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第2章 制御不能の狩り本能
10.
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こんなふうに感じるのはおかしい。
かろうじて残っている琴子の理性が心の隅っこで足掻いた。
はじめてのときは痛いだけで、そのうちに快感らしいものも芽生えてきたけれど、いまはその比ではない。躰の中心に疼くような感覚があって、快感から逃れられないでいる。
里見は腰を引くことなく、好機到来とばかりに逆にわずかに腰を押しつけてきた。入り口が広がり、ぬぷっとぬかるんだ音を立てながらさらに迎え入れ、すると、もう抜けだすことは不可能かのように嵌まりこんだ感触がした。
あふっ。
頭上に逃れようとすると、里見が腕をつかんで阻止し、琴子はがんじがらめにされていよいよ動けない。
琴子の意思とは関係なく、体内は里見の存在を確かめるようにうごめく。身をよじれば、腰もとも揺らいで快楽の刺激にしかならない。
里見もまた連動しているかのように呻いた。その反動なのか、罰なのか、胸先を甘噛みをして、それから舌で器用に尖った先端を撫でまわす。
あ、ああっ。
腰が小刻みにふるえ、中心に摩擦が発生した。深くは繋がっていないのに、そこに起こった小さな律動は快感を否応なく高めていく。
里見は硬い実を歯で扱くようにしながら軽く吸いついたり、舌先で転がしたり、休むことなく刺激を繰り返す。琴子の躰がうねり、里見のモノが律動する。否、里見は定位置のままで、琴子の腰が勝手にうごめいているのだ。あまりの快感に脱力してしまいそうになりながら、一方では快感を貪ろうと、里見のモノに体内の襞が絡みつく。
快感のさきに何が待っているのだろう。琴子は漏らしてしまいそうな、未知の感覚に侵されていた。自分がどうなってしまうのか、一抹の不安と怖さも覚える。
「も……っ、里見、リーダ……だめっ……やめ……あああっ」
里見が強く胸先に吸いついて顔を上げていく。必然的にふくらみは引っ張りあげられ、そして限界まで来たところで、歯が扱くように摩撫しつつ、ぷるんと解放された。痛みなどない。ただ、のたうちまわるように腰が跳ね、そこで快楽から本当に逃れられなくなった。腰が自ずと揺らめいて、体内は里見のモノにしがみつく。
「くっ……琴子は、嫌らしぃ……な」
「ちが……っ」
「腰を、振ってる……くっ……くせに?」
また違うと反論したくて琴子は口を開きかけたけれど、それは嬌声に変わってしまう。腰の揺らめきが止められないのは、快楽が次から次へと襲ってくるからだ。逃げるつもりの動きが、反対に快楽を増長させている。
恥ずかしい、けれど、里見だって呻き声を隠せず、反応を見せている。それが命綱であるかのように、琴子の腕をつかむ手がきつい。
それでも里見は自分の快楽に縛られず、琴子の胸先をぺろりと舌で舐めて快感を繰りだす。そこはじんじんと痺れるようで、熱くてたまらない。
「や、だ、め……っ」
「だめじゃなく……そのさきに、イケばいい」
琴子を煽り、里見は胸先をまた口に含むと強く吸着した。自分で触れてもなんともない場所なのに、いまは繊細な快楽点が集中していた。できる精いっぱいで琴子の胸が反り、疼いていた中心が一気に融けた。
あ、あ、あ、ああああ――――っ。
堪えきれなかった悲鳴が溢れ、体内でひどい収縮が繰り返されると、繋がった場所からまさに融けだしたように蜜がお尻へと伝っている。
びくっびくっという大きな痙攣が続けざまに襲ってくる。そうして、抉じ開けるようにして里見は琴子の体内を埋め尽くした。収縮は里見を巻きこみ、そのぶん、完全には収縮がなされずに痙攣がむやみに持続した。
「あ、もぅ……っ」
イケばいいと里見が云ったところから戻れない。躰は弛緩しているのに、里見と繋がったところだけが息づいて、そして快感だけを鮮明にする。
「ふっ……よすぎる……」
里見の口から笑みを伴ってそんな言葉がつぶやかれた。そうして、今度は里見が律動を始めた。
体内の最奥で起きるキスは途方もない感覚を呼び覚まし、まもなく琴子を完全に弛緩させた。快楽にのぼせて、里見が果てるのをよく見届けることもできないまま、眠っていい、という言葉に身をゆだねてまどろみに入った。
かろうじて残っている琴子の理性が心の隅っこで足掻いた。
はじめてのときは痛いだけで、そのうちに快感らしいものも芽生えてきたけれど、いまはその比ではない。躰の中心に疼くような感覚があって、快感から逃れられないでいる。
里見は腰を引くことなく、好機到来とばかりに逆にわずかに腰を押しつけてきた。入り口が広がり、ぬぷっとぬかるんだ音を立てながらさらに迎え入れ、すると、もう抜けだすことは不可能かのように嵌まりこんだ感触がした。
あふっ。
頭上に逃れようとすると、里見が腕をつかんで阻止し、琴子はがんじがらめにされていよいよ動けない。
琴子の意思とは関係なく、体内は里見の存在を確かめるようにうごめく。身をよじれば、腰もとも揺らいで快楽の刺激にしかならない。
里見もまた連動しているかのように呻いた。その反動なのか、罰なのか、胸先を甘噛みをして、それから舌で器用に尖った先端を撫でまわす。
あ、ああっ。
腰が小刻みにふるえ、中心に摩擦が発生した。深くは繋がっていないのに、そこに起こった小さな律動は快感を否応なく高めていく。
里見は硬い実を歯で扱くようにしながら軽く吸いついたり、舌先で転がしたり、休むことなく刺激を繰り返す。琴子の躰がうねり、里見のモノが律動する。否、里見は定位置のままで、琴子の腰が勝手にうごめいているのだ。あまりの快感に脱力してしまいそうになりながら、一方では快感を貪ろうと、里見のモノに体内の襞が絡みつく。
快感のさきに何が待っているのだろう。琴子は漏らしてしまいそうな、未知の感覚に侵されていた。自分がどうなってしまうのか、一抹の不安と怖さも覚える。
「も……っ、里見、リーダ……だめっ……やめ……あああっ」
里見が強く胸先に吸いついて顔を上げていく。必然的にふくらみは引っ張りあげられ、そして限界まで来たところで、歯が扱くように摩撫しつつ、ぷるんと解放された。痛みなどない。ただ、のたうちまわるように腰が跳ね、そこで快楽から本当に逃れられなくなった。腰が自ずと揺らめいて、体内は里見のモノにしがみつく。
「くっ……琴子は、嫌らしぃ……な」
「ちが……っ」
「腰を、振ってる……くっ……くせに?」
また違うと反論したくて琴子は口を開きかけたけれど、それは嬌声に変わってしまう。腰の揺らめきが止められないのは、快楽が次から次へと襲ってくるからだ。逃げるつもりの動きが、反対に快楽を増長させている。
恥ずかしい、けれど、里見だって呻き声を隠せず、反応を見せている。それが命綱であるかのように、琴子の腕をつかむ手がきつい。
それでも里見は自分の快楽に縛られず、琴子の胸先をぺろりと舌で舐めて快感を繰りだす。そこはじんじんと痺れるようで、熱くてたまらない。
「や、だ、め……っ」
「だめじゃなく……そのさきに、イケばいい」
琴子を煽り、里見は胸先をまた口に含むと強く吸着した。自分で触れてもなんともない場所なのに、いまは繊細な快楽点が集中していた。できる精いっぱいで琴子の胸が反り、疼いていた中心が一気に融けた。
あ、あ、あ、ああああ――――っ。
堪えきれなかった悲鳴が溢れ、体内でひどい収縮が繰り返されると、繋がった場所からまさに融けだしたように蜜がお尻へと伝っている。
びくっびくっという大きな痙攣が続けざまに襲ってくる。そうして、抉じ開けるようにして里見は琴子の体内を埋め尽くした。収縮は里見を巻きこみ、そのぶん、完全には収縮がなされずに痙攣がむやみに持続した。
「あ、もぅ……っ」
イケばいいと里見が云ったところから戻れない。躰は弛緩しているのに、里見と繋がったところだけが息づいて、そして快感だけを鮮明にする。
「ふっ……よすぎる……」
里見の口から笑みを伴ってそんな言葉がつぶやかれた。そうして、今度は里見が律動を始めた。
体内の最奥で起きるキスは途方もない感覚を呼び覚まし、まもなく琴子を完全に弛緩させた。快楽にのぼせて、里見が果てるのをよく見届けることもできないまま、眠っていい、という言葉に身をゆだねてまどろみに入った。
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