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最終章 永遠の翼
episode792
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不本意な初体験を済ませて、まだそんなに時間が経っていない。愛する人とのセックスは、これが本当の初体験なのだ。
メルヴィンは身体を起こして、キュッリッキの背に腕を回すと、優しく抱きしめてキスをした。
「大丈夫ですか?」
とろんとうっとりした目で、キュッリッキはコクリと頷く。
「とっても、気持ちがいいの……」
「そう言ってもらえると嬉しいです」
「そう、なの?」
「ええ。オレはルーファスさんほど女性経験が豊富というわけじゃないから、その、上手に出来てるかなって思っちゃうから」
メルヴィンは上目遣いになって、照れくさそうに言った。あんまり豊富すぎても、それはそれで問題が、と心の中でセルフツッコミをする。
「大丈夫だよ! とっても気持ちがいいもん!」
力んで励まされて、メルヴィンは苦笑した。
先程までの甘美で色っぽい雰囲気が、一気に吹き飛んでしまった。
「あなたってひとは、どうしようもなく可愛くって、困ってしまいます」
にっこりと笑うと、キュッリッキの耳元に口を近づける。
「あなたの中へ入りたいんですが、いいですか?」
そう言ってキュッリッキの手を取ると、己の股間へと誘い、その小さな手にそっと握らせた。
「あっ」
手の中に熱くて硬いものがあり、キュッリッキはメルヴィンの言葉の意味が判って、怯えた表情を浮かべた。
「怖かったら、無理をしなくてもいいですよ」
キュッリッキの表情を見て察し、メルヴィンは優しく言う。まだまだ痛みを伴うだろうし、暫くは愛撫のみでもいいかなと思っていた。ただ、キュッリッキが望むなら、最後まで果たそうとも思う。
小さく横に首を振ると、キュッリッキはメルヴィンの首に手を回して抱きしめた。
「大丈夫なの。メルヴィンだから、大丈夫なの」
「リッキー」
「でも…」
「でも?」
「あんまり、痛くしないで、ね」
本音を白状したキュッリッキに、メルヴィンは優しく微笑み、額に、頬に、そして唇に愛おしさを込めてキスをすると、身体を起こした。
「苦しかったら、我慢しないで言ってください」
緊張した面持ちで、少し涙ぐんでいるキュッリッキを見て、メルヴィンはそっと頬を撫でてやる。
脚を広げさせてその間に入ると、花心に指を忍ばせて位置を確認した。その感触にキュッリッキが小さく声を上げる。
「きて…メルヴィン」
甘くせがむようなその声に、メルヴィンは弾かれたように己を沈めていった。
キュッリッキは目を大きく見開くと、メルヴィンの手首をギュッと強く握った。大きく広げられた足が突っ張る。
(メルヴィンが、アタシの中に…)
痛みはあった。
初めてベルトルドにされた時のように、とても痛かった。
でも。
(アタシ、幸せなの……)
涙がとめどなく流れていったが、それは痛みのためじゃないと判る。
幸せだから、嬉しいから涙が出るのだ。
メルヴィンはキュッリッキの奥深くまで沈めきると、キュッリッキの背に手を回して抱き起こした。
「メルヴィン」
片手でキュッリッキの身体を支え、もう片方の手で涙を拭ってやる。
「ありがとう、オレを迎え入れてくれて」
メルヴィンの顔を見つめ、キュッリッキははにかむように笑う。
「メルヴィンと一つになれて、アタシ嬉しいの。幸せなの…」
「オレもです」
そう言って、キュッリッキの喉元にそっと口付ける。
「あなたはもうオレのものです。愛も、心も、身体も全て、オレだけのものだ」
「うん。アタシはメルヴィンだけのものなの」
メルヴィンはそっと腰を揺り動かした。ハッとしてキュッリッキはメルヴィンにしがみつく。そして、心からその行為を受け入れた。
メルヴィンと全てが結ばれ、キュッリッキは少女だった自分を卒業して、初めて大人の女としての悦びを感じるのだった。
メルヴィンは身体を起こして、キュッリッキの背に腕を回すと、優しく抱きしめてキスをした。
「大丈夫ですか?」
とろんとうっとりした目で、キュッリッキはコクリと頷く。
「とっても、気持ちがいいの……」
「そう言ってもらえると嬉しいです」
「そう、なの?」
「ええ。オレはルーファスさんほど女性経験が豊富というわけじゃないから、その、上手に出来てるかなって思っちゃうから」
メルヴィンは上目遣いになって、照れくさそうに言った。あんまり豊富すぎても、それはそれで問題が、と心の中でセルフツッコミをする。
「大丈夫だよ! とっても気持ちがいいもん!」
力んで励まされて、メルヴィンは苦笑した。
先程までの甘美で色っぽい雰囲気が、一気に吹き飛んでしまった。
「あなたってひとは、どうしようもなく可愛くって、困ってしまいます」
にっこりと笑うと、キュッリッキの耳元に口を近づける。
「あなたの中へ入りたいんですが、いいですか?」
そう言ってキュッリッキの手を取ると、己の股間へと誘い、その小さな手にそっと握らせた。
「あっ」
手の中に熱くて硬いものがあり、キュッリッキはメルヴィンの言葉の意味が判って、怯えた表情を浮かべた。
「怖かったら、無理をしなくてもいいですよ」
キュッリッキの表情を見て察し、メルヴィンは優しく言う。まだまだ痛みを伴うだろうし、暫くは愛撫のみでもいいかなと思っていた。ただ、キュッリッキが望むなら、最後まで果たそうとも思う。
小さく横に首を振ると、キュッリッキはメルヴィンの首に手を回して抱きしめた。
「大丈夫なの。メルヴィンだから、大丈夫なの」
「リッキー」
「でも…」
「でも?」
「あんまり、痛くしないで、ね」
本音を白状したキュッリッキに、メルヴィンは優しく微笑み、額に、頬に、そして唇に愛おしさを込めてキスをすると、身体を起こした。
「苦しかったら、我慢しないで言ってください」
緊張した面持ちで、少し涙ぐんでいるキュッリッキを見て、メルヴィンはそっと頬を撫でてやる。
脚を広げさせてその間に入ると、花心に指を忍ばせて位置を確認した。その感触にキュッリッキが小さく声を上げる。
「きて…メルヴィン」
甘くせがむようなその声に、メルヴィンは弾かれたように己を沈めていった。
キュッリッキは目を大きく見開くと、メルヴィンの手首をギュッと強く握った。大きく広げられた足が突っ張る。
(メルヴィンが、アタシの中に…)
痛みはあった。
初めてベルトルドにされた時のように、とても痛かった。
でも。
(アタシ、幸せなの……)
涙がとめどなく流れていったが、それは痛みのためじゃないと判る。
幸せだから、嬉しいから涙が出るのだ。
メルヴィンはキュッリッキの奥深くまで沈めきると、キュッリッキの背に手を回して抱き起こした。
「メルヴィン」
片手でキュッリッキの身体を支え、もう片方の手で涙を拭ってやる。
「ありがとう、オレを迎え入れてくれて」
メルヴィンの顔を見つめ、キュッリッキははにかむように笑う。
「メルヴィンと一つになれて、アタシ嬉しいの。幸せなの…」
「オレもです」
そう言って、キュッリッキの喉元にそっと口付ける。
「あなたはもうオレのものです。愛も、心も、身体も全て、オレだけのものだ」
「うん。アタシはメルヴィンだけのものなの」
メルヴィンはそっと腰を揺り動かした。ハッとしてキュッリッキはメルヴィンにしがみつく。そして、心からその行為を受け入れた。
メルヴィンと全てが結ばれ、キュッリッキは少女だった自分を卒業して、初めて大人の女としての悦びを感じるのだった。
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