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第3章 男性不信
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梓沙にどんなつもりがあるのか、答えを急かすことはなく、琴子には考える時間が与えられた。けれど、自分の隣にいるのを道仁ではなく壮輔だと置き換えて想像しても、少しもぴんと来ない。琴子は戸惑う。
「入れ替えって……条件面の話だよね? わたしは条件なんてどうだっていい」
「それはね、琴子、里見さんがだれにも劣ってないから云えることだよ。顔が醜いよりも綺麗なほうがいい、デキない男よりもデキる男のほうがいい、財布の中身を気にしなきゃいけない貧乏性よりも、いくらするのか確かめなくてもそれをレジに持っていける財力を備えてるほうがいい。里見さんは全部を備えてるでしょ。これ以上にほかの結婚の条件をあげるとしても微々たることじゃない?」
梓沙の云うとおり、道仁については条件を気にする必要がそもそもない。だから気にならないのかもしれないけれど、“そもそも”といえば琴子は男性と付き合う気はなく、よって幻想を抱くこともなく、やはり条件などどうでもよかった。
「壮輔さんも道仁さんと変わらないよ。顔も財力も問題ないし、デキない男でもないでしょ。やりたいことが違ってただけで、独立を目指してるなら将来の社長だし……」
琴子が云っている途中で、梓沙は首を横に振ってさえぎった。
「琴子、わたしがなぜ壮輔をターゲットにしたかわかる?」
「何? 玉の輿とか異動の口を利いてもらうとか以外に理由があるの?」
「創業者一族の末裔は、道仁さんもそうだし、壮輔だけじゃないんだよ」
確かに梓沙の云うとおりだ。
梓沙から出し抜けに計画の結果を打ち明けられて、琴子はあとになって都合よく事が運んだことに疑問を持った。訊ねてみると、壮輔は両親の意によってマッチングアプリに登録することになったわけだが、それ以前に、両親にそうするよう働きかけたのが犬飼で、つまり梓沙が操ったのだ。
犬飼は玉城家の遠戚であり、同じ年頃の子供を持つこともあって付き合いは長いという。壮輔のやる気のなさは両親にとっても頭の痛いものだったらしく、結婚すれば責任感も出てくるだろう、という犬飼の説得により両親が壮輔に強要したという経緯だ。
いつの時点か、梓沙は犬飼からうまく聞きだして、計画を思いついた、あるいは実行したのだろう。
「たまたま壮輔さんにしたんじゃなくて、ちゃんとした理由があって一族のなかから選んだってこと?」
「そう。壮輔のやる気のなさに腹が立ったから」
「え?」
思いがけない理由を聞かされて、琴子は目を見開き、一語で訊き返した。
「だって、思わない? 贅沢だって。生まれながらに将来が約束されて、わたしみたいに自分を売る必要もなくて、なんの苦労もしなくていい。こんなデートだって、セッティングできる。わたしたち、給料がよくても一人で生活するのは難しいじゃない。学費を返さなくちゃいけないし。壮輔は持っているものを無駄にして、そのくせ、クレーマー相手にバカみたいにストレス溜めてるわたしと違って、お金が貯まる一方。身分差もいいとこ」
梓沙の云っていることはわからなくはない。いや、『贅沢』という言葉は全く以て琴子も賛同する。
与えられているエース級のカードを使わないことと、少ない手持ちカードに雑魚しかないというなかで必死に綱渡りすることは、次元の違う世界で生きているようなものだ。
「それを……持っているものを無駄にするから、会社をやめることが不満なの?」
エース級に限らなくても、手持ちのカードを手放すなど論外だ。それは、琴子と梓沙に生まれながらに染みついている性質といってもいい。
「そういうこと」
「梓沙、訊いていい?」
「何よ?」
「壮輔さんのことを人生の保険て云ったよね。結婚は……もしかして復讐なの?」
「そう、リベンジ」
「いまもそう? 壮輔さんは梓沙に何も悪いことしてないし、梓沙のことを好きなんだってわかるよ」
「好きかもしれないけど、それはたぶんキャバクラの客と一緒の感覚。つまり、犬飼と一緒」
「……どういうこと?」
「気取らなくていいじゃない。わたしがお喋りなぶん会話を先導する必要もない。デートは、普通だったらセッティングが面倒かもしれないけど、壮輔はそれが“好きなこと”だし、苦にならないどころか楽しんでる」
梓沙は大学時代、最もバイト代を効率よく稼ぐためにキャバクラで働いていた。キャバ嬢のバイトで得られたのは話術と犬飼よ、と梓沙はよく云う。
梓沙に人をらくにさせるスキルがあるのは琴子も見て知っている。ただ、壮輔に関しては、琴子からすると、梓沙はひねくれた視点から見ているようにしか思えない。けれど、それは自分にも思い当たる。
「そんなふうに思ったら壮輔さんがかわいそうな気もするけど」
「琴子は里見さんを警戒している。それと同じよ」
梓沙は痛いところを突いてきた。
琴子が男性を避けるのと違い、梓沙は復讐をする。復讐は、特定の人に限ったことではなく、不特定の男性に対するものだ。これまでも、付き合っては夢中にさせたところで飽きたといって別れる、そんなことをやってきた。その発端は琴子と同じく両親の離婚であり、梓沙は特に母親の男性関係による。
梓沙の母親は常に男がいなければならない人で、なお且つ性根が悪かったり、だらしなかったり、そんな男が取っ替え引っ替えで梓沙の家に居着く。梓沙が云うには父親もだらしなかったらしい。琴子が思うに、梓沙がやっていることは、捨てられることを繰り返してきた母親への復讐でもあるような気がしている。
「どうするの?」
「琴子はどうするの?」
梓沙は質問に質問で返した。
「わたしは梓沙が協力してって云うから、いまここにいるんだよ」
「そうなのかな。例えば、わたしが里見さんに乗り換えるって云ったら? 里見さんがいま琴子にどんなに夢中でも、落ちないっていう保証はないよ」
琴子にもそんな確証はない。
いや、そんな確証など必要ない。琴子が拒否している以上。それなのに、アイスクリームをストックしておくという“特別扱い”に無意識に縋っていた。
梓沙はそれを見越したように可笑しそうな面持ちになった。
「そんなに酸っぱいのか?」
いきなり道仁の声がして、琴子は振り仰いだ。持ってきたグラスをテーブルに置いて、道仁は椅子にかけた。
続いて、一緒に戻ってきた壮輔も席に着いている。
「酸っぱいって?」
「パッションフルーツってそうなんだろう? 顔をしかめて、いつもの美味しいって顔には程遠い」
「……そんなことない。それが美味しいの」
「なるほど、それもありか」
「だから、デザートを食べなかったの?」
「だからって?」
「デザートは甘いのしか食べないのかってこと」
「そうじゃない証明をするしかないな」
琴子の挑戦的な云い方が癪に障ったのか、道仁はふざけた笑みを浮かべたかと思うと、スプーンを持った琴子の手首をつかんでムースをすくい、そのまま自分の口に運んだ。
「やるな」
壮輔の揶揄にも道仁は悪びれることなく、余裕でにやりと笑みを返す。
「早く食べて。夜の砂浜に出よう」
琴子の手を放して、道仁は急かすようにプレートを指差した。
「それってふたりでってこと?」
「もちろんだ」
梓沙の揶揄した問いに、道仁は恥も外聞もなく邪魔するなと云わんばかりに即行で応えた。
「入れ替えって……条件面の話だよね? わたしは条件なんてどうだっていい」
「それはね、琴子、里見さんがだれにも劣ってないから云えることだよ。顔が醜いよりも綺麗なほうがいい、デキない男よりもデキる男のほうがいい、財布の中身を気にしなきゃいけない貧乏性よりも、いくらするのか確かめなくてもそれをレジに持っていける財力を備えてるほうがいい。里見さんは全部を備えてるでしょ。これ以上にほかの結婚の条件をあげるとしても微々たることじゃない?」
梓沙の云うとおり、道仁については条件を気にする必要がそもそもない。だから気にならないのかもしれないけれど、“そもそも”といえば琴子は男性と付き合う気はなく、よって幻想を抱くこともなく、やはり条件などどうでもよかった。
「壮輔さんも道仁さんと変わらないよ。顔も財力も問題ないし、デキない男でもないでしょ。やりたいことが違ってただけで、独立を目指してるなら将来の社長だし……」
琴子が云っている途中で、梓沙は首を横に振ってさえぎった。
「琴子、わたしがなぜ壮輔をターゲットにしたかわかる?」
「何? 玉の輿とか異動の口を利いてもらうとか以外に理由があるの?」
「創業者一族の末裔は、道仁さんもそうだし、壮輔だけじゃないんだよ」
確かに梓沙の云うとおりだ。
梓沙から出し抜けに計画の結果を打ち明けられて、琴子はあとになって都合よく事が運んだことに疑問を持った。訊ねてみると、壮輔は両親の意によってマッチングアプリに登録することになったわけだが、それ以前に、両親にそうするよう働きかけたのが犬飼で、つまり梓沙が操ったのだ。
犬飼は玉城家の遠戚であり、同じ年頃の子供を持つこともあって付き合いは長いという。壮輔のやる気のなさは両親にとっても頭の痛いものだったらしく、結婚すれば責任感も出てくるだろう、という犬飼の説得により両親が壮輔に強要したという経緯だ。
いつの時点か、梓沙は犬飼からうまく聞きだして、計画を思いついた、あるいは実行したのだろう。
「たまたま壮輔さんにしたんじゃなくて、ちゃんとした理由があって一族のなかから選んだってこと?」
「そう。壮輔のやる気のなさに腹が立ったから」
「え?」
思いがけない理由を聞かされて、琴子は目を見開き、一語で訊き返した。
「だって、思わない? 贅沢だって。生まれながらに将来が約束されて、わたしみたいに自分を売る必要もなくて、なんの苦労もしなくていい。こんなデートだって、セッティングできる。わたしたち、給料がよくても一人で生活するのは難しいじゃない。学費を返さなくちゃいけないし。壮輔は持っているものを無駄にして、そのくせ、クレーマー相手にバカみたいにストレス溜めてるわたしと違って、お金が貯まる一方。身分差もいいとこ」
梓沙の云っていることはわからなくはない。いや、『贅沢』という言葉は全く以て琴子も賛同する。
与えられているエース級のカードを使わないことと、少ない手持ちカードに雑魚しかないというなかで必死に綱渡りすることは、次元の違う世界で生きているようなものだ。
「それを……持っているものを無駄にするから、会社をやめることが不満なの?」
エース級に限らなくても、手持ちのカードを手放すなど論外だ。それは、琴子と梓沙に生まれながらに染みついている性質といってもいい。
「そういうこと」
「梓沙、訊いていい?」
「何よ?」
「壮輔さんのことを人生の保険て云ったよね。結婚は……もしかして復讐なの?」
「そう、リベンジ」
「いまもそう? 壮輔さんは梓沙に何も悪いことしてないし、梓沙のことを好きなんだってわかるよ」
「好きかもしれないけど、それはたぶんキャバクラの客と一緒の感覚。つまり、犬飼と一緒」
「……どういうこと?」
「気取らなくていいじゃない。わたしがお喋りなぶん会話を先導する必要もない。デートは、普通だったらセッティングが面倒かもしれないけど、壮輔はそれが“好きなこと”だし、苦にならないどころか楽しんでる」
梓沙は大学時代、最もバイト代を効率よく稼ぐためにキャバクラで働いていた。キャバ嬢のバイトで得られたのは話術と犬飼よ、と梓沙はよく云う。
梓沙に人をらくにさせるスキルがあるのは琴子も見て知っている。ただ、壮輔に関しては、琴子からすると、梓沙はひねくれた視点から見ているようにしか思えない。けれど、それは自分にも思い当たる。
「そんなふうに思ったら壮輔さんがかわいそうな気もするけど」
「琴子は里見さんを警戒している。それと同じよ」
梓沙は痛いところを突いてきた。
琴子が男性を避けるのと違い、梓沙は復讐をする。復讐は、特定の人に限ったことではなく、不特定の男性に対するものだ。これまでも、付き合っては夢中にさせたところで飽きたといって別れる、そんなことをやってきた。その発端は琴子と同じく両親の離婚であり、梓沙は特に母親の男性関係による。
梓沙の母親は常に男がいなければならない人で、なお且つ性根が悪かったり、だらしなかったり、そんな男が取っ替え引っ替えで梓沙の家に居着く。梓沙が云うには父親もだらしなかったらしい。琴子が思うに、梓沙がやっていることは、捨てられることを繰り返してきた母親への復讐でもあるような気がしている。
「どうするの?」
「琴子はどうするの?」
梓沙は質問に質問で返した。
「わたしは梓沙が協力してって云うから、いまここにいるんだよ」
「そうなのかな。例えば、わたしが里見さんに乗り換えるって云ったら? 里見さんがいま琴子にどんなに夢中でも、落ちないっていう保証はないよ」
琴子にもそんな確証はない。
いや、そんな確証など必要ない。琴子が拒否している以上。それなのに、アイスクリームをストックしておくという“特別扱い”に無意識に縋っていた。
梓沙はそれを見越したように可笑しそうな面持ちになった。
「そんなに酸っぱいのか?」
いきなり道仁の声がして、琴子は振り仰いだ。持ってきたグラスをテーブルに置いて、道仁は椅子にかけた。
続いて、一緒に戻ってきた壮輔も席に着いている。
「酸っぱいって?」
「パッションフルーツってそうなんだろう? 顔をしかめて、いつもの美味しいって顔には程遠い」
「……そんなことない。それが美味しいの」
「なるほど、それもありか」
「だから、デザートを食べなかったの?」
「だからって?」
「デザートは甘いのしか食べないのかってこと」
「そうじゃない証明をするしかないな」
琴子の挑戦的な云い方が癪に障ったのか、道仁はふざけた笑みを浮かべたかと思うと、スプーンを持った琴子の手首をつかんでムースをすくい、そのまま自分の口に運んだ。
「やるな」
壮輔の揶揄にも道仁は悪びれることなく、余裕でにやりと笑みを返す。
「早く食べて。夜の砂浜に出よう」
琴子の手を放して、道仁は急かすようにプレートを指差した。
「それってふたりでってこと?」
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