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62.世間知らず(2)
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七海は智奈に回答を求めているふうでもなく、ましてや智奈のどこに惹かれたのか答えられるのは京吾だけだ。
どんなふうに切り返せばいいのだろう。
きっと七海だったら、粋な返答をするのだろうけれど。
世間知らずか否かの線引きはよくわからない。ただ、智奈がいま迷って困惑しているのは、大人未満だからというのは確かだ。
「はじめはこんなふうになるなんて思ってなかったけど」
智奈が何も返せないうちに、七海は意味不明のことを云って肩をすくめた。
なんのことですか、などと今度は話しかけやすいものの、やはり独り言のようで智奈はためらった。その間に、考えこむようにしていた七海はまた肩をすくめると、ねぇ、と今度ははっきり智奈に話しかけてくる。
「京吾がホストだったことは知ってるのよね? いまはオーナーだけど」
「はい、知ってます」
七海はじっと観察するように智奈を見つめ、少し間を置いて、紫がかったヌーディなくちびるを開いた。
「ゲストにサービス旺盛になることも?」
なんのことだろうと思ったのは一瞬だった。
京吾が、少なくとも目の前の女性とこのホテルに同行したことは知っている。何をするつもりだったのかも。その日は未遂に終わったというけれど、それ以前のことはわからない。いや、京吾自身がゲストを『物色する』とほのめかしたし、わからないことはない。考えたくないだけで。
過去のことはどうしようもない。けれど、実際に“サービス”した女性と対面するのはもやもやして、複雑な気分だ。
「……知ってるつもりです」
「過去のことでも、女性との関係は気になって当然よ。京吾みたいに、女のほうから寄ってくる男ならなおさらね」
智奈が返事をするのにためらったせいか、七海は理解を示す以上に親身になっているように感じて少し驚いた。七海は意地悪っぽくはあるものの、智奈にジェラシーを向けるふうではない。すると、疑問が浮かぶ。
京吾と七海は、本当はどういう関係なのだろう。
七海が現れたとき、京吾が彼女を見せまいとしたのは、智奈が気にしていることを――もっといえばジェラシーを感じて気を煩うだろうと気遣ってのことだと思う。そうして結果的に、京吾が智奈を七海とふたりきりにして置いていけたのは、彼女を信頼しているからだとも云える。
「近寄りたくても、わたしはとても近寄れません。何も持ってるものがないから……」
「でも、京吾から近づいた。でしょ?」
「はい……そうです」
七海の問いかけは確信的でありつつ何か臭わせるようで、智奈は少し用心深くなって認めた。
「実を云うと、京吾があなたと会った経緯を知ってるの。その根本はわからないけど、表面的なことなら。聞く?」
自分と京吾に関係することならもちろん聞きたい。ただ、経緯は京吾から聞いて知っている。それでも聞きたいと思うのは、やっぱりふたりのことだからだ。
智奈に聞くかどうかを選択させるのは七海の責任逃れのずるさだと思うし、明らかに智奈は乗せられている。はじめから云わなければ聞きたいとは思わなかったのに。
智奈は内心でぼやきながら、ためらいがちにうなずいた。
「おじいさんの命令が始まりだったことは京吾から聞いてます」
「そう。知ってるなら話しやすいわ。京吾がその連絡を受けたのはわたしと一緒のときだったから。うんざりしてそうだったから何って訊いたら、面倒なことを頼まれたって云ってたのに、いまは会長の云うことを聞いて同棲までしてる。望みのものも手に入れるまであと一歩ってところかしら」
「望みのもの、って……後継者になることですか?」
それなら夕食の席で約束され、叶っている。いま、七海が云った『会長の云うこと』は、智奈が京吾から聞いたこととは少しニュアンスが違うような気がした。
智奈が京吾から聞かされた“祖父の命令”は、智奈が事情を知っているか探ることだった。
七海の認識では、同棲をしていることは『会長の云うこと』をクリアするひとつの段階で、あと一歩というクリアする条件が別にあるということ。
「そう、それよ。望みを叶えるための条件が条件だから、京吾はうんざりしてたんだと解釈したんだけど……ああ、条件のことは悦子さんから聞いたのよ。わたしに釘を刺すためにね。でも今日、悦子さんが嬉々としてわたしを送りこんだってことはうまくいってるってことだし」
七海は、智奈がどんどん迷路に嵌まりこんで出られなくするようなことを云う。さっぱり呑みこめない。
「あの……手嶋さん、京吾のお母さんと親しいんですね」
「七海でいいわよ。わたしは智奈ちゃんて呼んでかまわない? 子供っぽいかしら」
「全然、大丈夫です」
「そう? わたし、悦子さんとは十年来の付き合いになるわ。困っているときに助けてもらったの。命の……っていうより一生の恩人。だから、逆らえない。京吾のことは好きよ。でも、悦子さんに云われたとおり身を引くわ。京吾と智奈ちゃんのことを邪魔する気はさらさらないから安心して」
七海はさらりと京吾への好意を口にした。軽く“好き”と云ったけれど、本当のところその重みはどれくらいだろう。安心してと云われても気になってしまう。
それが顔に表れたのかもしれない。七海は智奈を見て可笑しそうにした。
「少しくらいわたしにジェラシー感じてくれてるのかしら? でも、智奈ちゃんは自信を持っていい。女に夢中になるなんて、いまがいちばん京吾らしくないから。智奈ちゃんと結婚して、子供ができたら、そのとき晴れて会長の後を継げる。結果的に、京吾にとっては一挙両得ね」
七海は、京吾と智奈のことに太鼓判を捺したけれど、智奈は自信を持つどころか逆に心もとなくなった。
どんなふうに切り返せばいいのだろう。
きっと七海だったら、粋な返答をするのだろうけれど。
世間知らずか否かの線引きはよくわからない。ただ、智奈がいま迷って困惑しているのは、大人未満だからというのは確かだ。
「はじめはこんなふうになるなんて思ってなかったけど」
智奈が何も返せないうちに、七海は意味不明のことを云って肩をすくめた。
なんのことですか、などと今度は話しかけやすいものの、やはり独り言のようで智奈はためらった。その間に、考えこむようにしていた七海はまた肩をすくめると、ねぇ、と今度ははっきり智奈に話しかけてくる。
「京吾がホストだったことは知ってるのよね? いまはオーナーだけど」
「はい、知ってます」
七海はじっと観察するように智奈を見つめ、少し間を置いて、紫がかったヌーディなくちびるを開いた。
「ゲストにサービス旺盛になることも?」
なんのことだろうと思ったのは一瞬だった。
京吾が、少なくとも目の前の女性とこのホテルに同行したことは知っている。何をするつもりだったのかも。その日は未遂に終わったというけれど、それ以前のことはわからない。いや、京吾自身がゲストを『物色する』とほのめかしたし、わからないことはない。考えたくないだけで。
過去のことはどうしようもない。けれど、実際に“サービス”した女性と対面するのはもやもやして、複雑な気分だ。
「……知ってるつもりです」
「過去のことでも、女性との関係は気になって当然よ。京吾みたいに、女のほうから寄ってくる男ならなおさらね」
智奈が返事をするのにためらったせいか、七海は理解を示す以上に親身になっているように感じて少し驚いた。七海は意地悪っぽくはあるものの、智奈にジェラシーを向けるふうではない。すると、疑問が浮かぶ。
京吾と七海は、本当はどういう関係なのだろう。
七海が現れたとき、京吾が彼女を見せまいとしたのは、智奈が気にしていることを――もっといえばジェラシーを感じて気を煩うだろうと気遣ってのことだと思う。そうして結果的に、京吾が智奈を七海とふたりきりにして置いていけたのは、彼女を信頼しているからだとも云える。
「近寄りたくても、わたしはとても近寄れません。何も持ってるものがないから……」
「でも、京吾から近づいた。でしょ?」
「はい……そうです」
七海の問いかけは確信的でありつつ何か臭わせるようで、智奈は少し用心深くなって認めた。
「実を云うと、京吾があなたと会った経緯を知ってるの。その根本はわからないけど、表面的なことなら。聞く?」
自分と京吾に関係することならもちろん聞きたい。ただ、経緯は京吾から聞いて知っている。それでも聞きたいと思うのは、やっぱりふたりのことだからだ。
智奈に聞くかどうかを選択させるのは七海の責任逃れのずるさだと思うし、明らかに智奈は乗せられている。はじめから云わなければ聞きたいとは思わなかったのに。
智奈は内心でぼやきながら、ためらいがちにうなずいた。
「おじいさんの命令が始まりだったことは京吾から聞いてます」
「そう。知ってるなら話しやすいわ。京吾がその連絡を受けたのはわたしと一緒のときだったから。うんざりしてそうだったから何って訊いたら、面倒なことを頼まれたって云ってたのに、いまは会長の云うことを聞いて同棲までしてる。望みのものも手に入れるまであと一歩ってところかしら」
「望みのもの、って……後継者になることですか?」
それなら夕食の席で約束され、叶っている。いま、七海が云った『会長の云うこと』は、智奈が京吾から聞いたこととは少しニュアンスが違うような気がした。
智奈が京吾から聞かされた“祖父の命令”は、智奈が事情を知っているか探ることだった。
七海の認識では、同棲をしていることは『会長の云うこと』をクリアするひとつの段階で、あと一歩というクリアする条件が別にあるということ。
「そう、それよ。望みを叶えるための条件が条件だから、京吾はうんざりしてたんだと解釈したんだけど……ああ、条件のことは悦子さんから聞いたのよ。わたしに釘を刺すためにね。でも今日、悦子さんが嬉々としてわたしを送りこんだってことはうまくいってるってことだし」
七海は、智奈がどんどん迷路に嵌まりこんで出られなくするようなことを云う。さっぱり呑みこめない。
「あの……手嶋さん、京吾のお母さんと親しいんですね」
「七海でいいわよ。わたしは智奈ちゃんて呼んでかまわない? 子供っぽいかしら」
「全然、大丈夫です」
「そう? わたし、悦子さんとは十年来の付き合いになるわ。困っているときに助けてもらったの。命の……っていうより一生の恩人。だから、逆らえない。京吾のことは好きよ。でも、悦子さんに云われたとおり身を引くわ。京吾と智奈ちゃんのことを邪魔する気はさらさらないから安心して」
七海はさらりと京吾への好意を口にした。軽く“好き”と云ったけれど、本当のところその重みはどれくらいだろう。安心してと云われても気になってしまう。
それが顔に表れたのかもしれない。七海は智奈を見て可笑しそうにした。
「少しくらいわたしにジェラシー感じてくれてるのかしら? でも、智奈ちゃんは自信を持っていい。女に夢中になるなんて、いまがいちばん京吾らしくないから。智奈ちゃんと結婚して、子供ができたら、そのとき晴れて会長の後を継げる。結果的に、京吾にとっては一挙両得ね」
七海は、京吾と智奈のことに太鼓判を捺したけれど、智奈は自信を持つどころか逆に心もとなくなった。
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