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番外編1
ベルトルドの桃色天国・3
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ベビードールの裾を乱暴にたくし上げると、むき出しのピンク色の乳首に吸い付いた。
「ああああン」
キュッリッキがすすり泣くようなあられもない声を上げる中、乳首を舌先で刺激しながら、ベルトルドは夢中で舐め回し、音を立てて吸い尽くしていった。
(いいぞリッキー! もっともっと艶かしく身体をうねらせるのだ。俺を求め、乱れ泣き叫べ!)
「ベルト…ルドさン、あぁ…」
白い肌は羞恥に染まり、押し殺すような声は甘えるように迸り、うわ言のようにベルトルドの名前を狂おしく何度も呟く。
(よし、次は!)
「ピンクのパラダイス!!」
「そう言って、ベルは小娘の両脚を大きく押し広げ、サーモンピンクに濡れ光る花園に顔を埋めるのだった」
「そうそう」
「あ、リュリュさんだ」
「………」
「………」
途端、ベルトルドは現実に引き戻され、その顔がサーッと青ざめていく。
「老人福祉介護法案に関する書類を見ながら、一体どこからそんな桃色天国な妄想が侵入してくるのかしらん?」
キュッリッキは不思議そうに首をかしげているが、ベルトルドは気まずさMAXの表情でリュリュのほうへ顔を向ける。
「…………なんで、お前がここにいるの」
「あーたの見ているその書類を引取りに来たのよ。明日の会議で必要だから、今夜中にまとめようと思ってね」
垂れ目を眇めながら、その瞳には軽蔑が露骨に浮かんで、ベルトルドをひたと見据えている。こういう表情をしているときのリュリュは怖い。
「リッキーさんと2人きりにしておくと、とんでもなく危険な思考回路で本当に困りますね」
リュリュの背後から、アルカネットが底冷えする声を出しながら姿を見せる。
「お、お前が言うな!!」
握り拳を作ってベルトルドは抗議する。しかしアルカネットはしれっとスルーした。
「アルカネットさんおかえりなさい」
キュッリッキが無邪気に挨拶を投げると、アルカネットは天使のような笑みを浮かべた。
「ただいま、リッキーさん」
「さて、ベル? お仕事の方は終わったのかしら?」
リュリュの目が、真っ直ぐベルトルドの股間を見ている。さっきまでムクムク元気いっぱいだったが、すでに暴れん棒は萎れてやる気ゼロだ。何を考えているかだいたい想像のつく顔で、いやらしく上唇をねっとりと舐めた。
「さてリッキーさん、少しお茶のお相手をしてくださいね」
ベッドの上にちょこんと座っているキュッリッキを素早く抱き上げて、アルカネットは速やかに部屋を出て行ってしまった。
「あ、ちょっと…」
去りゆくアルカネットの後ろ姿を泣きそうな顔で見送りながら、ベルトルドはじりじりとベッドの中心へと下がる。
「随分と具体的な妄想劇場にトリップしちゃって、ホント、イケナイ子ねン。小娘に惚れてからは、セックスもおあずけ状態なようだからしょーがないとは思うんだけど。あんな純粋無垢な子をオカズにして、お仕置きが必要なようネ」
リュリュは軍服の上着を素早く脱いで、ネクタイも取る。ベルトルドの顔はすっかり青ざめてしまった。
「今夜はおしゃぶりだけじゃ許さなくってよ? あーたのお尻の穴の処女も、存分に貫いてあげる」
「い、いや……」
「痛いのは最初だけヨ。慣れたら癖になるわ」
「絶対ダメ! 聖なる砦は守りぬく!」
ベルトルドはベソをかきながら、尻に両手を回して防御する。それをニヤニヤ見やって、リュリュは全裸になった。
「イイ子ね、ベル」
にっこりと輝く笑顔で言われて、ベルトルドはふるふると首を振ると、ベッドの上に立ち上がって、一目散に逃げようとした。捕まったら最後、絶対犯される。
「このアタシから逃げられると思わないことね!!」
言うやいなや、リュリュは素早くベルトルドに飛びついて、抵抗は全て跳ね除けると、仰向けにベッドに抑え込んでしまった。
「きゃああ」
馬乗り姿勢でベルトルドを見おろし、ペロ~リと舌なめずりをする。
「今夜は、何度イかせられるかしらン…うふ」
「やめてお願いっ」
乙女モードで懇願するが、リュリュは聞く耳持たずモードである。
「んじゃ、いっただっきま~す」
「ぃやああああああああああああああっ」
ベルトルドの悲痛な大絶叫が夏の暑苦しい夜空の下、屋敷中に轟渡っていった。
「ああああン」
キュッリッキがすすり泣くようなあられもない声を上げる中、乳首を舌先で刺激しながら、ベルトルドは夢中で舐め回し、音を立てて吸い尽くしていった。
(いいぞリッキー! もっともっと艶かしく身体をうねらせるのだ。俺を求め、乱れ泣き叫べ!)
「ベルト…ルドさン、あぁ…」
白い肌は羞恥に染まり、押し殺すような声は甘えるように迸り、うわ言のようにベルトルドの名前を狂おしく何度も呟く。
(よし、次は!)
「ピンクのパラダイス!!」
「そう言って、ベルは小娘の両脚を大きく押し広げ、サーモンピンクに濡れ光る花園に顔を埋めるのだった」
「そうそう」
「あ、リュリュさんだ」
「………」
「………」
途端、ベルトルドは現実に引き戻され、その顔がサーッと青ざめていく。
「老人福祉介護法案に関する書類を見ながら、一体どこからそんな桃色天国な妄想が侵入してくるのかしらん?」
キュッリッキは不思議そうに首をかしげているが、ベルトルドは気まずさMAXの表情でリュリュのほうへ顔を向ける。
「…………なんで、お前がここにいるの」
「あーたの見ているその書類を引取りに来たのよ。明日の会議で必要だから、今夜中にまとめようと思ってね」
垂れ目を眇めながら、その瞳には軽蔑が露骨に浮かんで、ベルトルドをひたと見据えている。こういう表情をしているときのリュリュは怖い。
「リッキーさんと2人きりにしておくと、とんでもなく危険な思考回路で本当に困りますね」
リュリュの背後から、アルカネットが底冷えする声を出しながら姿を見せる。
「お、お前が言うな!!」
握り拳を作ってベルトルドは抗議する。しかしアルカネットはしれっとスルーした。
「アルカネットさんおかえりなさい」
キュッリッキが無邪気に挨拶を投げると、アルカネットは天使のような笑みを浮かべた。
「ただいま、リッキーさん」
「さて、ベル? お仕事の方は終わったのかしら?」
リュリュの目が、真っ直ぐベルトルドの股間を見ている。さっきまでムクムク元気いっぱいだったが、すでに暴れん棒は萎れてやる気ゼロだ。何を考えているかだいたい想像のつく顔で、いやらしく上唇をねっとりと舐めた。
「さてリッキーさん、少しお茶のお相手をしてくださいね」
ベッドの上にちょこんと座っているキュッリッキを素早く抱き上げて、アルカネットは速やかに部屋を出て行ってしまった。
「あ、ちょっと…」
去りゆくアルカネットの後ろ姿を泣きそうな顔で見送りながら、ベルトルドはじりじりとベッドの中心へと下がる。
「随分と具体的な妄想劇場にトリップしちゃって、ホント、イケナイ子ねン。小娘に惚れてからは、セックスもおあずけ状態なようだからしょーがないとは思うんだけど。あんな純粋無垢な子をオカズにして、お仕置きが必要なようネ」
リュリュは軍服の上着を素早く脱いで、ネクタイも取る。ベルトルドの顔はすっかり青ざめてしまった。
「今夜はおしゃぶりだけじゃ許さなくってよ? あーたのお尻の穴の処女も、存分に貫いてあげる」
「い、いや……」
「痛いのは最初だけヨ。慣れたら癖になるわ」
「絶対ダメ! 聖なる砦は守りぬく!」
ベルトルドはベソをかきながら、尻に両手を回して防御する。それをニヤニヤ見やって、リュリュは全裸になった。
「イイ子ね、ベル」
にっこりと輝く笑顔で言われて、ベルトルドはふるふると首を振ると、ベッドの上に立ち上がって、一目散に逃げようとした。捕まったら最後、絶対犯される。
「このアタシから逃げられると思わないことね!!」
言うやいなや、リュリュは素早くベルトルドに飛びついて、抵抗は全て跳ね除けると、仰向けにベッドに抑え込んでしまった。
「きゃああ」
馬乗り姿勢でベルトルドを見おろし、ペロ~リと舌なめずりをする。
「今夜は、何度イかせられるかしらン…うふ」
「やめてお願いっ」
乙女モードで懇願するが、リュリュは聞く耳持たずモードである。
「んじゃ、いっただっきま~す」
「ぃやああああああああああああああっ」
ベルトルドの悲痛な大絶叫が夏の暑苦しい夜空の下、屋敷中に轟渡っていった。
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