孤独な毒花は宿命の愛に溺れる

魔狼一族のクナイは、『毒花』と呼ばれる特別な存在・ユリスの世話係をしている。
ユリスは致死性の毒を放つ存在でもあり、耐性のある魔狼の一族以外には存在自体が命の危険を伴う。
一方で毒花はどんな病も治すことのできる特効薬の原料で、希少な存在として一族の管理のもとで大切に保護されていた。

共に過ごすうちにユリスに心惹かれていくクナイだが、彼は時々なぜだか暗い顔をする。
その理由を知る過程で、クナイはユリスの抱える願いと一族の真実を目の当たりにすることになるのだった。
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