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69.招かれざる客(3)
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シンジがいるのは、以前、智奈から締めだされて京吾が座りこんでいた場所で、よけいに智奈は混乱した。
「シンジくん? ここで何してるの?」
「話がしたくてさ」
シンジが答えた刹那。
「知り合いなのは間違いないみたいね」
と、玄関まで来た典子が口を挟んで、智奈の背後で靴を履き始めた。
「どういうこと? お母さん、シンジくんを知ってたの? ふたりは知り合い?」
「わたしはホストに知り合いなんていないわよ。先週、あなたに会いに行ったとき、帰りにこの人が声をかけてきたの。智奈、あなたはチャラチャラした男が好みみたいだけど、別れるときは何があったとしても後腐れなくやらなくちゃ。罰を与えるなんて恨まれるだけじゃない?」
後腐れも何も、智奈のほうが被害者のはずだ。罰を与えた憶えもないが――と考えたところで、シンジが罰を受けていると思うのなら、それはホスト業界からの締めだしのことだと答えが出た。
「別れる、って、わたしは客だっただけで……」
「智奈、ホストにお金を落とすなんて。そんな人がわたしを責められるの?」
シンジが典子にどう話しているのか、智奈は『別れる』というような関係に値しないことを伝えようとしたが、典子はここぞとばかりにさえぎった。
「お母さんのほうが、わたしを責めるのはお門違い。わたしはだれからも借金なんてしてないし」
ホストに財産を費やしていたのは母親に無心されないためだ。そう云ったら典子はどう思うだろう。とりあえず、智奈が借金のことを云ったせいか、典子は顎を上げて虚勢を張っただけで仕返しの言葉はなかった。
「わたしはね、堂貫さんとも話したかったけど、やっぱり社長ともなると家の掃除なんていう下っ端の仕事はやらないのね。まあ、堂貫さんと話すまえに、あなたに愛人のことを確かめたかったから、ちょうどよかったけど」
京吾のことを勝手に悪いほうへと誤解し、決めつけて、典子は、この人、と云ってシンジを指差した。
「智奈とふたりで話したいって云うし、見張り番に雇ってあげたの。智奈、子供も生まれるんだし、けりをつけるべきね」
典子は一方的に云い募ったあと、智奈とシンジの間の狭いすき間からふたりを押しのけるようにしてすり抜けた。いったん立ち止まって、典子はシンジを振り仰いだ。
「あなたも、今日限りで解決して、智奈に固執するのはやめるべきね。可愛い顔をしてるんだから、女の子は選り取り見取りでしょ。智奈なんかにストーカーなんて時間の無駄よ」
そう云い置いて、典子はエレベーターのほうに向かった。
シンジにも早く帰ってほしい。そんな本音は云えるわけもなく、智奈はシンジを見上げた。
「母になんて云ったの? 別れるなんて、まるで付き合ってるような云い方だった」
「そのままだよ。誤解があって、客だった智奈を同業者に奪われて、仕事も追われたって。ホストに戻るには、智奈を頼るしか方法がないってことも。そしたら、おもしろそうね、って協力を申し出てくれた」
本当に母は身勝手だ。縁を切るどころか、京吾を利用するためにしつこくついてまわりそうな気配だった。
「それじゃあ、母が云ってたことはほんと? 母と知り合ったのは先週?」
「そうだよ。お母さんは僕と同じように堂貫社長の家の前で待ち伏せしてた。豪邸だから警備システム万全だろうし、引っかかって大騒ぎさせると迷惑になるから、僕は遠巻きに見てたけどね。だれかわからなかったし、様子見てて、家から出てきたのを捕まえて話しかけてみたらお母さんだった」
シンジはさり気なく、ばか正直にとでもいうべきか待ち伏せをしていたと明かした。そこを追及しても、いいことにはならない気がして、智奈はあえて触れないことにした。
「それで、話って?」
「立ち話? 入れてくれないかな。だれか通ったら気まずいし」
云いながら、智奈が阻む暇もなく、シンジは典子のように強引に玄関へと躰を入れてきた。それが俄に怖くなって、逆に、智奈のほうが飛びだすようにして廊下に出た。
シンジは苦笑を浮かべ、不機嫌そうでもなく、少し智奈はほっとする。
「僕はべつに、智奈を傷つけに来たわけじゃない。ちょっと協力してほしいことはあるけど」
傷つけないことと協力してほしいことは、『けど』という相反した言葉で締め括られた。つまり正しく解釈すれば、傷つけることはメインじゃないけれど、協力してもらいたいことには傷つくリスクがある――と、そういうことだ。
京吾があまりにシンジのことを警戒していて、智奈はおもしろがる程度にしか感じていなかった。津田も七海も云っていたように、京吾の周りに優秀な忠臣が集まるのは、やっぱり京吾に人を見る目があるからだ。
智奈はいまになって京吾の懸念を真剣に受けとめていなかったことを後悔する。せめて、家のなかという密室にふたりきりという、そんな状況をとっさに避けた自分の本能に自分で感謝した。
「協力してほしいことって何? シンジくんはホスト業界に戻りたいって……さっきの、わたしを頼るって、そのこと?」
「そうだよ」
「京吾には云っておく。わたしにはそれしかできないから」
「そうかな」
下手に約束して、さらに逆恨みに発展したらたまらないと思って正直に云ったけれど、シンジは首をかしげて曖昧に異を唱える。
「そのほかにできることなんてないよ。お嬢さまでもなんでもない、わたしはただの一般人」
「ただの一般人があんな高級住宅街で豪邸に住む?」
「あれは京吾のものだから」
「けど、智奈は一緒に住んでる。GUにいるとわかって、智奈のあとをつけたらあそこにたどり着いた。最初はやっぱりお嬢さまだったのかって思ったけど。何回か様子を見にいって……ヘラートのオーナーとGUの社長が同じ人間だったのには驚いたな」
ある意味、母が指摘した『ストーカー』という言葉は合っていた。恐怖心が増す。すぐにでも京吾と連絡を取りたい。けれど、荷物は何もかも家のなかだ。その入り口には、ドアを支えたシンジが立ちはだかっている。
家のなかに入ってうまくシンジを締めだせればいいけれど、やはり閉じこめられてしまう確率のほうが圧倒的に高い。
「だから、一緒に住んでても同一人物でも、わたしにできるのは京吾に話すことだけ。だれかに嵌められたって云ってたよね? このまえ、云ってはみたの。今度はちゃんと調べてって云ってみるから」
「けど、さっき、お母さんが云ってたよね、子供ができたって」
何が『けど』なのか、智奈の言葉に対しての応答と捉えるにはちぐはぐだ。それなら智奈の話は聞いていないのか。何を云ってもシンジの耳に入らない気がして、あるいは、いびつに解釈されそうで、智奈は肯定も否定もせず曖昧に首をかしげた。
もっとも、否定しないのは認めたのと同じで、シンジは智奈の返事を待っているふうでもなく続けた。
「あの人はヒーローみたく登場して、お母さんによればボディガードまでしてた? 雇ってた? それくらい智奈はあの人から大事にされてるんだ」
やはり応えにくい。「あの……」と智奈は言葉が見つからないまま云いかけて、その間に切り抜ける言葉を探した。
「えっと……あの、シンジくん、京吾と直接、話してみるといいかも。会えるようにするから、連絡先を教えてくれる?」
「それよりもっと確実な方法があるんだよ」
「……確実な方法、って……?」
「手を貸してくれる?」
そう云って差しだされた手に手を重ねるのは、相手を信頼してこそだ。京吾なら無意識に云われた通りにしていただろうけれど、智奈は応じなかった。逆に一歩下がる。
それでシンジに怒った素振りはない。シンジは出した手を引っこめると後ろにまわして、ごそごそと動かしている。カーゴパンツのポケットを探っているのだろう。そこに何が入っているのか、取りだしながらシンジはくちびるを歪めた。薄気味悪い微笑だ。
「自分の奥さんや、自分の子供の母親の羞恥シーンが表沙汰になるって、あの人は許さないだろう? 乱暴する気はない。ただ、写真を撮らせてほしいだけだ。おとなしく云うことを聞いたほうがいいよ。おなかの子、気をつけないと」
智奈は目を見開いた。性懲りもなく、シンジは性的脅迫をしようとしている。智奈を使って、脅迫の対象は京吾だ。そして、シンジがポケットから取りだしたのは手錠だった。
次の瞬間、智奈は身をひるがえした。
「あ――! 智奈っ」
そう叫んだぶんだけ、シンジは出遅れたかもしれない。智奈がエレベーターの前に来たときちょうど到着のブザーが鳴ったけれど、扉が開くのを待っていられない。乗りこめたとしても、たぶんふたりきりで閉じこめられる。
エレベーターを通りすぎて屋内の避難階段に差しかかったとき、「智奈?」と不審そうな声がした。
母の声だったが、そのとき助かったと思えなかったのは、典子を信用していないからなのだろう。
階段の半ばでシンジに追いつかれ、腕をつかまれる。
「あなた、何やってるの!」
母の声にシンジの手が少しだけ緩み、智奈はとっさに振りほどいた。刹那、踊り場まで数段というところで階段を踏み外した。
あっ。
躰が浮いて、殺風景な空間がスローに回転する。本能的に躰を丸めた直後、智奈は頭をしたたかに打ち、踊り場に肩から着地した。
智奈、と母が何度も呼びかける。それはまもなく途絶えた。
「シンジくん? ここで何してるの?」
「話がしたくてさ」
シンジが答えた刹那。
「知り合いなのは間違いないみたいね」
と、玄関まで来た典子が口を挟んで、智奈の背後で靴を履き始めた。
「どういうこと? お母さん、シンジくんを知ってたの? ふたりは知り合い?」
「わたしはホストに知り合いなんていないわよ。先週、あなたに会いに行ったとき、帰りにこの人が声をかけてきたの。智奈、あなたはチャラチャラした男が好みみたいだけど、別れるときは何があったとしても後腐れなくやらなくちゃ。罰を与えるなんて恨まれるだけじゃない?」
後腐れも何も、智奈のほうが被害者のはずだ。罰を与えた憶えもないが――と考えたところで、シンジが罰を受けていると思うのなら、それはホスト業界からの締めだしのことだと答えが出た。
「別れる、って、わたしは客だっただけで……」
「智奈、ホストにお金を落とすなんて。そんな人がわたしを責められるの?」
シンジが典子にどう話しているのか、智奈は『別れる』というような関係に値しないことを伝えようとしたが、典子はここぞとばかりにさえぎった。
「お母さんのほうが、わたしを責めるのはお門違い。わたしはだれからも借金なんてしてないし」
ホストに財産を費やしていたのは母親に無心されないためだ。そう云ったら典子はどう思うだろう。とりあえず、智奈が借金のことを云ったせいか、典子は顎を上げて虚勢を張っただけで仕返しの言葉はなかった。
「わたしはね、堂貫さんとも話したかったけど、やっぱり社長ともなると家の掃除なんていう下っ端の仕事はやらないのね。まあ、堂貫さんと話すまえに、あなたに愛人のことを確かめたかったから、ちょうどよかったけど」
京吾のことを勝手に悪いほうへと誤解し、決めつけて、典子は、この人、と云ってシンジを指差した。
「智奈とふたりで話したいって云うし、見張り番に雇ってあげたの。智奈、子供も生まれるんだし、けりをつけるべきね」
典子は一方的に云い募ったあと、智奈とシンジの間の狭いすき間からふたりを押しのけるようにしてすり抜けた。いったん立ち止まって、典子はシンジを振り仰いだ。
「あなたも、今日限りで解決して、智奈に固執するのはやめるべきね。可愛い顔をしてるんだから、女の子は選り取り見取りでしょ。智奈なんかにストーカーなんて時間の無駄よ」
そう云い置いて、典子はエレベーターのほうに向かった。
シンジにも早く帰ってほしい。そんな本音は云えるわけもなく、智奈はシンジを見上げた。
「母になんて云ったの? 別れるなんて、まるで付き合ってるような云い方だった」
「そのままだよ。誤解があって、客だった智奈を同業者に奪われて、仕事も追われたって。ホストに戻るには、智奈を頼るしか方法がないってことも。そしたら、おもしろそうね、って協力を申し出てくれた」
本当に母は身勝手だ。縁を切るどころか、京吾を利用するためにしつこくついてまわりそうな気配だった。
「それじゃあ、母が云ってたことはほんと? 母と知り合ったのは先週?」
「そうだよ。お母さんは僕と同じように堂貫社長の家の前で待ち伏せしてた。豪邸だから警備システム万全だろうし、引っかかって大騒ぎさせると迷惑になるから、僕は遠巻きに見てたけどね。だれかわからなかったし、様子見てて、家から出てきたのを捕まえて話しかけてみたらお母さんだった」
シンジはさり気なく、ばか正直にとでもいうべきか待ち伏せをしていたと明かした。そこを追及しても、いいことにはならない気がして、智奈はあえて触れないことにした。
「それで、話って?」
「立ち話? 入れてくれないかな。だれか通ったら気まずいし」
云いながら、智奈が阻む暇もなく、シンジは典子のように強引に玄関へと躰を入れてきた。それが俄に怖くなって、逆に、智奈のほうが飛びだすようにして廊下に出た。
シンジは苦笑を浮かべ、不機嫌そうでもなく、少し智奈はほっとする。
「僕はべつに、智奈を傷つけに来たわけじゃない。ちょっと協力してほしいことはあるけど」
傷つけないことと協力してほしいことは、『けど』という相反した言葉で締め括られた。つまり正しく解釈すれば、傷つけることはメインじゃないけれど、協力してもらいたいことには傷つくリスクがある――と、そういうことだ。
京吾があまりにシンジのことを警戒していて、智奈はおもしろがる程度にしか感じていなかった。津田も七海も云っていたように、京吾の周りに優秀な忠臣が集まるのは、やっぱり京吾に人を見る目があるからだ。
智奈はいまになって京吾の懸念を真剣に受けとめていなかったことを後悔する。せめて、家のなかという密室にふたりきりという、そんな状況をとっさに避けた自分の本能に自分で感謝した。
「協力してほしいことって何? シンジくんはホスト業界に戻りたいって……さっきの、わたしを頼るって、そのこと?」
「そうだよ」
「京吾には云っておく。わたしにはそれしかできないから」
「そうかな」
下手に約束して、さらに逆恨みに発展したらたまらないと思って正直に云ったけれど、シンジは首をかしげて曖昧に異を唱える。
「そのほかにできることなんてないよ。お嬢さまでもなんでもない、わたしはただの一般人」
「ただの一般人があんな高級住宅街で豪邸に住む?」
「あれは京吾のものだから」
「けど、智奈は一緒に住んでる。GUにいるとわかって、智奈のあとをつけたらあそこにたどり着いた。最初はやっぱりお嬢さまだったのかって思ったけど。何回か様子を見にいって……ヘラートのオーナーとGUの社長が同じ人間だったのには驚いたな」
ある意味、母が指摘した『ストーカー』という言葉は合っていた。恐怖心が増す。すぐにでも京吾と連絡を取りたい。けれど、荷物は何もかも家のなかだ。その入り口には、ドアを支えたシンジが立ちはだかっている。
家のなかに入ってうまくシンジを締めだせればいいけれど、やはり閉じこめられてしまう確率のほうが圧倒的に高い。
「だから、一緒に住んでても同一人物でも、わたしにできるのは京吾に話すことだけ。だれかに嵌められたって云ってたよね? このまえ、云ってはみたの。今度はちゃんと調べてって云ってみるから」
「けど、さっき、お母さんが云ってたよね、子供ができたって」
何が『けど』なのか、智奈の言葉に対しての応答と捉えるにはちぐはぐだ。それなら智奈の話は聞いていないのか。何を云ってもシンジの耳に入らない気がして、あるいは、いびつに解釈されそうで、智奈は肯定も否定もせず曖昧に首をかしげた。
もっとも、否定しないのは認めたのと同じで、シンジは智奈の返事を待っているふうでもなく続けた。
「あの人はヒーローみたく登場して、お母さんによればボディガードまでしてた? 雇ってた? それくらい智奈はあの人から大事にされてるんだ」
やはり応えにくい。「あの……」と智奈は言葉が見つからないまま云いかけて、その間に切り抜ける言葉を探した。
「えっと……あの、シンジくん、京吾と直接、話してみるといいかも。会えるようにするから、連絡先を教えてくれる?」
「それよりもっと確実な方法があるんだよ」
「……確実な方法、って……?」
「手を貸してくれる?」
そう云って差しだされた手に手を重ねるのは、相手を信頼してこそだ。京吾なら無意識に云われた通りにしていただろうけれど、智奈は応じなかった。逆に一歩下がる。
それでシンジに怒った素振りはない。シンジは出した手を引っこめると後ろにまわして、ごそごそと動かしている。カーゴパンツのポケットを探っているのだろう。そこに何が入っているのか、取りだしながらシンジはくちびるを歪めた。薄気味悪い微笑だ。
「自分の奥さんや、自分の子供の母親の羞恥シーンが表沙汰になるって、あの人は許さないだろう? 乱暴する気はない。ただ、写真を撮らせてほしいだけだ。おとなしく云うことを聞いたほうがいいよ。おなかの子、気をつけないと」
智奈は目を見開いた。性懲りもなく、シンジは性的脅迫をしようとしている。智奈を使って、脅迫の対象は京吾だ。そして、シンジがポケットから取りだしたのは手錠だった。
次の瞬間、智奈は身をひるがえした。
「あ――! 智奈っ」
そう叫んだぶんだけ、シンジは出遅れたかもしれない。智奈がエレベーターの前に来たときちょうど到着のブザーが鳴ったけれど、扉が開くのを待っていられない。乗りこめたとしても、たぶんふたりきりで閉じこめられる。
エレベーターを通りすぎて屋内の避難階段に差しかかったとき、「智奈?」と不審そうな声がした。
母の声だったが、そのとき助かったと思えなかったのは、典子を信用していないからなのだろう。
階段の半ばでシンジに追いつかれ、腕をつかまれる。
「あなた、何やってるの!」
母の声にシンジの手が少しだけ緩み、智奈はとっさに振りほどいた。刹那、踊り場まで数段というところで階段を踏み外した。
あっ。
躰が浮いて、殺風景な空間がスローに回転する。本能的に躰を丸めた直後、智奈は頭をしたたかに打ち、踊り場に肩から着地した。
智奈、と母が何度も呼びかける。それはまもなく途絶えた。
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►Attention
※他サイトからの転載(2018/11に書き上げたものです)
※表紙は「かんたん表紙メーカー2」様で作りました。
※※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
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