分の身は自分で守らないと行けないのよ」
【スキル回復】
「皐月はだらしないわね、辞めて帰った方が良いんじゃないかしら?」
「美樹、今スキル魔法を使っただろう」
「さぁー、美樹分からないー」
「美樹ちゃん、同じセットをもう一回ね」
「ひぃー、すみませんでした」
「皐月ちゃんは次に色々と器具の使い方を教えるわね」
「じゃーねー美樹、がんばって」
「うううう」
魔の血が混ざった青年を付ける事数十分、地下の店へ入るために階段を降りて行った。
俺は階段の手前で立ち止まり看板を見つめた。
【デビルズバー】ってそのままじゃないか・・・。
勇兄がいれば一度引き上げ作戦を練るんだが、今は行き当たりばったりで乗り込むしかない。
出来る限り美樹と皐月は巻き込みたくないのもあるしな。
「よし行ってみるか」
俺はかけ声とともに気合を入れ階段をいち段ずつ降り始めた。
「たかが小娘一人何故探し出せないんだ」
扉の外まで聞こえてくる罵声、俺は静かに扉を押し中の様子を伺った。
目視で確認出来る限りでは男が5人、その中で一番体格の良い者が怒鳴り叫んでいる低級の魔族だ。
後は最初に見つけた青年以外普通の人間だ、始末するのは大柄な男だけで良いだろう。
店内はカウンターとボックス席が2箇所、その内1つは奴らが陣取っているので、俺はスキルで姿を隠しカウンターの中に身を潜め好機を伺うこととした。
「後2日だ、2日で皐月とか言うガキを探し出せ」
『はい』
声を揃えたように4人は答えると走り店を出ていった。
「さてと・・・」
俺はカウンターの中から立ち上がった。
「お兄さん、オレンジジュースが飲みたいんだけど作ってくれないかな?」
「なんだガキ、いつの間に入ってきた?」
「うーん、皐月がどうのとかの辺り?」
俺は笑顔で答えたが相手はお気に召さなかった様だ。
「俺、皐月お嬢様の居場所知ってるよ」
「なんだと」
「教えて上げても良いけど、どうせここで死ぬんだから意味ないか・・・ハハハ」
「このガキがー」
【スキル身体能力向上】
低級でも油断は出来ないのでスキル魔法を使う事にした。
「2人共、まだ準備運動しかしてないわよ」
少し強めの口調で喋る智花に息を上げながらも反論する皐月。
「私は頭脳派なんだよ」
「何を言ってるの、いざとなれば自分の身は自分で守らないと行けないのよ」
【スキル回復】
「皐月はだらしないわね、辞めて帰った方が良いんじゃないかしら?」
「美樹、今スキル魔法を使っただろう」
「さぁー、美樹分からないー」
「美樹ちゃん、同じセットをもう一回ね」
「ひぃー、すみませんでした」
「皐月ちゃんは次に色々と器具の使い方を教えるわね」
「じゃーねー美樹、がんばって」
「うううう」
魔の血が混ざった青年を付ける事数十分、地下の店へ入るために階段を降りて行った。
俺は階段の手前で立ち止まり看板を見つめた。
【デビルズバー】ってそのままじゃないか・・・。
勇兄がいれば一度引き上げ作戦を練るんだが、今は行き当たりばったりで乗り込むしかない。
出来る限り美樹と皐月は巻き込みたくないのもあるしな。
「よし行ってみるか」
俺はかけ声とともに気合を入れ階段をいち段ずつ降り始めた。
「たかが小娘一人何故探し出せないんだ」
扉の外まで聞こえてくる罵声、俺は静かに扉を押し中の様子を伺った。
目視で確認出来る限りでは男が5人、その中で一番体格の良い者が怒鳴り叫んでいる低級の魔族だ。
後は最初に見つけた青年以外普通の人間だ、始末するのは大柄な男だけで良いだろう。
店内はカウンターとボックス席が2箇所、その内1つは奴らが陣取っているので、俺はスキルで姿を隠しカウンターの中に身を潜め好機を伺うこととした。
「後2日だ、2日で皐月とか言うガキを探し出せ」
『はい』
声を揃えたように4人は答えると走り店を出ていった。
「さてと・・・」
俺はカウンターの中から立ち上がった。
「お兄さん、オレンジジュースが飲みたいんだけど作ってくれないかな?」
「なんだガキ、いつの間に入ってきた?」
「うーん、皐月がどうのとかの辺り?」
俺は笑顔で答えたが相手はお気に召さなかった様だ。
「俺、皐月お嬢様の居場所知ってるよ」
「なんだと」
「教えて上げても良いけど、どうせここで死ぬんだから意味ないか・・・ハハハ」
「このガキがー」
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