60 / 64
終章 狩人の武器はハートのエース
6.
しおりを挟む
コーヒーとケーキを持っていくまで、梓沙と壮輔は互いにそっぽを向いた様で口を利かず、そして琴子と道仁が加わったところで、今度は意地を張ったようにふたりはだんまりを決めこんでいる。
こんもりとクリームの盛りあがったモンブランは美味しそうだけれど、のんびりとケーキを味わう雰囲気でもなく、道仁の目論見は外れている。
緊張感だったり気まずさだったり、目のやり場にも窮して四人ともが取り繕うようにコーヒーに口をつけた。思うことは様々に異なっているに違いなく。
「おれの親がしたお節介については謝る」
壮輔は率直に口火を切った。
「親のせいにするつもり? それとも……」
「梓沙のせいにするつもりはない。けど、偏見だと云われようが、カノジョがキャバ嬢だったって聞いて動揺しない奴なんているのか」
「だったら、嫌いになって終わり。それでいいじゃない。散々責めておいて、まだ気がすまなくて文句を云いに来るなんて、そういうのを女々しいっていうんじゃないの?」
「終わりにしなかったのは梓沙もそうだろう。おれを恐喝してきた」
「だからママに泣きついたってわけ?」
「親に泣きついた憶えはない。犬飼部長に相談しただけだ。遠縁だってことは知ってるだろう。それに、マッチングアプリの責任者だ」
それを聞いて琴子はいくらかほっとした。バイトのことだけならまだしも、恐喝したと知れたら実行に移していなくても、玉城家の梓沙に対する心証は取り返しがつかない。
「だったら、壮輔が親に干渉されることもないし、もうなんにも問題はないよ。それとも、もう二度と関わらないっていう誓約書にサインしてほしいの?」
「梓沙、嘘じゃなくて……黙っていることがあるんじゃないのか」
何を云っても突っかかってくる梓沙の言葉を無視して、壮輔は少しためらったのち、意を決した様子で訊ねた。問うというよりは確かめているみたいだ。
琴子はやはりインターホン越しに聞こえていたのだと思う一方で、ふともうひとつの秘密があることにも気づいた。犬飼との関係だ。いや、犬飼が自分の不貞を曝露するはずはない。萎みかけていた希望はまた芽吹き始めたけれど、梓沙が自暴自棄になって打ち明ける可能性もある。繋がりは途絶えていないけれど、プラトニックな関係にすぎない。琴子ははらはらして梓沙の横顔を見守った。
「なんのこと? 壮輔に話していないことなんていっぱいあるよ。二十五年、生きているうちのたった半年しか一緒にいないんだから」
梓沙はどこまで考えて言葉にしているのだろう。琴子は案じながら壮輔に目を向けた。
壮輔は聞きたいことが聞けないことは百も承知で、梓沙に反論するよりもまずは隣に座った道仁を見やった。道仁は、おまえ次第だ、とそんな様で首をひねってみせる。つかの間、そうしていれば答えを得られるかのように道仁をじっと見やって、それから壮輔は、道仁を真似てかすかに首をひねると、おもむろに梓沙に目を転じた。
「さっき、インターホン越しに琴子ちゃんとの会話が聞こえた。赤ちゃんとか妊婦とかつわりってなんだ?」
梓沙は琴子へと目を向ける。琴子が云いたいことは口にしなくてもわかっているはず。けれど。
「そんなこと話してた? だとしたら、それは壮輔が知らない、だれかの話」
梓沙は琴子の意に添わず、惚けてなんでもないことのように肩をすくめた。
「それが嘘じゃないと云いきれるのか」
「云いきれるよ」
梓沙はきっぱりと嘘を吐いた。嘘を吐こうという意思からではなく、壮輔の関心を奪うためだけれど――
「おれは身に覚えがある。梓沙が云ったことを当てにしただけで。それが正解だったかどうかは、男のおれにはわからない。梓沙にしかわからない」
嘘でかわされても壮輔は乗らず、追及してくる。壮輔にとって妊娠が都合の悪いことなら梓沙の嘘に乗ってくるはずが、壮輔はそうはしなかった。なんらかの覚悟があるという証しであってほしいと琴子は願う。
「正解じゃなかったとしても、わからないまま忘れていいんじゃない? 壮輔は壮輔、わたしはわたし。壮輔は会社をやめてやりたいことに向かってる。わたしにも見ている未来があるの」
「梓沙、おれたちはAIで引き合わされた。正直に云う。おれはまったく乗り気じゃなかった。ただし、それは梓沙にはじめて会って五分たつまでのことだ。梓沙がどうだったかはわからない。ひとつ、確かめたいことがある。転職するっていうおれの不確かな将来を、最初は気乗りしていなかったけど、最終的に否定はしなかった。違う?」
「玉城家の財産を当てにしてたんだから反対して当然だと思うけど」
「梓沙……」
梓沙はとことん悪者に映ろうとする。たまらず琴子が口を出すと、壮輔が、琴子ちゃん、となだめるようにうなずいてみせた。そうして、梓沙に目を戻す。
「頭に血が上っているときに恐喝されて、金目当てだったのかということは考えた。いま確かなのは、少なくともおれの人生の一大事に関して、梓沙の気持ちを――気持ちの変化をおれが読めていたこと。それなら、付き合っている間、梓沙におれと同じ気持ちがあると読んでいたことも当たっている。おれがいいかげんな男だとわかってそんな気持ちになる梓沙じゃないだろう?」
それは、梓沙が打算的に動くことを知っての言葉だ。壮輔はばかではない。ちゃんと梓沙を見ている。
「壮輔がそう思いたいなら勝手に思ってたらいい。べつに恨んでなんかいないし」
と、梓沙が認めないまでも壮輔が云ったことを否定しなかったのは、気持ちが和らいでいる兆しにも思われる。けれど、それでは足りないのだろう、壮輔は首を横に振ってさえぎった。
「おれが何を云いたいのか、わかってないな。梓沙が妊娠して、それを放りだしたり知らないふりをしたり、おれはそんな卑劣な人間じゃない。過去のこととはいえ、男を相手にするバイトしてたと聞いて、平然と受けいれられるほどいいかげんに付き合ってたわけじゃない。嫌いになれるならなりたい。けど、そうできるほど、いいかげんに付き合ってきたわけじゃない。おれはいま、仕事をかわったばかりで余裕に欠けてる。妊娠したってこともいま知ったばかりで動揺してる。だから時間をくれ」
梓沙は、今度は云い返すことも嘘を吐くこともしなかった。しばらくだれもが黙していた。
「琴子」
それまで傍観していた、もしくは沈黙して見守っていた道仁が呼びかけた。同時に立ちあがると、琴子の傍に来て、身をかがめて腕を取った。
「行こう」
強引に琴子を立ちあがらせると手を取って、道仁は自分の家であるかのように琴子の部屋に引っ張っていった。
なかに入ってぱたんとドアを閉めると、道仁は気が抜けたように吐息を漏らす。
「あとは壮輔たちふたりにしたほうがいい。着替えて。今度はおれたちのばんだ。だろう?」
琴子がためらっていると。
「早くしないとおれが脱がすけど」
と、道仁は、琴子が素直にそうしないだろうことを見越して、助け船を出した。
こんもりとクリームの盛りあがったモンブランは美味しそうだけれど、のんびりとケーキを味わう雰囲気でもなく、道仁の目論見は外れている。
緊張感だったり気まずさだったり、目のやり場にも窮して四人ともが取り繕うようにコーヒーに口をつけた。思うことは様々に異なっているに違いなく。
「おれの親がしたお節介については謝る」
壮輔は率直に口火を切った。
「親のせいにするつもり? それとも……」
「梓沙のせいにするつもりはない。けど、偏見だと云われようが、カノジョがキャバ嬢だったって聞いて動揺しない奴なんているのか」
「だったら、嫌いになって終わり。それでいいじゃない。散々責めておいて、まだ気がすまなくて文句を云いに来るなんて、そういうのを女々しいっていうんじゃないの?」
「終わりにしなかったのは梓沙もそうだろう。おれを恐喝してきた」
「だからママに泣きついたってわけ?」
「親に泣きついた憶えはない。犬飼部長に相談しただけだ。遠縁だってことは知ってるだろう。それに、マッチングアプリの責任者だ」
それを聞いて琴子はいくらかほっとした。バイトのことだけならまだしも、恐喝したと知れたら実行に移していなくても、玉城家の梓沙に対する心証は取り返しがつかない。
「だったら、壮輔が親に干渉されることもないし、もうなんにも問題はないよ。それとも、もう二度と関わらないっていう誓約書にサインしてほしいの?」
「梓沙、嘘じゃなくて……黙っていることがあるんじゃないのか」
何を云っても突っかかってくる梓沙の言葉を無視して、壮輔は少しためらったのち、意を決した様子で訊ねた。問うというよりは確かめているみたいだ。
琴子はやはりインターホン越しに聞こえていたのだと思う一方で、ふともうひとつの秘密があることにも気づいた。犬飼との関係だ。いや、犬飼が自分の不貞を曝露するはずはない。萎みかけていた希望はまた芽吹き始めたけれど、梓沙が自暴自棄になって打ち明ける可能性もある。繋がりは途絶えていないけれど、プラトニックな関係にすぎない。琴子ははらはらして梓沙の横顔を見守った。
「なんのこと? 壮輔に話していないことなんていっぱいあるよ。二十五年、生きているうちのたった半年しか一緒にいないんだから」
梓沙はどこまで考えて言葉にしているのだろう。琴子は案じながら壮輔に目を向けた。
壮輔は聞きたいことが聞けないことは百も承知で、梓沙に反論するよりもまずは隣に座った道仁を見やった。道仁は、おまえ次第だ、とそんな様で首をひねってみせる。つかの間、そうしていれば答えを得られるかのように道仁をじっと見やって、それから壮輔は、道仁を真似てかすかに首をひねると、おもむろに梓沙に目を転じた。
「さっき、インターホン越しに琴子ちゃんとの会話が聞こえた。赤ちゃんとか妊婦とかつわりってなんだ?」
梓沙は琴子へと目を向ける。琴子が云いたいことは口にしなくてもわかっているはず。けれど。
「そんなこと話してた? だとしたら、それは壮輔が知らない、だれかの話」
梓沙は琴子の意に添わず、惚けてなんでもないことのように肩をすくめた。
「それが嘘じゃないと云いきれるのか」
「云いきれるよ」
梓沙はきっぱりと嘘を吐いた。嘘を吐こうという意思からではなく、壮輔の関心を奪うためだけれど――
「おれは身に覚えがある。梓沙が云ったことを当てにしただけで。それが正解だったかどうかは、男のおれにはわからない。梓沙にしかわからない」
嘘でかわされても壮輔は乗らず、追及してくる。壮輔にとって妊娠が都合の悪いことなら梓沙の嘘に乗ってくるはずが、壮輔はそうはしなかった。なんらかの覚悟があるという証しであってほしいと琴子は願う。
「正解じゃなかったとしても、わからないまま忘れていいんじゃない? 壮輔は壮輔、わたしはわたし。壮輔は会社をやめてやりたいことに向かってる。わたしにも見ている未来があるの」
「梓沙、おれたちはAIで引き合わされた。正直に云う。おれはまったく乗り気じゃなかった。ただし、それは梓沙にはじめて会って五分たつまでのことだ。梓沙がどうだったかはわからない。ひとつ、確かめたいことがある。転職するっていうおれの不確かな将来を、最初は気乗りしていなかったけど、最終的に否定はしなかった。違う?」
「玉城家の財産を当てにしてたんだから反対して当然だと思うけど」
「梓沙……」
梓沙はとことん悪者に映ろうとする。たまらず琴子が口を出すと、壮輔が、琴子ちゃん、となだめるようにうなずいてみせた。そうして、梓沙に目を戻す。
「頭に血が上っているときに恐喝されて、金目当てだったのかということは考えた。いま確かなのは、少なくともおれの人生の一大事に関して、梓沙の気持ちを――気持ちの変化をおれが読めていたこと。それなら、付き合っている間、梓沙におれと同じ気持ちがあると読んでいたことも当たっている。おれがいいかげんな男だとわかってそんな気持ちになる梓沙じゃないだろう?」
それは、梓沙が打算的に動くことを知っての言葉だ。壮輔はばかではない。ちゃんと梓沙を見ている。
「壮輔がそう思いたいなら勝手に思ってたらいい。べつに恨んでなんかいないし」
と、梓沙が認めないまでも壮輔が云ったことを否定しなかったのは、気持ちが和らいでいる兆しにも思われる。けれど、それでは足りないのだろう、壮輔は首を横に振ってさえぎった。
「おれが何を云いたいのか、わかってないな。梓沙が妊娠して、それを放りだしたり知らないふりをしたり、おれはそんな卑劣な人間じゃない。過去のこととはいえ、男を相手にするバイトしてたと聞いて、平然と受けいれられるほどいいかげんに付き合ってたわけじゃない。嫌いになれるならなりたい。けど、そうできるほど、いいかげんに付き合ってきたわけじゃない。おれはいま、仕事をかわったばかりで余裕に欠けてる。妊娠したってこともいま知ったばかりで動揺してる。だから時間をくれ」
梓沙は、今度は云い返すことも嘘を吐くこともしなかった。しばらくだれもが黙していた。
「琴子」
それまで傍観していた、もしくは沈黙して見守っていた道仁が呼びかけた。同時に立ちあがると、琴子の傍に来て、身をかがめて腕を取った。
「行こう」
強引に琴子を立ちあがらせると手を取って、道仁は自分の家であるかのように琴子の部屋に引っ張っていった。
なかに入ってぱたんとドアを閉めると、道仁は気が抜けたように吐息を漏らす。
「あとは壮輔たちふたりにしたほうがいい。着替えて。今度はおれたちのばんだ。だろう?」
琴子がためらっていると。
「早くしないとおれが脱がすけど」
と、道仁は、琴子が素直にそうしないだろうことを見越して、助け船を出した。
0
お気に入りに追加
252
あなたにおすすめの小説
美獣と眠る
光月海愛(コミカライズ配信中★書籍発売中
恋愛
広告代理店のオペレーターとして働く晶。22歳。
大好きなバンドのスタンディングライヴでイケオジと出会う。
まさか、新しい上司とも思わなかったし、あの人のお父さんだとも思わなかった。
あの人は――
美しいけれど、獣……のような男
ユニコーンと呼ばれた一角獣。
とても賢く、不思議な力もあったために、傲慢で獰猛な生き物として、人に恐れられていたという。
そのユニコーンが、唯一、穏やかに眠る場所があった。
それは、人間の処女の懐。
美しい獣は、清らかな場所でのみ、
幸せを感じて眠っていたのかもしれない。
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
タイプではありませんが
雪本 風香
恋愛
彼氏に振られたばかりの山下楓に告白してきた男性は同期の星野だった。
顔もいい、性格もいい星野。
だけど楓は断る。
「タイプじゃない」と。
「タイプじゃないかもしれんけどさ。少しだけ俺のことをみてよ。……な、頼むよ」
懇願する星野に、楓はしぶしぶ付き合うことにしたのだ。
星野の3カ月間の恋愛アピールに。
好きよ、好きよと言われる男性に少しずつ心を動かされる女の子の焦れったい恋愛の話です。
※体の関係は10章以降になります。
※ムーンライトノベルズ様、エブリスタ様にも投稿しています。
腹黒上司が実は激甘だった件について。
あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。
彼はヤバいです。
サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。
まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。
本当に厳しいんだから。
ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。
マジで?
意味不明なんだけど。
めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。
素直に甘えたいとさえ思った。
だけど、私はその想いに応えられないよ。
どうしたらいいかわからない…。
**********
この作品は、他のサイトにも掲載しています。
十年越しの溺愛は、指先に甘い星を降らす
和泉杏咲
恋愛
私は、もうすぐ結婚をする。
職場で知り合った上司とのスピード婚。
ワケアリなので結婚式はナシ。
けれど、指輪だけは買おうと2人で決めた。
物が手に入りさえすれば、どこでもよかったのに。
どうして私達は、あの店に入ってしまったのだろう。
その店の名前は「Bella stella(ベラ ステラ)」
春の空色の壁の小さなお店にいたのは、私がずっと忘れられない人だった。
「君が、そんな結婚をするなんて、俺がこのまま許せると思う?」
お願い。
今、そんなことを言わないで。
決心が鈍ってしまうから。
私の人生は、あの人に捧げると決めてしまったのだから。
⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒* ゚*。*⌒*。*゚
東雲美空(28) 会社員 × 如月理玖(28) 有名ジュエリー作家
⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒* ゚*。*⌒*。*゚
【完結】溺愛予告~御曹司の告白躱します~
蓮美ちま
恋愛
モテる彼氏はいらない。
嫉妬に身を焦がす恋愛はこりごり。
だから、仲の良い同期のままでいたい。
そう思っているのに。
今までと違う甘い視線で見つめられて、
“女”扱いしてるって私に気付かせようとしてる気がする。
全部ぜんぶ、勘違いだったらいいのに。
「勘違いじゃないから」
告白したい御曹司と
告白されたくない小ボケ女子
ラブバトル開始
初色に囲われた秘書は、蜜色の秘処を暴かれる
ささゆき細雪
恋愛
樹理にはかつてひとまわり年上の婚約者がいた。けれど樹理は彼ではなく彼についてくる母親違いの弟の方に恋をしていた。
だが、高校一年生のときにとつぜん幼い頃からの婚約を破棄され、兄弟と逢うこともなくなってしまう。
あれから十年、中小企業の社長をしている父親の秘書として結婚から逃げるように働いていた樹理のもとにあらわれたのは……
幼馴染で初恋の彼が新社長になって、専属秘書にご指名ですか!?
これは、両片想いでゆるふわオフィスラブなひしょひしょばなし。
※ムーンライトノベルズで開催された「昼と夜の勝負服企画」参加作品です。他サイトにも掲載中。
「Grand Duo * グラン・デュオ ―シューベルトは初恋花嫁を諦めない―」で当て馬だった紡の弟が今回のヒーローです(未読でもぜんぜん問題ないです)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる