45 / 50
彼の地へ Ⅰ
しおりを挟む
翌日、アートはクリスとリリスに支度を整えさせると旅立ちを告げた。
「殿下、もう少しゆっくりされては如何ですか?」
「ありがとうジェナ、今回は徒歩で視察しながら向かおうと思ってるから直ぐに旅立つよ」
「仕方が有りませんね、ルナレアに着きましたら新しく拡張工事されてる区域もご覧に成って下さい」
「拡張工事?」
「何れ殿下の政策に役立つでしょう」
確かに・・・この国の玄関口であるルナレアが発展すれば国外からの移住者も受け入れやすく成ると言うものか、まだまだ母上には敵わないな。
「分かった、ススミナの事頼むよ」
「承知しております」
3人は宰相のジェナに見送られ城を後にしたのだった。
「アートは本当に歩きでルナレアに向かうつもりなの?」
「まさか! あれさあれ」
アートが笑顔で問いかけるとクリスは困惑しリリスは詠唱を始めた。
「ああ、これね」
「そう、転移魔法」
そう言い終わった瞬間、3人の体はルナレア近郊にある森の中へ移動していた。
「リリスありがとう」
「どういたしまして」
「まずは拡張工事の区画を見てみようか?」
「アート、私は一足先にルナレアに入ってエブリンを探そうと思うのだけど・・・」
「エブリンを同行させるのかい?」
「アートが許可してくれるなら、エブリンは頼りに成るし2要人を1人で護衛は大変かななんて・・・あはは」
「私は賛成よ、エブリンが一緒ならとても心強いわ」
リリスがクリスに合図を送ると、彼女は今まで見せた事の無い笑顔で微笑み返したのだった。
「そうだね、エブリンが同行してくれるか確認を頼むよ」
「任せといて」
クリスは振り返る事無く一目散でルナレアの街へ向かい消えて行った。
ルナレアの街では内陸側に新しい外壁を築く工事と共に新しい検問所を建て、外国籍の船が使う港の拡張工事が行われていた。
「セリア陛下もやる事が盛大ね」
「昔からやる時はとことんやると言う性格だったからね、リリスは大屋敷で休んでてくれるかな?」
「アートはどうするの?」
「一通り見たら基地に顔を出したいんだよね」
「了解よ、大人しく待ってるわ」
リリスは笑顔で手を振りながら立ち去って行った。
かなりの規模で拡張されてる様だ、これだと数千人は軽く受け入れる事が出来るだろう。
アートが感心しながら見学していると不意に背後から声を掛けられた。
「失礼します、お見受けした所アート皇太子殿下でお間違え有りませんか?」
「えーと・・・」
見た事無い娘だな。
「私は海軍ルナレア基地所属のステラと申します。
衛兵から基地に殿下来訪の報告を受けまして、大将キャサリンの名により護衛に伺いました」
「それはそれは」
最近では母上よりキャサリンの方が過保護に思えるんだよな・・・。
護衛は必要無かったが現状の説明を頼むには丁度良いか。
「よろしく頼むねステラ」
「お任せ下さい」
「早速だけど、どの様な感じに仕上がるのかな?」
「ご説明します」
ステラは自分の知っている事を嘘偽り無く話し始めた。
ルナレアの街では新規区画に入国した男性が暮らす事の出来る街を新たに作るらしい。
また既存の一部を開放した後、誰もが立ち入り出来る区画として活用して行き目出度く夫婦に成った者は国内で自由に住居を構える事が出来る権利を与える事に成るそうだ。
俺の考えがしっかりと反映されてる様で良かった。
アートは魔晶石を握り瞳を閉じると、最近では夢にも出て来る様に成った異世界の景色を思い浮かべていた。
この光景は妄想なのかも知れないが理想そのものだ。
もし本当に有る世界なのなら詳しく聞きたいと思う、その為にも帝国には長い間滞在したいと言うものだ。
コウジ・ヒイラギ、父であり勇者である方に・・・。
一通りの見学を終えたアートはキャサリン大将の元へ案内された。
「ようこそ殿下」
「久しぶりだね、キャロルは偶にでも戻って来るのかな?」
「全くですわ、任務上難しいのは分かってますが寂しいものですね」
「そうか・・・良ければ俺から交代要員を探す様に具申しようか?」
「何を言いますか、あの娘が責任を持って行ってる事に寂しいからと言う理由で引き戻せるはずが有りません」
「そうだな、すまなかった」
侍女が入れた茶を席に運んで来た。
「殿下と大切な話が有りますの」
「かしこまりました、御用がある時はお呼び下さい」
ワゴンテーブルを押しながら部屋を出て行く侍女を確認した所でキャロルが口を開いた。
「殿下、間もなく夏季休暇も終わると聞いてますが、アカデミーに通うのを中断してまで帝国に赴く必要が有るのでしょうか?」
「俺は今回の騒動だけで無く、どうしても会っておきたい人物がいるんだ」
「どなたですか?」
「コウイチ・ヒイラギ」
「それって・・・」
「そう、帝国が召喚したと言う勇者だよ」
その言葉を聞いたキャロルは顎を右手で触りながら考え込んでしまった。
「何か不味い事でも有るのかな?」
「・・・まだ確証の取れて無い話なのですが・・・」
「それでも良いから教えてくれないか?」
キャロルは大きく頷いてから語りだした。
「これは帝国に浸透させてる者からの情報ですが、勇者様は現在魔族領へと趣き、現在では消息不明と成ってるそうです」
「うーん・・・何か嫌な感じだな」
「はい、流石に我々でも魔族領に潜入するにはリスクが大きすぎますので・・・申し訳有りません」
「気にしないで良いさ、1つのミスで全てが駄目に成ってしまう事を担っているのだからね」
「真鍮察して頂いて感謝します。
所で今回は1人の様ですが、まさか単身で行くつもりでは有りませんよね?」
「流石に母上も許さないだろうね、心配しないで大丈夫だよ。
クリス他2人の仲間がいるからね」
「それなら安心です」
その後はルナレアの今後に付いてや各国の輸出状況、護衛艦の有無などに付いて夜遅くまで話し合って終了と成った。
「殿下、晩餐の用意が出来てると思いますが如何されますか?」
「有り難いけど大屋敷に戻らせて貰うよ」
「承知しました、影から護衛が守りますけどお許し下さいね」
「分かりました」
反対しても無駄だろうし、折角の好意なのだから快く甘えてしまおう。
大屋敷の扉を開けると数人の侍女が出迎えて来れた。
「お世話に成ります」
「お久しぶりでございます、殿下」
ここも数え切れない程使ってるせいか、侍女たちも硬さが取れ自然な笑顔で出迎えてくれる様に成ったな。
「殿下、食事と入浴どちらを先に行いますか?」
「うん?」
こんな事聞かれたのは初めて何だが、彼女たちに何が有ったんだ?
「ええと・・・食事で頼みます」
「かしこまりました、入浴の際はお声を掛けて下さいませ」
「え、ええー、何故?」
「先程クリス様と一緒にエブリン様がご入浴されまして、殿下の入浴には侍女たちが付くものだよねと聞かれたので、それが常識なのかなと思いました」
あの2人は何をしてるんだか、しかしこれで今までの違和感が腑に落ちたな。
「それともリリス様と・・・」
「無い無い、無いですから1人で入りますから」
アートは侍女の言葉をかき消すと食堂へ早足で向かったのであった。
夜も更けてると言う事で食堂には1人の少女、リリスだけが静かに紅茶を飲んでいた。
「ただいま、リリス」
「おかえりなさい」
「一日退屈な思いをさせてしまったよね、申し訳ない」
「そうでも無かったわよ、クリスやエブリン、侍女さん達が楽しい話を沢山聞かせてくれましたからね」
あー、嫌な予感がするな・・・
「リリス食事は?」
「アートの帰りを待っていたからまだなの」
「そっか、勿論俺もまだだから一緒にね」
これで埋め合わせが出来るとは思わないが、基地での晩餐を断って正解だった。
アートは心の中で胸を撫で降ろすと、当たり障りの無い会話を選びながらリリスと向かい合ったのである。
「殿下、もう少しゆっくりされては如何ですか?」
「ありがとうジェナ、今回は徒歩で視察しながら向かおうと思ってるから直ぐに旅立つよ」
「仕方が有りませんね、ルナレアに着きましたら新しく拡張工事されてる区域もご覧に成って下さい」
「拡張工事?」
「何れ殿下の政策に役立つでしょう」
確かに・・・この国の玄関口であるルナレアが発展すれば国外からの移住者も受け入れやすく成ると言うものか、まだまだ母上には敵わないな。
「分かった、ススミナの事頼むよ」
「承知しております」
3人は宰相のジェナに見送られ城を後にしたのだった。
「アートは本当に歩きでルナレアに向かうつもりなの?」
「まさか! あれさあれ」
アートが笑顔で問いかけるとクリスは困惑しリリスは詠唱を始めた。
「ああ、これね」
「そう、転移魔法」
そう言い終わった瞬間、3人の体はルナレア近郊にある森の中へ移動していた。
「リリスありがとう」
「どういたしまして」
「まずは拡張工事の区画を見てみようか?」
「アート、私は一足先にルナレアに入ってエブリンを探そうと思うのだけど・・・」
「エブリンを同行させるのかい?」
「アートが許可してくれるなら、エブリンは頼りに成るし2要人を1人で護衛は大変かななんて・・・あはは」
「私は賛成よ、エブリンが一緒ならとても心強いわ」
リリスがクリスに合図を送ると、彼女は今まで見せた事の無い笑顔で微笑み返したのだった。
「そうだね、エブリンが同行してくれるか確認を頼むよ」
「任せといて」
クリスは振り返る事無く一目散でルナレアの街へ向かい消えて行った。
ルナレアの街では内陸側に新しい外壁を築く工事と共に新しい検問所を建て、外国籍の船が使う港の拡張工事が行われていた。
「セリア陛下もやる事が盛大ね」
「昔からやる時はとことんやると言う性格だったからね、リリスは大屋敷で休んでてくれるかな?」
「アートはどうするの?」
「一通り見たら基地に顔を出したいんだよね」
「了解よ、大人しく待ってるわ」
リリスは笑顔で手を振りながら立ち去って行った。
かなりの規模で拡張されてる様だ、これだと数千人は軽く受け入れる事が出来るだろう。
アートが感心しながら見学していると不意に背後から声を掛けられた。
「失礼します、お見受けした所アート皇太子殿下でお間違え有りませんか?」
「えーと・・・」
見た事無い娘だな。
「私は海軍ルナレア基地所属のステラと申します。
衛兵から基地に殿下来訪の報告を受けまして、大将キャサリンの名により護衛に伺いました」
「それはそれは」
最近では母上よりキャサリンの方が過保護に思えるんだよな・・・。
護衛は必要無かったが現状の説明を頼むには丁度良いか。
「よろしく頼むねステラ」
「お任せ下さい」
「早速だけど、どの様な感じに仕上がるのかな?」
「ご説明します」
ステラは自分の知っている事を嘘偽り無く話し始めた。
ルナレアの街では新規区画に入国した男性が暮らす事の出来る街を新たに作るらしい。
また既存の一部を開放した後、誰もが立ち入り出来る区画として活用して行き目出度く夫婦に成った者は国内で自由に住居を構える事が出来る権利を与える事に成るそうだ。
俺の考えがしっかりと反映されてる様で良かった。
アートは魔晶石を握り瞳を閉じると、最近では夢にも出て来る様に成った異世界の景色を思い浮かべていた。
この光景は妄想なのかも知れないが理想そのものだ。
もし本当に有る世界なのなら詳しく聞きたいと思う、その為にも帝国には長い間滞在したいと言うものだ。
コウジ・ヒイラギ、父であり勇者である方に・・・。
一通りの見学を終えたアートはキャサリン大将の元へ案内された。
「ようこそ殿下」
「久しぶりだね、キャロルは偶にでも戻って来るのかな?」
「全くですわ、任務上難しいのは分かってますが寂しいものですね」
「そうか・・・良ければ俺から交代要員を探す様に具申しようか?」
「何を言いますか、あの娘が責任を持って行ってる事に寂しいからと言う理由で引き戻せるはずが有りません」
「そうだな、すまなかった」
侍女が入れた茶を席に運んで来た。
「殿下と大切な話が有りますの」
「かしこまりました、御用がある時はお呼び下さい」
ワゴンテーブルを押しながら部屋を出て行く侍女を確認した所でキャロルが口を開いた。
「殿下、間もなく夏季休暇も終わると聞いてますが、アカデミーに通うのを中断してまで帝国に赴く必要が有るのでしょうか?」
「俺は今回の騒動だけで無く、どうしても会っておきたい人物がいるんだ」
「どなたですか?」
「コウイチ・ヒイラギ」
「それって・・・」
「そう、帝国が召喚したと言う勇者だよ」
その言葉を聞いたキャロルは顎を右手で触りながら考え込んでしまった。
「何か不味い事でも有るのかな?」
「・・・まだ確証の取れて無い話なのですが・・・」
「それでも良いから教えてくれないか?」
キャロルは大きく頷いてから語りだした。
「これは帝国に浸透させてる者からの情報ですが、勇者様は現在魔族領へと趣き、現在では消息不明と成ってるそうです」
「うーん・・・何か嫌な感じだな」
「はい、流石に我々でも魔族領に潜入するにはリスクが大きすぎますので・・・申し訳有りません」
「気にしないで良いさ、1つのミスで全てが駄目に成ってしまう事を担っているのだからね」
「真鍮察して頂いて感謝します。
所で今回は1人の様ですが、まさか単身で行くつもりでは有りませんよね?」
「流石に母上も許さないだろうね、心配しないで大丈夫だよ。
クリス他2人の仲間がいるからね」
「それなら安心です」
その後はルナレアの今後に付いてや各国の輸出状況、護衛艦の有無などに付いて夜遅くまで話し合って終了と成った。
「殿下、晩餐の用意が出来てると思いますが如何されますか?」
「有り難いけど大屋敷に戻らせて貰うよ」
「承知しました、影から護衛が守りますけどお許し下さいね」
「分かりました」
反対しても無駄だろうし、折角の好意なのだから快く甘えてしまおう。
大屋敷の扉を開けると数人の侍女が出迎えて来れた。
「お世話に成ります」
「お久しぶりでございます、殿下」
ここも数え切れない程使ってるせいか、侍女たちも硬さが取れ自然な笑顔で出迎えてくれる様に成ったな。
「殿下、食事と入浴どちらを先に行いますか?」
「うん?」
こんな事聞かれたのは初めて何だが、彼女たちに何が有ったんだ?
「ええと・・・食事で頼みます」
「かしこまりました、入浴の際はお声を掛けて下さいませ」
「え、ええー、何故?」
「先程クリス様と一緒にエブリン様がご入浴されまして、殿下の入浴には侍女たちが付くものだよねと聞かれたので、それが常識なのかなと思いました」
あの2人は何をしてるんだか、しかしこれで今までの違和感が腑に落ちたな。
「それともリリス様と・・・」
「無い無い、無いですから1人で入りますから」
アートは侍女の言葉をかき消すと食堂へ早足で向かったのであった。
夜も更けてると言う事で食堂には1人の少女、リリスだけが静かに紅茶を飲んでいた。
「ただいま、リリス」
「おかえりなさい」
「一日退屈な思いをさせてしまったよね、申し訳ない」
「そうでも無かったわよ、クリスやエブリン、侍女さん達が楽しい話を沢山聞かせてくれましたからね」
あー、嫌な予感がするな・・・
「リリス食事は?」
「アートの帰りを待っていたからまだなの」
「そっか、勿論俺もまだだから一緒にね」
これで埋め合わせが出来るとは思わないが、基地での晩餐を断って正解だった。
アートは心の中で胸を撫で降ろすと、当たり障りの無い会話を選びながらリリスと向かい合ったのである。
0
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。
飼猫タマ
ファンタジー
訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。
ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。
そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。
しかし、その悪魔は違う意味で悪魔らしくなかった。
自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。
アナ·アナシアは殺さない為に、童貞チェリーボーイの悪魔Aの筆下ろしをする契約をしたのだった!
金貨1,000万枚貯まったので勇者辞めてハーレム作ってスローライフ送ります!!
夕凪五月雨影法師
ファンタジー
AIイラストあり! 追放された世界最強の勇者が、ハーレムの女の子たちと自由気ままなスローライフを送る、ちょっとエッチでハートフルな異世界ラブコメディ!!
国内最強の勇者パーティを率いる勇者ユーリが、突然の引退を宣言した。
幼い頃に神託を受けて勇者に選ばれて以来、寝る間も惜しんで人々を助け続けてきたユーリ。
彼はもう限界だったのだ。
「これからは好きな時に寝て、好きな時に食べて、好きな時に好きな子とエッチしてやる!! ハーレム作ってやるーーーー!!」
そんな発言に愛想を尽かし、パーティメンバーは彼の元から去っていくが……。
その引退の裏には、世界をも巻き込む大規模な陰謀が隠されていた。
その陰謀によって、ユーリは勇者引退を余儀なくされ、全てを失った……。
かのように思われた。
「はい、じゃあ僕もう勇者じゃないから、こっからは好きにやらせて貰うね」
勇者としての条約や規約に縛られていた彼は、力をセーブしたまま活動を強いられていたのだ。
本来の力を取り戻した彼は、その強大な魔力と、金貨1,000万枚にものを言わせ、好き勝手に人々を救い、気ままに高難度ダンジョンを攻略し、そして自身をざまぁした巨大な陰謀に立ち向かっていく!!
基本的には、金持ちで最強の勇者が、ハーレムの女の子たちとまったりするだけのスローライフコメディです。
異世界版の光源氏のようなストーリーです!
……やっぱりちょっと違います笑
また、AIイラストは初心者ですので、あくまでも小説のおまけ程度に考えていただければ……(震え声)
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる