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奪われしもの編 彼女が遺した空への想い
episode701
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「やっ!」
突然、柔らかな感触が秘部に押し付けられ、たまらず声が漏れる。
下腹部に屈んで顔をうずめているベルトルドの舌が、秘部に触れているのだと気づいて更に驚く。
「やめて、やめて……アァ……メルヴィン…助けてっ…」
舌でゆるやかに舐め上げられると、腰が砕けそうなほどの甘い感覚が這い上ってきて、小さく喘ぎ声をあげた。
キュッリッキの喘ぎ声に満足感を覚えたベルトルドは、緩急をつけて愛撫を続けた。
花びらを指でそっと開きながら、舌でなぞるように舐め上げ、時折蕾も刺激してやると、甘え求めるような響きを含んだ喘ぎ声が、いっそう強くなっていく。キュッリッキの身体は初めて感じる性の喜びに、じんわりと開かれていくようだった。
これまで感じたこともない快感に攻め立てられ、キュッリッキの意識は段々と乱れていく。同時に、そんな自分を責めるように、メルヴィンへの背徳感が心の底に湧き上がっていった。
サイ《超能力》で動きを封じられ、力で抵抗することができず、言葉で訴えかけても受け入れられない。無抵抗にされるがままの状態だというのに、甘美な刺激に身体を支配され、自分でも信じられないような声を出していた。
このままでは、どうなってしまうのだろう。
「気持ちがいいだろう、リッキー…。だいぶ、濡れてきているぞ」
からかうように言われて、キュッリッキは悔しくて歯を食いしばった。
(そんなことないもん……)
心とは裏腹に、身体はベルトルドのもたらす刺激に支配され、しっとりと甘い蜜を滲ませていた。
(どうして身体は言うことを聞いてくれないの? アタシ、こんなことされたくないのに。メルヴィン以外の人に、されたくなんかないのに! なのにどうして…)
とめどなく蜜を溢れさせるそこへ、ベルトルドの指がそっと差し入れられる。
「ンぁっ!」
これまで以上に甘美な快感が突き上げてきて、キュッリッキは大きく声を上げてしまった。
アルカネットもここへ、無理矢理指をねじ込んできた。
あの時はとても痛くて気持ち悪かったのに、今は痛みは感じず、快感が四肢を震わせる。気持ち良ささえ感じてしまっていた。
「下手な男は、ここをやたらと指でいじりたがる。――リッキーのここは狭いな。これ以上指を入れると痛いだろう…」
濡れ具合と位置を確認し終えると、ベルトルドは指を抜いて、再び舌を這わせた。
「もう少し濡れたほうがいいな」
処女を抱くのは、これが初めてではなかった。しかし、力ずくで抱くのは、初めての経験である。
これまで抱いてきた女たちは、自ら身体を投げ出してきた。だから、なんの罪悪感もなく、性欲を満たすことができていた。
こんなふうに自由を奪い、辱める行いに、ベルトルドの心には罪悪感が重くのしかかっている。こうして身体を密着させているから、キュッリッキの思考がどんどん流れ込んできて、より罪悪感が強くなっていくのだ。
ベルトルドとアルカネットに裏切られたショック、怒り、悲しみ。そして、こうして辱められる屈辱と、性感帯を刺激されることでもたらされる、初めて味わう性への激しい戸惑い。メルヴィンへの背徳感。
今のキュッリッキの頭の中も心の中も、ばら蒔かれたパズルのピースのように混乱していた。
だが、キュッリッキを可哀想に思う反面、やっとモノにできる喜びと、夢にまで見た愛しい乙女の身体に、自身の性欲も熱く刺激されている。
愛撫に蜜をあふれさせ、愛らしく喘ぎ鳴く様子に、心が複雑にないまぜになりながらも、股間の疼きは限界に達しようとしていた。
早くキュッリッキとひとつに溶け合いたい、自身のもっとも敏感な部分で、男というものを感じさせたかった。
ベルトルドは顔を上げて身体をずりあげると、再び乳房に吸い付いた。柔らかさを頬で愉しみながら、突起に舌を押し付けそよがせる。あいている片方の手は秘部に忍ばせ、花びらや蕾を弄んだ。
キュッリッキの喘ぐ声は大きくなり、吐息も熱を帯び、花のように甘くむせ返るいい匂いが、身体中から溢れ出していた。
「もう……限界だ」
突然、柔らかな感触が秘部に押し付けられ、たまらず声が漏れる。
下腹部に屈んで顔をうずめているベルトルドの舌が、秘部に触れているのだと気づいて更に驚く。
「やめて、やめて……アァ……メルヴィン…助けてっ…」
舌でゆるやかに舐め上げられると、腰が砕けそうなほどの甘い感覚が這い上ってきて、小さく喘ぎ声をあげた。
キュッリッキの喘ぎ声に満足感を覚えたベルトルドは、緩急をつけて愛撫を続けた。
花びらを指でそっと開きながら、舌でなぞるように舐め上げ、時折蕾も刺激してやると、甘え求めるような響きを含んだ喘ぎ声が、いっそう強くなっていく。キュッリッキの身体は初めて感じる性の喜びに、じんわりと開かれていくようだった。
これまで感じたこともない快感に攻め立てられ、キュッリッキの意識は段々と乱れていく。同時に、そんな自分を責めるように、メルヴィンへの背徳感が心の底に湧き上がっていった。
サイ《超能力》で動きを封じられ、力で抵抗することができず、言葉で訴えかけても受け入れられない。無抵抗にされるがままの状態だというのに、甘美な刺激に身体を支配され、自分でも信じられないような声を出していた。
このままでは、どうなってしまうのだろう。
「気持ちがいいだろう、リッキー…。だいぶ、濡れてきているぞ」
からかうように言われて、キュッリッキは悔しくて歯を食いしばった。
(そんなことないもん……)
心とは裏腹に、身体はベルトルドのもたらす刺激に支配され、しっとりと甘い蜜を滲ませていた。
(どうして身体は言うことを聞いてくれないの? アタシ、こんなことされたくないのに。メルヴィン以外の人に、されたくなんかないのに! なのにどうして…)
とめどなく蜜を溢れさせるそこへ、ベルトルドの指がそっと差し入れられる。
「ンぁっ!」
これまで以上に甘美な快感が突き上げてきて、キュッリッキは大きく声を上げてしまった。
アルカネットもここへ、無理矢理指をねじ込んできた。
あの時はとても痛くて気持ち悪かったのに、今は痛みは感じず、快感が四肢を震わせる。気持ち良ささえ感じてしまっていた。
「下手な男は、ここをやたらと指でいじりたがる。――リッキーのここは狭いな。これ以上指を入れると痛いだろう…」
濡れ具合と位置を確認し終えると、ベルトルドは指を抜いて、再び舌を這わせた。
「もう少し濡れたほうがいいな」
処女を抱くのは、これが初めてではなかった。しかし、力ずくで抱くのは、初めての経験である。
これまで抱いてきた女たちは、自ら身体を投げ出してきた。だから、なんの罪悪感もなく、性欲を満たすことができていた。
こんなふうに自由を奪い、辱める行いに、ベルトルドの心には罪悪感が重くのしかかっている。こうして身体を密着させているから、キュッリッキの思考がどんどん流れ込んできて、より罪悪感が強くなっていくのだ。
ベルトルドとアルカネットに裏切られたショック、怒り、悲しみ。そして、こうして辱められる屈辱と、性感帯を刺激されることでもたらされる、初めて味わう性への激しい戸惑い。メルヴィンへの背徳感。
今のキュッリッキの頭の中も心の中も、ばら蒔かれたパズルのピースのように混乱していた。
だが、キュッリッキを可哀想に思う反面、やっとモノにできる喜びと、夢にまで見た愛しい乙女の身体に、自身の性欲も熱く刺激されている。
愛撫に蜜をあふれさせ、愛らしく喘ぎ鳴く様子に、心が複雑にないまぜになりながらも、股間の疼きは限界に達しようとしていた。
早くキュッリッキとひとつに溶け合いたい、自身のもっとも敏感な部分で、男というものを感じさせたかった。
ベルトルドは顔を上げて身体をずりあげると、再び乳房に吸い付いた。柔らかさを頬で愉しみながら、突起に舌を押し付けそよがせる。あいている片方の手は秘部に忍ばせ、花びらや蕾を弄んだ。
キュッリッキの喘ぐ声は大きくなり、吐息も熱を帯び、花のように甘くむせ返るいい匂いが、身体中から溢れ出していた。
「もう……限界だ」
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