45 / 100
38.テリトリーは海の中
しおりを挟む
上半分が白、下半分はブルーともグレーともつかない色、そんなツートンカラーになった家は二階建てだろう。濃茶の目隠し羽板がデザインの一部として使われていて、シンプルでありながらお洒落だ。
家続きで車庫があって、車が近づいていくとシャッターが上がっていく。そこにはもう一台の車がおさまっていた。それが、日曜日のデートのときに使われた車だとわかると、また同一人物だという納得の度合いが増える。
車庫の隣にある玄関前は庇が大きく張りだしていて、さながら隠れ家の雰囲気だ。
キョウゴに促されて玄関に入ると、そこが広すぎること以上に、正面が全面窓ガラスになっていて、その開放感に智奈は驚いた。
「すごいですね」
玄関ホールで立ち尽くし、智奈の口から思わずそんな言葉が飛びだすと、可笑しそうにした笑い声がした。
「“ですね”っていまさらなんだ」
キョウゴに云われて、智奈は堂貫に対しての言葉遣いだったと気づかされた。納得しつつあってもまだ100パーセントには到達していない。
「……キョウゴみたいにすぐ切り替えるなんて、わたしには無理」
「ああ。怒ってないぶんだけ、ずっとマシだけどな」
そうだ、怒るべきところなんだろう。けれど、驚きのほうが遥かに上回っている。
キョウゴは、早く上がって、と智奈の背中を軽く押した。
「最近、無駄に広いと思うんだよな」
玄関から上がって廊下を左に折れながら、キョウゴは天井から庭へとぐるりと見回してつぶやいた。
「独りで住んでるんだよね。お母さんはどこ?」
「母はずっと実家暮らしで、働きもせず悠悠自適だ。母に云わせれば、働く必要のない自分が働いたら、本当に必要な人の仕事を奪うことになる、だってさ」
智奈の場合と同じで母子の折り合いが悪いのは知っていて、いまのキョウゴの云い方も素っ気ないけれど、智奈は笑ってしまった。
「そういう考え方もあるんだね」
「タチの悪いお嬢さまだ」
キョウゴは母親を揶揄し、薄く笑ってあしらった。
そうして今度は右に折れてリビングに入り、続きのダイニングまで視界に入ってくると家の造りがコの字型になっているとわかった。コの字の中に庭があって、そこは適度に植樹され、テーブルと椅子を置いたらお洒落な屋外カフェになりそうな雰囲気だ。リビングも吹き抜けで室内なのに解放感が半端ない。
確かに、キョウゴが云っていたように在るものはシンプルだけれど、それよりはシックな雰囲気が溢れている。
そして、リビングの向こうのオープンキッチンで物音がして見てみると、平行に並んだ二つの棚と棚の間からアラフォーかという年の男性が出てきた。ワインボトルを持ち、丈の長い腰エプロンをして、ギャルソンのような出立ちだ。
「お帰りなさいませ。ご用意はできています」
ああ、とキョウゴは応じたあと、「智奈、クラブのシェフの津田だ」と紹介して――
「津田さん、三枝智奈さんだ」
逆紹介をすると、津田はわずかに目を開いた。
驚いたように見えるけれどなんだろう。疑問に思っているうちに、津田は智奈に笑顔を向けた。
「はじめまして。食事を楽しんでいただけるといいのですが。これからどうぞよろしくお願いします」
「はじめまして。こちらこそよろしくお願いします」
と、津田の言葉に合わせて挨拶したものの、智奈は戸惑ってしまう。
これから、って?
そんな智奈の疑問をよそに、キョウゴは、津田さん、と呼びかけてカウンターを指差した。
「ここに用意してくれ。片付けはこっちでやるから並べたら店に顔を出してほしい」
「承知しました」
津田は軽くうなずくと、まずワインボトルを開けて、食前酒です、とキッチン続きのカウンターに置いた。
キョウゴがカウンター付きの椅子を引きだして、智奈がそこに座るのを待ってからキョウゴは隣に座った。
津田が食器に料理をよそうのを眺めながら一口飲んだワインは、智奈には味も価値もわからないけれど、きっと高価なものだ。キョウゴはワインを口に含んで満足そうにしていて、それが証拠だ。
けれど、智奈はふと気づく。
「キョウゴ、帰りは? タクシーで帰る?」
「今日はだから、この家に招待したんだ。つまり、そういうことだ」
と云われても智奈はよくわからない。
ここに泊まるということ? わたしも?
そんな疑問は、津田がいる手前、智奈にはできない。それを見越してか、キョウゴはおどけたように首をひねって、智奈を翻弄する。
とりあえず、津田が帰ってから訊ねればいい。気を取り直して、智奈は吹き抜けの二階に目を向けた。クリアな手摺りフェンスがコの字型に沿い、ぐるりと回廊みたいになっている。一階も二階も中庭も、所々にブルーライトが灯されている。
「キョウゴ、ここはほんと自由に泳げるって感じ」
「おれはシャチじゃない」
「でもクリアなブルーで、海中みたい。プライベートっていうよりは、テリトリーっぽい。わたしのマンションがすごくちっちゃく感じる。窮屈じゃなかった?」
「さっき云ったことを聞いてなかったのか。たった一カ月、智奈のところにいただけで慣れた。あの狭いベッドで眠れば嫌でも慣れる。だから、ここに寄るたびにスカスカしてる気になる。智奈の家の、玄関を一歩出たらだれかと会う、っていう状況だけはいただけないけど」
キョウゴは、料理をひとつひとつ配膳していく津田を目の前にして、平然とベッドのことを口にする。智奈は身をすくめながら、せめて狭いベッドにふたりで眠っていることまでは云わなかったから、たぶんセーフだ、と自分をなだめた。
「……何か嫌な目に遭ったの?」
「だんだん朝のエレベーターのなかが満員になってきた」
一瞬、なんのことかと考えた智奈だったが、やがて思いついた。
「もしかして、女性に囲まれてたの?」
キョウゴは首をひねるだけで否定はしない。つまり、正解なのだ。智奈は吹きだした。
家続きで車庫があって、車が近づいていくとシャッターが上がっていく。そこにはもう一台の車がおさまっていた。それが、日曜日のデートのときに使われた車だとわかると、また同一人物だという納得の度合いが増える。
車庫の隣にある玄関前は庇が大きく張りだしていて、さながら隠れ家の雰囲気だ。
キョウゴに促されて玄関に入ると、そこが広すぎること以上に、正面が全面窓ガラスになっていて、その開放感に智奈は驚いた。
「すごいですね」
玄関ホールで立ち尽くし、智奈の口から思わずそんな言葉が飛びだすと、可笑しそうにした笑い声がした。
「“ですね”っていまさらなんだ」
キョウゴに云われて、智奈は堂貫に対しての言葉遣いだったと気づかされた。納得しつつあってもまだ100パーセントには到達していない。
「……キョウゴみたいにすぐ切り替えるなんて、わたしには無理」
「ああ。怒ってないぶんだけ、ずっとマシだけどな」
そうだ、怒るべきところなんだろう。けれど、驚きのほうが遥かに上回っている。
キョウゴは、早く上がって、と智奈の背中を軽く押した。
「最近、無駄に広いと思うんだよな」
玄関から上がって廊下を左に折れながら、キョウゴは天井から庭へとぐるりと見回してつぶやいた。
「独りで住んでるんだよね。お母さんはどこ?」
「母はずっと実家暮らしで、働きもせず悠悠自適だ。母に云わせれば、働く必要のない自分が働いたら、本当に必要な人の仕事を奪うことになる、だってさ」
智奈の場合と同じで母子の折り合いが悪いのは知っていて、いまのキョウゴの云い方も素っ気ないけれど、智奈は笑ってしまった。
「そういう考え方もあるんだね」
「タチの悪いお嬢さまだ」
キョウゴは母親を揶揄し、薄く笑ってあしらった。
そうして今度は右に折れてリビングに入り、続きのダイニングまで視界に入ってくると家の造りがコの字型になっているとわかった。コの字の中に庭があって、そこは適度に植樹され、テーブルと椅子を置いたらお洒落な屋外カフェになりそうな雰囲気だ。リビングも吹き抜けで室内なのに解放感が半端ない。
確かに、キョウゴが云っていたように在るものはシンプルだけれど、それよりはシックな雰囲気が溢れている。
そして、リビングの向こうのオープンキッチンで物音がして見てみると、平行に並んだ二つの棚と棚の間からアラフォーかという年の男性が出てきた。ワインボトルを持ち、丈の長い腰エプロンをして、ギャルソンのような出立ちだ。
「お帰りなさいませ。ご用意はできています」
ああ、とキョウゴは応じたあと、「智奈、クラブのシェフの津田だ」と紹介して――
「津田さん、三枝智奈さんだ」
逆紹介をすると、津田はわずかに目を開いた。
驚いたように見えるけれどなんだろう。疑問に思っているうちに、津田は智奈に笑顔を向けた。
「はじめまして。食事を楽しんでいただけるといいのですが。これからどうぞよろしくお願いします」
「はじめまして。こちらこそよろしくお願いします」
と、津田の言葉に合わせて挨拶したものの、智奈は戸惑ってしまう。
これから、って?
そんな智奈の疑問をよそに、キョウゴは、津田さん、と呼びかけてカウンターを指差した。
「ここに用意してくれ。片付けはこっちでやるから並べたら店に顔を出してほしい」
「承知しました」
津田は軽くうなずくと、まずワインボトルを開けて、食前酒です、とキッチン続きのカウンターに置いた。
キョウゴがカウンター付きの椅子を引きだして、智奈がそこに座るのを待ってからキョウゴは隣に座った。
津田が食器に料理をよそうのを眺めながら一口飲んだワインは、智奈には味も価値もわからないけれど、きっと高価なものだ。キョウゴはワインを口に含んで満足そうにしていて、それが証拠だ。
けれど、智奈はふと気づく。
「キョウゴ、帰りは? タクシーで帰る?」
「今日はだから、この家に招待したんだ。つまり、そういうことだ」
と云われても智奈はよくわからない。
ここに泊まるということ? わたしも?
そんな疑問は、津田がいる手前、智奈にはできない。それを見越してか、キョウゴはおどけたように首をひねって、智奈を翻弄する。
とりあえず、津田が帰ってから訊ねればいい。気を取り直して、智奈は吹き抜けの二階に目を向けた。クリアな手摺りフェンスがコの字型に沿い、ぐるりと回廊みたいになっている。一階も二階も中庭も、所々にブルーライトが灯されている。
「キョウゴ、ここはほんと自由に泳げるって感じ」
「おれはシャチじゃない」
「でもクリアなブルーで、海中みたい。プライベートっていうよりは、テリトリーっぽい。わたしのマンションがすごくちっちゃく感じる。窮屈じゃなかった?」
「さっき云ったことを聞いてなかったのか。たった一カ月、智奈のところにいただけで慣れた。あの狭いベッドで眠れば嫌でも慣れる。だから、ここに寄るたびにスカスカしてる気になる。智奈の家の、玄関を一歩出たらだれかと会う、っていう状況だけはいただけないけど」
キョウゴは、料理をひとつひとつ配膳していく津田を目の前にして、平然とベッドのことを口にする。智奈は身をすくめながら、せめて狭いベッドにふたりで眠っていることまでは云わなかったから、たぶんセーフだ、と自分をなだめた。
「……何か嫌な目に遭ったの?」
「だんだん朝のエレベーターのなかが満員になってきた」
一瞬、なんのことかと考えた智奈だったが、やがて思いついた。
「もしかして、女性に囲まれてたの?」
キョウゴは首をひねるだけで否定はしない。つまり、正解なのだ。智奈は吹きだした。
0
お気に入りに追加
284
あなたにおすすめの小説
デキナイ私たちの秘密な関係
美並ナナ
恋愛
可愛い容姿と大きな胸ゆえに
近寄ってくる男性は多いものの、
あるトラウマから恋愛をするのが億劫で
彼氏を作りたくない志穂。
一方で、恋愛への憧れはあり、
仲の良い同期カップルを見るたびに
「私もイチャイチャしたい……!」
という欲求を募らせる日々。
そんなある日、ひょんなことから
志穂はイケメン上司・速水課長の
ヒミツを知ってしまう。
それをキッカケに2人は
イチャイチャするだけの関係になってーー⁉︎
※性描写がありますので苦手な方はご注意ください。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
※この作品はエブリスタ様にも掲載しています。
狂愛的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執着愛〜
羽村美海
恋愛
古式ゆかしき華道の家元のお嬢様である美桜は、ある事情から、家をもりたてる駒となれるよう厳しく育てられてきた。
とうとうその日を迎え、見合いのため格式高い高級料亭の一室に赴いていた美桜は貞操の危機に見舞われる。
そこに現れた男により救われた美桜だったが、それがきっかけで思いがけない展開にーー
住む世界が違い、交わることのなかったはずの尊の不器用な優しさに触れ惹かれていく美桜の行き着く先は……?
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
✧天澤美桜•20歳✧
古式ゆかしき華道の家元の世間知らずな鳥籠のお嬢様
✧九條 尊•30歳✧
誰もが知るIT企業の経営者だが、実は裏社会の皇帝として畏れられている日本最大の極道組織泣く子も黙る極心会の若頭
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
*西雲ササメ様より素敵な表紙をご提供頂きました✨
※TL小説です。設定上強引な展開もあるので閲覧にはご注意ください。
※設定や登場する人物、団体、グループの名称等全てフィクションです。
※随時概要含め本文の改稿や修正等をしています。
✧
✧連載期間22.4.29〜22.7.7 ✧
✧22.3.14 エブリスタ様にて先行公開✧
【第15回らぶドロップス恋愛小説コンテスト一次選考通過作品です。コンテストの結果が出たので再公開しました。※エブリスタ様限定でヤス視点のSS公開中】
涙溢れて、恋開く。
美並ナナ
恋愛
長年の叶わぬ恋に苦しむ小日向詩織は、
ある日決定的な出来事によって心が掻き乱され、
耐えきれずに海外へ一人旅にでる。
そこで偶然に出会ったのは、
気さくで明るい容姿端麗な日本人の男性。
悲しみを忘れたい一心で、
詩織は“あの人”と同い年のカレと一夜を共にし、
”初めて”を捧げてしまう。
きっと楽になれる、そう思ったはずだったのに、
残ったのは虚しさだけ。
やっぱり”あの人”にしか心が動かないと痛感し、
その場をそっと立ち去った。
帰国後、知人の紹介で転職した詩織は、
新しい職場で一夜を共にしたカレと再会することに。
しかもカレはその会社の社長だったーー!
叶わぬ恋を拗らせた主人公の
一夜の過ちから始まるラブストーリー。
※この作品はエブリスタ様、ムーンライトノベルズ様でも掲載しています。
隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました
加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!
甘過ぎるオフィスで塩過ぎる彼と・・・
希花 紀歩
恋愛
24時間二人きりで甘~い💕お仕事!?
『膝の上に座って。』『悪いけど仕事の為だから。』
小さな翻訳会社でアシスタント兼翻訳チェッカーとして働く風永 唯仁子(かざなが ゆにこ)(26)は頼まれると断れない性格。
ある日社長から、急ぎの翻訳案件の為に翻訳者と同じ家に缶詰になり作業を進めるように命令される。気が進まないものの、この案件を無事仕上げることが出来れば憧れていた翻訳コーディネーターになれると言われ、頑張ろうと心を決める。
しかし翻訳者・若泉 透葵(わかいずみ とき)(28)は美青年で優秀な翻訳者であるが何を考えているのかわからない。
彼のベッドが置かれた部屋で二人きりで甘い恋愛シミュレーションゲームの翻訳を進めるが、透葵は翻訳の参考にする為と言って、唯仁子にあれやこれやのスキンシップをしてきて・・・!?
過去の恋愛のトラウマから仕事関係の人と恋愛関係になりたくない唯仁子と、恋愛はくだらないものだと思っている透葵だったが・・・。
*導入部分は説明部分が多く退屈かもしれませんが、この物語に必要な部分なので、こらえて読み進めて頂けると有り難いです。
<表紙イラスト>
男女:わかめサロンパス様
背景:アート宇都宮様

独占欲強めな極上エリートに甘く抱き尽くされました
紡木さぼ
恋愛
旧題:婚約破棄されたワケアリ物件だと思っていた会社の先輩が、実は超優良物件でどろどろに溺愛されてしまう社畜の話
平凡な社畜OLの藤井由奈(ふじいゆな)が残業に勤しんでいると、5年付き合った婚約者と破談になったとの噂があるハイスペ先輩柚木紘人(ゆのきひろと)に声をかけられた。
サシ飲みを経て「会社の先輩後輩」から「飲み仲間」へと昇格し、飲み会中に甘い空気が漂い始める。
恋愛がご無沙汰だった由奈は次第に紘人に心惹かれていき、紘人もまた由奈を可愛がっているようで……
元カノとはどうして別れたの?社内恋愛は面倒?紘人は私のことどう思ってる?
社会人ならではのじれったい片思いの果てに晴れて恋人同士になった2人。
「俺、めちゃくちゃ独占欲強いし、ずっと由奈のこと抱き尽くしたいって思ってた」
ハイスペなのは仕事だけではなく、彼のお家で、オフィスで、旅行先で、どろどろに愛されてしまう。
仕事中はあんなに冷静なのに、由奈のことになると少し甘えん坊になってしまう、紘人とらぶらぶ、元カノの登場でハラハラ。
ざまぁ相手は紘人の元カノです。
アダルト漫画家とランジェリー娘
茜色
恋愛
21歳の音原珠里(おとはら・じゅり)は14歳年上のいとこでアダルト漫画家の音原誠也(おとはら・せいや)と二人暮らし。誠也は10年以上前、まだ子供だった珠里を引き取り養い続けてくれた「保護者」だ。
今や社会人となった珠里は、誠也への秘めた想いを胸に、いつまでこの平和な暮らしが許されるのか少し心配な日々を送っていて……。
☆全22話です。職業等の設定・描写は非常に大雑把で緩いです。ご了承くださいませ。
☆エピソードによって、ヒロイン視点とヒーロー視点が不定期に入れ替わります。
☆「ムーンライトノベルズ」様にも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる