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34:結婚準備
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「依織、なにをやってるの? 早くこっちに来てってば!」
「ちょ、ちょっと待って……!」
何度目になるかもわからない、私を呼ぶ淡紅の声。
もう少しもう少しと引き伸ばし続けていたのだけど、いい加減に痺れを切らしてしまったらしい。勢いよく開いた襖の向こうから、鬼の形相の彼女が姿を現した。
「いつまで部屋に篭ってるのよ!? いい加減に観念して!」
「だ、だって……!」
部屋の中から引きずり出された私は、淡紅によって座布団の上へと座らせられる。
目の前に置かれた鏡台へ視線を向けると、そこに映ったのは白無垢に身を包む私の姿だ。
無事に妖都へと戻ることができた私は、今日、白緑の正式な伴侶となる。
……そのつもりなのだけど、いざ結婚となると及び腰になってしまったのだ。不安と緊張のあまり、お腹が痛くなってきたような気がして、部屋から出ることができなくなっていた。
白緑のことは好きだし、伴侶になりたいと思った気持ちも本当だ。
けれど、私はまだ17歳。いずれ結婚をすることがあるのだとしても、もっとずっと先の話だと思っていたのだ。
「……もしかして、白緑と結婚したくなくなったのかしら?」
「そっ、そんなことない! それは絶対にない!」
「じゃあ、どうしてそんなに浮かない顔をしているの?」
「それは……」
これは、世間一般でいうところのマリッジブルーというやつなのかもしれない。
高そうな櫛で私の髪を梳かしてくれていた淡紅は、その手を止めて鏡越しに私のことを見る。
「人間の世界での生活を捨てて、妖都で暮らしていくなんて……考えてもみなかったから」
私はずっと、あの生活から抜け出したいと思っていた。そのために勉強を頑張っていたのだし、一から自分の人生をやり直すつもりだったのだ。
そこに降って湧いた、夢のような話。
私を愛してくれる人と、生涯を誓い合うということ。
「まだ、信じられないのかもしれない。結婚なんて……少し前まで、友達だっていなかったのに」
「だけど、今はいるわ。ここにいるアタシは現実で、依織は大事な友達」
後ろから私のことを抱き締める淡紅は、確かにそこにいる。私にとって、かけがえのない大切な友達。
「依織の望まない結婚なら、アタシが全力で阻止する。だけど、そうじゃないってわかってるもの。幸せになるのが怖いんでしょ?」
彼女の言う通りだ。私の人生には無縁だったものが、一気に手に入ろうとしている。
望めば手に入るものだというのに、そこに手を伸ばすのがたまらなく怖い。
コンコン。
柱をノックする音に、私と淡紅は同時に同じ方を向く。障子の向こうには、人影がひとつ立っているのが見えた。
「どうぞ」
声をかけると、入ってきたのは藍白だった。
妖都の門を閉じた時には、慌ただしくてきちんと話をすることもできなかったのだけど。彼女にはまだ、白緑との関係を認めてもらえていない気がする。
「少し、いい? 依織と、話をしたくて」
「構わないよ。支度があるから、淡紅も一緒で大丈夫?」
「……ん」
支度を長引かせていたのは私なのだけれど、なんとなく二人きりになるのは気まずい。淡紅には悪いけど、彼女にも同席してもらうことにした。
藍白は私の近くまでやってくると、そこに正座をする。改めて見ても、やはり綺麗な顔立ちをしている子だと思った。
「おまえ……依織に、きちんと伝えていなかったから」
「うん?」
「兄様のためだったとはいえ、たくさんひどいことをした……ごめんなさい」
「……!」
もしかしたら、結婚なんかさせないと言われるのではないかと考えていたのに。畳につくほど深々と頭を下げた藍白は、私にしたことの謝罪を口にしたのだ。
髪を結おうとしていた淡紅の邪魔をしてしまったけれど、私は思わず立ち上がって彼女の方へと身を寄せる。
「そんな風に頭を下げないで……! わかってる、藍白は白緑を死なせたくなかったんだよね。私だって、あなたの立場なら同じことをしていたかもしれない」
妖都に来る前の私だったら、藍白の気持ちを理解することはできなかっただろう。
けれど、今の私にはどんな手段を用いてでも守りたいと思える、たくさんの大切なものができたのだ。申し訳なさそうにぺたりと伏せた三角の耳ごと、彼女の頭を撫でる。
「だからもう、恨みっこなし。ね?」
「ありがとう。……依織、ねえさま」
「っ……!!」
私は一人っ子なので、きょうだいのいる感覚というものはわからない。だけど、藍白に姉と呼ばれた瞬間、私は心臓を思いきり掴まれたような気がした。
思わず藍白のことを抱き締めると、おずおずと抱き締め返してくれる。
「あらあら、随分と懐いちゃったわね。ちょっと妬けるわ」
「どっちに?」
「どっちもよ。ほら、ひっついてないで依織はこっち! いい加減にしないと、どっかの王様が乱入してくるわよ」
「兄様はもう、王ではないけど」
「知ってるわ。だけど、アタシたちの王みたいなものでしょ?」
今度こそ淡紅に引き戻された私は、藍白の手伝いもあって迅速に身支度を整えられていくこととなった。
◆
「わあ……! 依織ちゃん、めちゃくちゃ綺麗だよ……!!」
「紫土くん、ありがとう。ちょっと恥ずかしいけど」
二人の手で無事に支度を終えた頃、新たな来訪者がやってきた。紫土くんと朱さんだ。
待ちくたびれた白緑は、本人こそ乱入してはこなかったけれど。代わりに二人を使って、私の様子を見に来させたらしい。
化粧をしたりする習慣もなかった私の顔は、真紅さんと緋色さんの手によって、別人のように仕上げられていた。
綿帽子を被るので隠れてしまうけれど、白緑に貰った髪飾りもつけてもらっている。
「白緑様も、依織さんの到着を待ちわびていますよ。よろしければお手をどうぞ」
「あ、ありがとうございます」
「あーっ、朱ずるい! 僕も依織ちゃんのことエスコートしたい!」
「紫土では危なっかしいので、オレがそうするようにと白緑様からのお達しです」
自然な動作で差し出された朱さんの手を取ると、私の歩調に合わせて歩き出してくれる。
「朱さんは、変わらないんですね。白緑の呼び方」
彼はもう、妖都の王ではなくなっている。代々王に仕えていたという朱さんだけど、もうその必要はないはずなのに。
私の指摘に対して、朱さんは少しだけ困ったように口元を緩める。
「そうですね。門が閉じたことで、オレの役割もなくなりました。……だからこれは、オレ自身の意思なんだと思います」
「朱さん自身の意思?」
「王でなくなったとしても、あの人はオレが傍で仕えたいと思う、敬愛すべき人です」
「白緑が王じゃなくなったってだけで、僕たちの何かが変わるわけじゃないしね」
後ろを歩いていたと思っていた紫土くんは、私たちの横をすり抜けて、一足先に屋敷の外へと踏み出していく。
彼の兄である紫黒さんは、冬眠状態だと聞かされている。それは文字通り、蛇の姿となって眠り続けているのだ。
いつ目覚めるかは誰にもわからず、目覚めない可能性もあるという。そんな紫黒さんのことを、紫土くんは世話しているらしい。
いつかまた、兄弟が笑い合える日がきてくれたらと、願わずにはいられない。
「依織ちゃん、ありがとう」
「え、何のこと?」
「ん-、全部だけど……白緑のこと」
突然お礼を言われて、私は困惑してしまう。何かをした覚えはなかったというのに、紫土くんは私の空いている手を取って笑顔を見せる。
「アイツはさ、いろんなこと考えなきゃいけない立場だったけど……僕はやっぱり、友達を犠牲にした世界で笑って生きていけない」
「紫土くん……」
「だから、ありがとう。依織ちゃんのおかげで、僕たちはまたこうして一緒にいられるんだ」
感謝をするのは私の方だというのに、彼の言葉に目頭が熱くなるのを感じる。
誰一人欠けてほしくなかった。離れる選択をするのはつらかったけれど、あの時その道を選ぶことができなかったら、こうして過ごすこともなかったのだろう。
「依織さんを泣かせるのはそこまでですよ、紫土」
「僕は別にそんなつもりじゃ……!」
「せっかくの化粧が、涙で落ちてしまいますから。白緑様に、一番綺麗な姿を見せてあげてください」
朱さんが差し出してくれたハンカチに、滲んだ涙を染み込ませる。
それを返すと、私をエスコートしてくれていた朱さんの手が離れていった。
「さあ、準備はいいですか?」
「……はい」
眼前に広がる大きな湖。そこに続く道へ案内するように、豆狸たちが私の前をトコトコと歩いていく。
その後を追いかけて辿り着いた先には、いつもとは違う羽織袴に身を包んだ、愛しいひとの姿があった。
「ちょ、ちょっと待って……!」
何度目になるかもわからない、私を呼ぶ淡紅の声。
もう少しもう少しと引き伸ばし続けていたのだけど、いい加減に痺れを切らしてしまったらしい。勢いよく開いた襖の向こうから、鬼の形相の彼女が姿を現した。
「いつまで部屋に篭ってるのよ!? いい加減に観念して!」
「だ、だって……!」
部屋の中から引きずり出された私は、淡紅によって座布団の上へと座らせられる。
目の前に置かれた鏡台へ視線を向けると、そこに映ったのは白無垢に身を包む私の姿だ。
無事に妖都へと戻ることができた私は、今日、白緑の正式な伴侶となる。
……そのつもりなのだけど、いざ結婚となると及び腰になってしまったのだ。不安と緊張のあまり、お腹が痛くなってきたような気がして、部屋から出ることができなくなっていた。
白緑のことは好きだし、伴侶になりたいと思った気持ちも本当だ。
けれど、私はまだ17歳。いずれ結婚をすることがあるのだとしても、もっとずっと先の話だと思っていたのだ。
「……もしかして、白緑と結婚したくなくなったのかしら?」
「そっ、そんなことない! それは絶対にない!」
「じゃあ、どうしてそんなに浮かない顔をしているの?」
「それは……」
これは、世間一般でいうところのマリッジブルーというやつなのかもしれない。
高そうな櫛で私の髪を梳かしてくれていた淡紅は、その手を止めて鏡越しに私のことを見る。
「人間の世界での生活を捨てて、妖都で暮らしていくなんて……考えてもみなかったから」
私はずっと、あの生活から抜け出したいと思っていた。そのために勉強を頑張っていたのだし、一から自分の人生をやり直すつもりだったのだ。
そこに降って湧いた、夢のような話。
私を愛してくれる人と、生涯を誓い合うということ。
「まだ、信じられないのかもしれない。結婚なんて……少し前まで、友達だっていなかったのに」
「だけど、今はいるわ。ここにいるアタシは現実で、依織は大事な友達」
後ろから私のことを抱き締める淡紅は、確かにそこにいる。私にとって、かけがえのない大切な友達。
「依織の望まない結婚なら、アタシが全力で阻止する。だけど、そうじゃないってわかってるもの。幸せになるのが怖いんでしょ?」
彼女の言う通りだ。私の人生には無縁だったものが、一気に手に入ろうとしている。
望めば手に入るものだというのに、そこに手を伸ばすのがたまらなく怖い。
コンコン。
柱をノックする音に、私と淡紅は同時に同じ方を向く。障子の向こうには、人影がひとつ立っているのが見えた。
「どうぞ」
声をかけると、入ってきたのは藍白だった。
妖都の門を閉じた時には、慌ただしくてきちんと話をすることもできなかったのだけど。彼女にはまだ、白緑との関係を認めてもらえていない気がする。
「少し、いい? 依織と、話をしたくて」
「構わないよ。支度があるから、淡紅も一緒で大丈夫?」
「……ん」
支度を長引かせていたのは私なのだけれど、なんとなく二人きりになるのは気まずい。淡紅には悪いけど、彼女にも同席してもらうことにした。
藍白は私の近くまでやってくると、そこに正座をする。改めて見ても、やはり綺麗な顔立ちをしている子だと思った。
「おまえ……依織に、きちんと伝えていなかったから」
「うん?」
「兄様のためだったとはいえ、たくさんひどいことをした……ごめんなさい」
「……!」
もしかしたら、結婚なんかさせないと言われるのではないかと考えていたのに。畳につくほど深々と頭を下げた藍白は、私にしたことの謝罪を口にしたのだ。
髪を結おうとしていた淡紅の邪魔をしてしまったけれど、私は思わず立ち上がって彼女の方へと身を寄せる。
「そんな風に頭を下げないで……! わかってる、藍白は白緑を死なせたくなかったんだよね。私だって、あなたの立場なら同じことをしていたかもしれない」
妖都に来る前の私だったら、藍白の気持ちを理解することはできなかっただろう。
けれど、今の私にはどんな手段を用いてでも守りたいと思える、たくさんの大切なものができたのだ。申し訳なさそうにぺたりと伏せた三角の耳ごと、彼女の頭を撫でる。
「だからもう、恨みっこなし。ね?」
「ありがとう。……依織、ねえさま」
「っ……!!」
私は一人っ子なので、きょうだいのいる感覚というものはわからない。だけど、藍白に姉と呼ばれた瞬間、私は心臓を思いきり掴まれたような気がした。
思わず藍白のことを抱き締めると、おずおずと抱き締め返してくれる。
「あらあら、随分と懐いちゃったわね。ちょっと妬けるわ」
「どっちに?」
「どっちもよ。ほら、ひっついてないで依織はこっち! いい加減にしないと、どっかの王様が乱入してくるわよ」
「兄様はもう、王ではないけど」
「知ってるわ。だけど、アタシたちの王みたいなものでしょ?」
今度こそ淡紅に引き戻された私は、藍白の手伝いもあって迅速に身支度を整えられていくこととなった。
◆
「わあ……! 依織ちゃん、めちゃくちゃ綺麗だよ……!!」
「紫土くん、ありがとう。ちょっと恥ずかしいけど」
二人の手で無事に支度を終えた頃、新たな来訪者がやってきた。紫土くんと朱さんだ。
待ちくたびれた白緑は、本人こそ乱入してはこなかったけれど。代わりに二人を使って、私の様子を見に来させたらしい。
化粧をしたりする習慣もなかった私の顔は、真紅さんと緋色さんの手によって、別人のように仕上げられていた。
綿帽子を被るので隠れてしまうけれど、白緑に貰った髪飾りもつけてもらっている。
「白緑様も、依織さんの到着を待ちわびていますよ。よろしければお手をどうぞ」
「あ、ありがとうございます」
「あーっ、朱ずるい! 僕も依織ちゃんのことエスコートしたい!」
「紫土では危なっかしいので、オレがそうするようにと白緑様からのお達しです」
自然な動作で差し出された朱さんの手を取ると、私の歩調に合わせて歩き出してくれる。
「朱さんは、変わらないんですね。白緑の呼び方」
彼はもう、妖都の王ではなくなっている。代々王に仕えていたという朱さんだけど、もうその必要はないはずなのに。
私の指摘に対して、朱さんは少しだけ困ったように口元を緩める。
「そうですね。門が閉じたことで、オレの役割もなくなりました。……だからこれは、オレ自身の意思なんだと思います」
「朱さん自身の意思?」
「王でなくなったとしても、あの人はオレが傍で仕えたいと思う、敬愛すべき人です」
「白緑が王じゃなくなったってだけで、僕たちの何かが変わるわけじゃないしね」
後ろを歩いていたと思っていた紫土くんは、私たちの横をすり抜けて、一足先に屋敷の外へと踏み出していく。
彼の兄である紫黒さんは、冬眠状態だと聞かされている。それは文字通り、蛇の姿となって眠り続けているのだ。
いつ目覚めるかは誰にもわからず、目覚めない可能性もあるという。そんな紫黒さんのことを、紫土くんは世話しているらしい。
いつかまた、兄弟が笑い合える日がきてくれたらと、願わずにはいられない。
「依織ちゃん、ありがとう」
「え、何のこと?」
「ん-、全部だけど……白緑のこと」
突然お礼を言われて、私は困惑してしまう。何かをした覚えはなかったというのに、紫土くんは私の空いている手を取って笑顔を見せる。
「アイツはさ、いろんなこと考えなきゃいけない立場だったけど……僕はやっぱり、友達を犠牲にした世界で笑って生きていけない」
「紫土くん……」
「だから、ありがとう。依織ちゃんのおかげで、僕たちはまたこうして一緒にいられるんだ」
感謝をするのは私の方だというのに、彼の言葉に目頭が熱くなるのを感じる。
誰一人欠けてほしくなかった。離れる選択をするのはつらかったけれど、あの時その道を選ぶことができなかったら、こうして過ごすこともなかったのだろう。
「依織さんを泣かせるのはそこまでですよ、紫土」
「僕は別にそんなつもりじゃ……!」
「せっかくの化粧が、涙で落ちてしまいますから。白緑様に、一番綺麗な姿を見せてあげてください」
朱さんが差し出してくれたハンカチに、滲んだ涙を染み込ませる。
それを返すと、私をエスコートしてくれていた朱さんの手が離れていった。
「さあ、準備はいいですか?」
「……はい」
眼前に広がる大きな湖。そこに続く道へ案内するように、豆狸たちが私の前をトコトコと歩いていく。
その後を追いかけて辿り着いた先には、いつもとは違う羽織袴に身を包んだ、愛しいひとの姿があった。
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