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2章 2人の少女
第13 圭介✕入学式
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見知らぬ少女は俺の腕を離さないまま屋上の扉を開けた。
一番奥で止まると柵を背中に俺と向き合った。
「久しぶり」
俺には見覚えが無い・・・・。
「うーん、だれ?」
「思い出させてあげる」
眼の前の少女は少し剥れると柵を超えて飛び降りたのである。
「おい、お前まえ何してるんだ」
俺は反射的に【スキル飛行】を使うと落ちて行く少女を抱きしめ、安全に地上へと降りた。
「やっぱり、あの時の圭介ね」
嬉しそうな笑顔で俺を覗き込む彼女を見て思い出した。
随分前だが一度助けた事のある娘だ。
「皐月・・・?」
「正解よ、覚えててくれたんだね」
「ああ」
「私は西山皐月、西山グループ総裁の一人娘です、以後お見知りおきを」
そう言うと皐月はスマートな一礼を披露した。
「いわゆるお嬢様って人ですか、入る学校を間違えてませんか?」
「それは無いわ、私は圭介を追いかけて来たのだからね」
俺をって何故だ?
助けられた時に頭にでもお花が湧いたか?
いやいや、彼女は俺の力を知っている、探偵でも雇ったとかか何処まで知っているんだ?
「色々知ってるよ?」
「え?」
「桜井智花さんとか便利屋さんでのバイトとかね・・・後君が飛べる事も確証出来たね」
満足そうな彼女の笑顔は憎いけど憎みきれない愛らしさも有ったのである。
「皐月の目的は何?」
「私も仲間に入れて、決して後悔はさせない」
先程までの笑顔が完全に消えている。
「そして最終的には母を殺した奴らに復習したい」
「俺はそんな危ない事してないし嫌だよ」
「そう・・・どうせ貴方だけじゃ決められない事だし、返事は明日まで待って上げるわ」
「待っても変わらないと思うよ」
「明日の放課後に桜井智花さんの事務所に伺うね、大好きな圭介君」
皐月は色っぽく投げキスをすると講堂の方へ向かい消えていった。
うーん、冗談のセンスは有るようだな。
一番奥で止まると柵を背中に俺と向き合った。
「久しぶり」
俺には見覚えが無い・・・・。
「うーん、だれ?」
「思い出させてあげる」
眼の前の少女は少し剥れると柵を超えて飛び降りたのである。
「おい、お前まえ何してるんだ」
俺は反射的に【スキル飛行】を使うと落ちて行く少女を抱きしめ、安全に地上へと降りた。
「やっぱり、あの時の圭介ね」
嬉しそうな笑顔で俺を覗き込む彼女を見て思い出した。
随分前だが一度助けた事のある娘だ。
「皐月・・・?」
「正解よ、覚えててくれたんだね」
「ああ」
「私は西山皐月、西山グループ総裁の一人娘です、以後お見知りおきを」
そう言うと皐月はスマートな一礼を披露した。
「いわゆるお嬢様って人ですか、入る学校を間違えてませんか?」
「それは無いわ、私は圭介を追いかけて来たのだからね」
俺をって何故だ?
助けられた時に頭にでもお花が湧いたか?
いやいや、彼女は俺の力を知っている、探偵でも雇ったとかか何処まで知っているんだ?
「色々知ってるよ?」
「え?」
「桜井智花さんとか便利屋さんでのバイトとかね・・・後君が飛べる事も確証出来たね」
満足そうな彼女の笑顔は憎いけど憎みきれない愛らしさも有ったのである。
「皐月の目的は何?」
「私も仲間に入れて、決して後悔はさせない」
先程までの笑顔が完全に消えている。
「そして最終的には母を殺した奴らに復習したい」
「俺はそんな危ない事してないし嫌だよ」
「そう・・・どうせ貴方だけじゃ決められない事だし、返事は明日まで待って上げるわ」
「待っても変わらないと思うよ」
「明日の放課後に桜井智花さんの事務所に伺うね、大好きな圭介君」
皐月は色っぽく投げキスをすると講堂の方へ向かい消えていった。
うーん、冗談のセンスは有るようだな。
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