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勇気と決断編
episode481
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(お……落ち着け…落ち着きなさい自分っ)
アルカネットはブンブン頭を振り、目の前の現実をしっかり受け止める。キュッリッキにいつまでも、あんな汚らわしいものを握らせておくわけにはいかないからだ。
靴を履いたまま慌ててベッドに飛び乗って、キュッリッキの背後に回って羽交い締めにした。
「と、とにかく落ち着いてくださいリッキーさん!」
「アタシ落ち着いてるってばあ! ものすっごく根深く生えてるのお!! こんなに一生懸命引っ張ってるのに抜けやしないんだからあ。アルカネットさんも手伝ってぇ」
「それはミミズじゃありませんから、手が汚れます。ていうかもう汚れているようなものですよっ! よく洗って消毒しなければ」
「だって、こんなヘンなモノが」
「さあ、洗面所へ行きましょうね」
「あ~ん」
アルカネットに羽交い締めにされたままの格好で、キュッリッキは強制的に洗面所に連れて行かれてしまった。
ベッドの上でぐったりとなったベルトルドに、セヴェリとリトヴァが慌てて駆け寄る。
「だ、旦那様」
どう対応していいか困ったような声をセヴェリは出し、リトヴァはベルトルドを疲れたように見やって、眉間に人差し指をあてた。
「なんと情けないお姿に……」
女の下半身を蕩けさせるほどの美貌は、子供のような泣きべそ顔。上半身は乱れたパジャマの上着だけで、下半身はすっぱり丸裸。全身力が抜けたように、ぐったりと手足を投げ出している。
こんなあられもない姿は、初めて目にする2人だった。
ベルトルドはようやく激しい拷問から解放され、痛みがひいていく中、頭が怒涛に混乱していた。
(確か、幸せな夢を見ていたはずだが…)
強烈な痛みとともに目が覚めて、見ればキュッリッキが暴れん棒を握り締めて、必死に引っこ抜こうとしているではないか。あんなか細い腕のどこにそんな力が!? と思うような馬鹿力で引っ張っているのである。
本来ならば、愛しい少女に暴れん棒を握り締められるなど、悦びの絶頂といっても過言ではないほどの、天にも昇るくらい幸せなはずなのだ。しかし、握り締めるにしても限度はある。あそこまで強烈な力で握られたら、大事な大事な暴れん棒が壊死してしまう。
いくら痛いからといっても、相手は愛しい少女、力で追い払うなどできはしない。しかし何度言っても放そうとしないし、股間にミミズが生えたと勘違いしている。
(ていうか、ミミズ………ミミズ………)
この世のどこに、こんな立派な太さをしたミミズがいるんだよ!? と、自慢の暴れん棒をミミズ呼ばわりされて、心がシクシク痛んだ。
いずれこの自慢の暴れん棒でキュッリッキを悦ばせ、エクスタシーの絶頂を迎えさせることを楽しみにしているのに、そのキュッリッキにミミズ呼ばわりされてしまうとは。
「もう俺、お嫁に行けない気がする」
下半身を丸出しにしたまま、ベルトルドは両手で顔を覆うと、メソメソと泣き出してしまった。
アルカネットはブンブン頭を振り、目の前の現実をしっかり受け止める。キュッリッキにいつまでも、あんな汚らわしいものを握らせておくわけにはいかないからだ。
靴を履いたまま慌ててベッドに飛び乗って、キュッリッキの背後に回って羽交い締めにした。
「と、とにかく落ち着いてくださいリッキーさん!」
「アタシ落ち着いてるってばあ! ものすっごく根深く生えてるのお!! こんなに一生懸命引っ張ってるのに抜けやしないんだからあ。アルカネットさんも手伝ってぇ」
「それはミミズじゃありませんから、手が汚れます。ていうかもう汚れているようなものですよっ! よく洗って消毒しなければ」
「だって、こんなヘンなモノが」
「さあ、洗面所へ行きましょうね」
「あ~ん」
アルカネットに羽交い締めにされたままの格好で、キュッリッキは強制的に洗面所に連れて行かれてしまった。
ベッドの上でぐったりとなったベルトルドに、セヴェリとリトヴァが慌てて駆け寄る。
「だ、旦那様」
どう対応していいか困ったような声をセヴェリは出し、リトヴァはベルトルドを疲れたように見やって、眉間に人差し指をあてた。
「なんと情けないお姿に……」
女の下半身を蕩けさせるほどの美貌は、子供のような泣きべそ顔。上半身は乱れたパジャマの上着だけで、下半身はすっぱり丸裸。全身力が抜けたように、ぐったりと手足を投げ出している。
こんなあられもない姿は、初めて目にする2人だった。
ベルトルドはようやく激しい拷問から解放され、痛みがひいていく中、頭が怒涛に混乱していた。
(確か、幸せな夢を見ていたはずだが…)
強烈な痛みとともに目が覚めて、見ればキュッリッキが暴れん棒を握り締めて、必死に引っこ抜こうとしているではないか。あんなか細い腕のどこにそんな力が!? と思うような馬鹿力で引っ張っているのである。
本来ならば、愛しい少女に暴れん棒を握り締められるなど、悦びの絶頂といっても過言ではないほどの、天にも昇るくらい幸せなはずなのだ。しかし、握り締めるにしても限度はある。あそこまで強烈な力で握られたら、大事な大事な暴れん棒が壊死してしまう。
いくら痛いからといっても、相手は愛しい少女、力で追い払うなどできはしない。しかし何度言っても放そうとしないし、股間にミミズが生えたと勘違いしている。
(ていうか、ミミズ………ミミズ………)
この世のどこに、こんな立派な太さをしたミミズがいるんだよ!? と、自慢の暴れん棒をミミズ呼ばわりされて、心がシクシク痛んだ。
いずれこの自慢の暴れん棒でキュッリッキを悦ばせ、エクスタシーの絶頂を迎えさせることを楽しみにしているのに、そのキュッリッキにミミズ呼ばわりされてしまうとは。
「もう俺、お嫁に行けない気がする」
下半身を丸出しにしたまま、ベルトルドは両手で顔を覆うと、メソメソと泣き出してしまった。
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