854 / 882
最終章 永遠の翼
episode791
しおりを挟む
キュッリッキを横たえて膝立ちになると、メルヴィンはバスローブを脱いだ。
バスローブの下には何もつけていない。鍛えられた逞しいメルヴィンの裸身を見て、キュッリッキは顔を赤らめる。普段肌の露出する服を着ていないので、こうして改めて裸を見ると、男らしさを感じてドキドキ胸が高鳴った。
すると、急に自分の胸の小ささが気になり出して、見られるのが恥ずかしくなり、おずおずとした動作で胸を隠す。
いきなり胸を隠したキュッリッキに、メルヴィンは小さく首をかしげる。
「隠さないで、見せて」
「……だって……小さい、もん…」
尻すぼみに言って、拗ねながら恥ずかしがるその様子に、メルヴィンはクスッと笑い、キュッリッキの上にかぶさりながら、その細い手首をそっと掴む。
「知ってます」
何事かを言い募ろうとする愛らしい唇を、メルヴィンはすかさずキスで塞いだ。
無駄な抵抗を抑えるように、舌を忍ばせキュッリッキの舌を絡めとる。
夢中で舌を絡め合っていると、段々と頭の中が真っ白になってきて、キュッリッキは観念して手の力を緩めた。
優しく手をどけると、メルヴィンは両手でそっと乳房の輪郭をなぞるように手を這わせ、掌に包み込む。
「あっ」
突起にメルヴィンの舌がねっとりと絡みつき、唇にくわえられ、優しく吸い立てられる。その瞬間全身に恍惚とした波が広がり、キュッリッキは目を見開いてシーツをギュッと握り締めた。
吸いたてられている間も、舌が突起の先端を刺激して、敏感に感じて息遣いも段々と早くなっていく。
「キスして…メルヴィン」
うっとりとした目でせがまれて、メルヴィンはすぐに身体を起こして唇を重ねた。
ほっそりとした背中に手を回し、ぎゅっと抱きしめる。キュッリッキもメルヴィンの肩に手を回して、しっかりと抱きしめた。
二人は息が苦しくなるまで何度も貪り合い、やがてメルヴィンは唇を離し、キュッリッキを見つめた。
初めて出会った頃より、ほんの少し大人びた顔をしてきた。もとから美しい顔立ちだったが、今はそれ以上に美しい。
綺麗な輪郭を描く頬にそっと片手を添えると、艶かしく半開きになる唇に再び吸い付いた。そしてもう片方の手を下肢に伸ばし、キュッリッキの花園に手を忍ばせた。
「ンっ…ン」
指が触れただけでキュッリッキの身体は電撃を受けたように弾かれ、思わず腰を浮かせる。
メルヴィンの指がリズムを刻むように蠢くと、腰から力が抜けていって、緩やかに脚が開けていった。
指先に絡みつく蜜の感触に喜びを感じ、愛らしい声を聞きたいと思って唇を解放する。すると待ちかねたように、キュッリッキの甘く愛らしい喘ぎ声が溢れ、その声に刺激されて、メルヴィンも次第に息が荒くなった。
一旦花園を解放し、メルヴィンは再び覆いかぶさると、キュッリッキの喉から肩にかけて、ゆっくりと口づけていった。
目の端に擦り切れて赤くなった患部が、痛々しく映った。
この柔らかで白い肌を、ベルトルドも夢中になって吸いたてたのだろう。甘くて優しいキュッリッキの体香。この匂いを嗅いで、性欲を刺激されない男はいないだろうと思う。でもこの肌を独占していいのは、メルヴィンただひとりだ。
メルヴィンは労わるように、滑らかな肌に優しくキスをしていく。腕に、手に、胸に、お腹に、太ももに、足の甲に。メルヴィンがキスをしていくたびに、唇が触れた部分から、幸せの奔流が身体中を駆け巡る。そして、身体中がメルヴィンの色に染め上げられていく。それが心の底から嬉しい。
身体が悦びでわななき、もっと、もっとと、心と身体がメルヴィンを求める。
「はぅっ!ン…ああっ」
花園にメルヴィンの舌が触れ、そっと舐め上げられて、キュッリッキはたまらず大きな声を上げた。ベルトルドにされたとき以上に、強烈な快感がつま先まで伝っていって、思わず足を突っ張る。
キュッリッキの様子に気づいて、メルヴィンはそっとキュッリッキの足を撫でた。そして、太ももの内側にも舌を這わせる。
「メルヴィン……メルヴィン…」
うわ言のように狂おしくメルヴィンの名を呟き、キュッリッキはすすり泣く。
気持ちが良すぎて、頭がどうにかなってしまいそうだった。
とても恥ずかしい姿をしていて、それをくまなくメルヴィンに見られている。それなのに、心は喜びを感じてやまない。
メルヴィンの舌先が、蕾にそっと触れ、舌先がそよいで甘美な刺激が襲う。
「あンッ」
シーツを強く握って上体を仰け反らせ、ハァ、ハァ、と荒く息をついてベッドに沈み込む。
絶頂を迎えてしまったのだと気づいて、メルヴィンは小さく微笑んだ。
バスローブの下には何もつけていない。鍛えられた逞しいメルヴィンの裸身を見て、キュッリッキは顔を赤らめる。普段肌の露出する服を着ていないので、こうして改めて裸を見ると、男らしさを感じてドキドキ胸が高鳴った。
すると、急に自分の胸の小ささが気になり出して、見られるのが恥ずかしくなり、おずおずとした動作で胸を隠す。
いきなり胸を隠したキュッリッキに、メルヴィンは小さく首をかしげる。
「隠さないで、見せて」
「……だって……小さい、もん…」
尻すぼみに言って、拗ねながら恥ずかしがるその様子に、メルヴィンはクスッと笑い、キュッリッキの上にかぶさりながら、その細い手首をそっと掴む。
「知ってます」
何事かを言い募ろうとする愛らしい唇を、メルヴィンはすかさずキスで塞いだ。
無駄な抵抗を抑えるように、舌を忍ばせキュッリッキの舌を絡めとる。
夢中で舌を絡め合っていると、段々と頭の中が真っ白になってきて、キュッリッキは観念して手の力を緩めた。
優しく手をどけると、メルヴィンは両手でそっと乳房の輪郭をなぞるように手を這わせ、掌に包み込む。
「あっ」
突起にメルヴィンの舌がねっとりと絡みつき、唇にくわえられ、優しく吸い立てられる。その瞬間全身に恍惚とした波が広がり、キュッリッキは目を見開いてシーツをギュッと握り締めた。
吸いたてられている間も、舌が突起の先端を刺激して、敏感に感じて息遣いも段々と早くなっていく。
「キスして…メルヴィン」
うっとりとした目でせがまれて、メルヴィンはすぐに身体を起こして唇を重ねた。
ほっそりとした背中に手を回し、ぎゅっと抱きしめる。キュッリッキもメルヴィンの肩に手を回して、しっかりと抱きしめた。
二人は息が苦しくなるまで何度も貪り合い、やがてメルヴィンは唇を離し、キュッリッキを見つめた。
初めて出会った頃より、ほんの少し大人びた顔をしてきた。もとから美しい顔立ちだったが、今はそれ以上に美しい。
綺麗な輪郭を描く頬にそっと片手を添えると、艶かしく半開きになる唇に再び吸い付いた。そしてもう片方の手を下肢に伸ばし、キュッリッキの花園に手を忍ばせた。
「ンっ…ン」
指が触れただけでキュッリッキの身体は電撃を受けたように弾かれ、思わず腰を浮かせる。
メルヴィンの指がリズムを刻むように蠢くと、腰から力が抜けていって、緩やかに脚が開けていった。
指先に絡みつく蜜の感触に喜びを感じ、愛らしい声を聞きたいと思って唇を解放する。すると待ちかねたように、キュッリッキの甘く愛らしい喘ぎ声が溢れ、その声に刺激されて、メルヴィンも次第に息が荒くなった。
一旦花園を解放し、メルヴィンは再び覆いかぶさると、キュッリッキの喉から肩にかけて、ゆっくりと口づけていった。
目の端に擦り切れて赤くなった患部が、痛々しく映った。
この柔らかで白い肌を、ベルトルドも夢中になって吸いたてたのだろう。甘くて優しいキュッリッキの体香。この匂いを嗅いで、性欲を刺激されない男はいないだろうと思う。でもこの肌を独占していいのは、メルヴィンただひとりだ。
メルヴィンは労わるように、滑らかな肌に優しくキスをしていく。腕に、手に、胸に、お腹に、太ももに、足の甲に。メルヴィンがキスをしていくたびに、唇が触れた部分から、幸せの奔流が身体中を駆け巡る。そして、身体中がメルヴィンの色に染め上げられていく。それが心の底から嬉しい。
身体が悦びでわななき、もっと、もっとと、心と身体がメルヴィンを求める。
「はぅっ!ン…ああっ」
花園にメルヴィンの舌が触れ、そっと舐め上げられて、キュッリッキはたまらず大きな声を上げた。ベルトルドにされたとき以上に、強烈な快感がつま先まで伝っていって、思わず足を突っ張る。
キュッリッキの様子に気づいて、メルヴィンはそっとキュッリッキの足を撫でた。そして、太ももの内側にも舌を這わせる。
「メルヴィン……メルヴィン…」
うわ言のように狂おしくメルヴィンの名を呟き、キュッリッキはすすり泣く。
気持ちが良すぎて、頭がどうにかなってしまいそうだった。
とても恥ずかしい姿をしていて、それをくまなくメルヴィンに見られている。それなのに、心は喜びを感じてやまない。
メルヴィンの舌先が、蕾にそっと触れ、舌先がそよいで甘美な刺激が襲う。
「あンッ」
シーツを強く握って上体を仰け反らせ、ハァ、ハァ、と荒く息をついてベッドに沈み込む。
絶頂を迎えてしまったのだと気づいて、メルヴィンは小さく微笑んだ。
0
お気に入りに追加
151
あなたにおすすめの小説
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

覚悟はありますか?
翔王(とわ)
恋愛
私は王太子の婚約者として10年以上すぎ、王太子妃教育も終わり、学園卒業後に結婚し王妃教育が始まる間近に1人の令嬢が発した言葉で王族貴族社会が荒れた……。
「あたし、王太子妃になりたいんですぅ。」
ご都合主義な創作作品です。
異世界版ギャル風な感じの話し方も混じりますのでご了承ください。
恋愛カテゴリーにしてますが、恋愛要素は薄めです。
天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生
西洋司
ファンタジー
妙齢の薬学者 聖徳晴子(せいとく・はるこ)は、絶世の美貌の持ち主だ。
彼女は思考の並列化作業を得意とする、いわゆる天才。
精力的にフィールドワークをこなし、ついにエリクサーの開発間際というところで、放火で殺されてしまった。
晴子は、権力者達から、その地位を脅かす存在、「敵」と見做されてしまったのだ。
死後、晴子は天界で女神様からこう提案された。
「あなたは生前7人分の活躍をしましたので、異世界行きのチケットが7枚もあるんですよ。もしよろしければ、一度に使い切ってみては如何ですか?」
晴子はその提案を受け容れ、異世界へと旅立った。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

Age43の異世界生活…おじさんなのでほのぼの暮します
夏田スイカ
ファンタジー
異世界に転生した一方で、何故かおじさんのままだった主人公・沢村英司が、薬師となって様々な人助けをする物語です。
この説明をご覧になった読者の方は、是非一読お願いします。
※更新スパンは週1~2話程度を予定しております。
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。

社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します
湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。
そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。
しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。
そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。
この死亡は神様の手違いによるものだった!?
神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。
せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!!
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中

転生することになりました。~神様が色々教えてくれます~
柴ちゃん
ファンタジー
突然、神様に転生する?と、聞かれた私が異世界でほのぼのすごす予定だった物語。
想像と、違ったんだけど?神様!
寿命で亡くなった長島深雪は、神様のサーヤにより、異世界に行く事になった。
神様がくれた、フェンリルのスズナとともに、異世界で妖精と契約をしたり、王子に保護されたりしています。そんななか、誘拐されるなどの危険があったりもしますが、大変なことも多いなか学校にも行き始めました❗
もふもふキュートな仲間も増え、毎日楽しく過ごしてます。
とにかくのんびりほのぼのを目指して頑張ります❗
いくぞ、「【【オー❗】】」
誤字脱字がある場合は教えてもらえるとありがたいです。
「~紹介」は、更新中ですので、たまに確認してみてください。
コメントをくれた方にはお返事します。
こんな内容をいれて欲しいなどのコメントでもOKです。
2日に1回更新しています。(予定によって変更あり)
小説家になろうの方にもこの作品を投稿しています。進みはこちらの方がはやめです。
少しでも良いと思ってくださった方、エールよろしくお願いします。_(._.)_
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる