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結末の章
画家を想い続け
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その声は力なく掠れていて、しかし真静の耳にはたしかに入ってきた。
弾かれるように顔を上げた先にいたのは四年間恋焦がれ続けた人の姿で、無意識のうちに、ベンチから立ちあがっていた。
彼は生気を失い少しやつれた顔に、記憶にないような驚きと戸惑いを浮かべていた。
無言で見つめ合い、そのうちに彼の表情が、瞳が、状況を理解したが故のものへと変わっていく。暗闇にいた旅人が、待ち望んだ光を目にしたような、そんな顔だった。だがそれは、きっと彼だけのものではない。きっと自分も同じような表情でいる、そんな確信が真静にはあった。
何か、言わなくては。とにかく挨拶を。そう考えながらも口から漏れたのは、挨拶などではなかった。
「倉、瀬、さん……」
その一言を口にするだけで、自然と視界が揺らいだ。力が抜けて崩れそうな足で、一歩だけ彼に歩み寄る。それを合図とするように彼が駆け出し、崩折れる直前の真静をしっかりと抱きしめた。
「真静……本当に、真静だよね……?」
「あなたこそ、倉瀬さんです、よね……?」
「っ、ああ、そうだよ」
「——っ、会いたかった、です……!」
縋るように彼に抱きつけば、彼は腕に力を込め、片手で真静の髪を撫でた。
「俺も会いたかったよ。ずっと君に会いたくて仕方なかった」
要真は声も手も小さく震え、胸の鼓動がはっきりと聞こえる。そんなたしかな感覚に、真静は笑みを浮かべて瞳を濡らした。
どのくらいそうしていたのか。感情のざわめきが少し収まったところで彼の背中に回していた腕を離すと、彼も真静を解放し、真っ直ぐに真静を見つめた。
「四年のうちに、綺麗になったね、佐成さん」
「倉瀬さんこそ、とても素敵になられました。でも、やつれたような気もして……少し心配です」
「当然だよ、四年間も君がそばにいなかったんだから。三年間は勉強に忙殺されたおかげで気が紛れていたけど、最近は食事も喉を通らないし、絵を描く気すら起こらなかったんだ」
やっぱり、俺は君がいないと駄目みたいだ。
そんなことを平然と言ってのける要真を前に赤面するしかない自らが、真静には少し悔しかった。同時に幸福感に満たされてもいたのだが。
「ご病気でないようで良かったです」
「病気より深刻な精神状態だった気がするけどね」
「そんな、大袈裟です」
「大袈裟ではないよ、本当のことだ。……この四年間で痛感した。俺には君が必要で、絶対手放せないってことを。それでも、君に忘れ去られているかもしれないと思うと怖くて連絡の一つもできなかった自分が、すごく情けない」
そう言うと堪えきれなかったのか、要真は再び真静を抱きしめた。先程よりも優しく、愛しげな腕で。
「……ねえ、佐成さん」
「はい」
彼の胸に顔を埋め幸福感に浸っていた真静が顔を上げると、彼は真剣な眼差しで真静を見つめていた。
「君がフランスまで来てくれたこと、俺は自惚れてもいいのかな? 俺のことを追いかけて来てくれたんだって。君が……俺のことを愛してくれている、って」
要真に不安げに手を握られ、真静は心の中でほっと息をついた。フランスまで来て良かったと、ようやく思えた。
「……はい。全部、事実ですから」
「……あぁ、もう俺、すぐにでも死ねるよ。幸せすぎる。佐成さん、前も言ったけど、もう一度言うよ。君を愛してる」
真っ直ぐな目で告げられ、頬を撫でられる。真静はその言葉にまたも視界が揺らぎそうになりながら、なんとか笑顔を向けた。
「私も、愛しています」
その一言を告げただけで、じんわりと熱が胸に広がる。
「俺と付き合ってくれますか?」
彼からの真っ直ぐな問いかけには、ただ黙って何度も頷いた。言葉にならない感情で心が埋め尽くされる。それが何とも幸せだった。
嬉しそうに笑った彼が顔を近づけてくる。彼の意図を悟った真静は、そっと目を閉じた。
『ちょっとふたりとも、みせつけられるがわのミにもなってくれる?』
「ひゃあっ」
突然の冷ややかな声に、真静から悲鳴が飛び出る。完全に二人の世界に入っていてここが外だということを忘れていた。
慌てて要真から離れ……ようと思ったが彼が離してくれなかったため、顔だけを声の主に向ける。二人に声かけた人物、即ち無表情の美女は冷え切った目で二人を見やり、その手にはスケッチブックとペンを握っていた。
『どうせやるなら、よくみえるいちでやって』
『スケッチなんかさせませんからね⁉︎』
やはり美術学校、変人が一定数はいるようだ。
『あれ? アニーがこんなところにいるなんて珍しいね』
『えっ、倉瀬さんのお知り合いなのですか?』
『うん、俺の友達というか、理解者というか……俺が暮坂颯人だと知っている人だよ』
理解者。その言葉を聞いたときに胸をよぎったのは、少しばかりの鈍い痛みだった。痛みが連れてきたその時の感情を、人は嫉妬とでも名付けるのだろう。
「理解者、ですか?」
「うん。アンナ・ルグランって名前、聞いたことない?」
「アンナ・ルグラン?……あ」
それは、今の美術界で暮坂颯人と双璧をなすと言われる若手画家の名である。暮坂の絵が鑑賞者を引き込むものであるのに対し、ルグランの絵は鑑賞者に強く訴えかけ迫ってくるもの、と言われている。なるほど、そんな人であれば、要真が理解者と言うのも頷ける。
『作品は見たことないのですけれど、お名前だけは。あなたが、あのルグランさんなのですね!』
『そうだけど。それよりもハヤト、——』
『はは、———』
唐突なフランス語に首を傾げる真静を離さないまま、要真が真剣な目で笑いフランス語で答える。
「あの、今なんと?」
「さっさと離れろ、だって。でも、人に言われて君から離れられるほど俺は大人じゃないから無理だって返した」
「こっ、このままでは歩けませんし! さすがにそろそろ……!」
何事かと周囲の視線が集まり始めたこの状況で、尚も異性に抱きしめられていられるような人間ではない。
「……たしかに、早く二人っきりになりたいな。部屋に行く?」
「そういう意味ではっ。と、とにかく行きましょう!」
真静の言葉に気を良くした要真がようやく真静を解放し、アンナに目を向けた。フランス語で言葉を交わし、自然な動きで真静の手を取る。
『じゃあ、行こうか』
『はい。あの、アンナさん、お話を聞いてくださって、ありがとうございました!』
『……べつに。よければ、あしたにでもわたしのアトリエにきて』
『アトリエに?』
思わぬ誘いに、目を輝かせたのが一名、渋い顔をしたのが一名。前者はもちろん、真静である。
『ですって倉瀬さん! 行きたいです!』
『いやでも、アニー、今週末が期限の、まだ出来上がってない絵があるって言っていなかった? それなのに邪魔したら悪いよ』
『へいき、わたしがマシズをよびたいだけだから。べつに、ハヤトはこなくていい』
『それはダメ絶対ダメ。しばらくは彼女から離れるなんて無理だし、たとえアニーでも真静と二人きりにはさせたくない』
『……こころがせまい。さっさとマシズにきらわれればいいのに』
『不吉なこと言わないでくれるかな⁉︎』
絶対離れないからね! と真静を再び抱きしめるが、彼の腕の中で、真静の目は相変わらず期待に満ちていた。
「暮坂颯人さんと双璧をなすと言われている若手画家のアトリエなんて、滅多なことでは入れません。ですから、ね? 一緒に行ってもらえませんか?」
「ぐっ……」
真静の笑みは無敵だ。期待を込めた目の可愛らしい笑顔を真っ向から向けられては、嫌とは言えない。いつものことである。
結局、二人は翌日にアンナのアトリエを訪問することが決まり、要真の真静独り占め計画は無に帰した。しかし……
「……でも、夜ご飯は二人で食べてくれるよね?」
「えっ、いいのですかっ?」
「もちろんだよ。むしろお願い」
というわけで、その日の夜はふたりきりであることが決まり、すぐに要真の機嫌は復活したのだった。もっとも、少しばかりの邪魔は入ったのだが……。
弾かれるように顔を上げた先にいたのは四年間恋焦がれ続けた人の姿で、無意識のうちに、ベンチから立ちあがっていた。
彼は生気を失い少しやつれた顔に、記憶にないような驚きと戸惑いを浮かべていた。
無言で見つめ合い、そのうちに彼の表情が、瞳が、状況を理解したが故のものへと変わっていく。暗闇にいた旅人が、待ち望んだ光を目にしたような、そんな顔だった。だがそれは、きっと彼だけのものではない。きっと自分も同じような表情でいる、そんな確信が真静にはあった。
何か、言わなくては。とにかく挨拶を。そう考えながらも口から漏れたのは、挨拶などではなかった。
「倉、瀬、さん……」
その一言を口にするだけで、自然と視界が揺らいだ。力が抜けて崩れそうな足で、一歩だけ彼に歩み寄る。それを合図とするように彼が駆け出し、崩折れる直前の真静をしっかりと抱きしめた。
「真静……本当に、真静だよね……?」
「あなたこそ、倉瀬さんです、よね……?」
「っ、ああ、そうだよ」
「——っ、会いたかった、です……!」
縋るように彼に抱きつけば、彼は腕に力を込め、片手で真静の髪を撫でた。
「俺も会いたかったよ。ずっと君に会いたくて仕方なかった」
要真は声も手も小さく震え、胸の鼓動がはっきりと聞こえる。そんなたしかな感覚に、真静は笑みを浮かべて瞳を濡らした。
どのくらいそうしていたのか。感情のざわめきが少し収まったところで彼の背中に回していた腕を離すと、彼も真静を解放し、真っ直ぐに真静を見つめた。
「四年のうちに、綺麗になったね、佐成さん」
「倉瀬さんこそ、とても素敵になられました。でも、やつれたような気もして……少し心配です」
「当然だよ、四年間も君がそばにいなかったんだから。三年間は勉強に忙殺されたおかげで気が紛れていたけど、最近は食事も喉を通らないし、絵を描く気すら起こらなかったんだ」
やっぱり、俺は君がいないと駄目みたいだ。
そんなことを平然と言ってのける要真を前に赤面するしかない自らが、真静には少し悔しかった。同時に幸福感に満たされてもいたのだが。
「ご病気でないようで良かったです」
「病気より深刻な精神状態だった気がするけどね」
「そんな、大袈裟です」
「大袈裟ではないよ、本当のことだ。……この四年間で痛感した。俺には君が必要で、絶対手放せないってことを。それでも、君に忘れ去られているかもしれないと思うと怖くて連絡の一つもできなかった自分が、すごく情けない」
そう言うと堪えきれなかったのか、要真は再び真静を抱きしめた。先程よりも優しく、愛しげな腕で。
「……ねえ、佐成さん」
「はい」
彼の胸に顔を埋め幸福感に浸っていた真静が顔を上げると、彼は真剣な眼差しで真静を見つめていた。
「君がフランスまで来てくれたこと、俺は自惚れてもいいのかな? 俺のことを追いかけて来てくれたんだって。君が……俺のことを愛してくれている、って」
要真に不安げに手を握られ、真静は心の中でほっと息をついた。フランスまで来て良かったと、ようやく思えた。
「……はい。全部、事実ですから」
「……あぁ、もう俺、すぐにでも死ねるよ。幸せすぎる。佐成さん、前も言ったけど、もう一度言うよ。君を愛してる」
真っ直ぐな目で告げられ、頬を撫でられる。真静はその言葉にまたも視界が揺らぎそうになりながら、なんとか笑顔を向けた。
「私も、愛しています」
その一言を告げただけで、じんわりと熱が胸に広がる。
「俺と付き合ってくれますか?」
彼からの真っ直ぐな問いかけには、ただ黙って何度も頷いた。言葉にならない感情で心が埋め尽くされる。それが何とも幸せだった。
嬉しそうに笑った彼が顔を近づけてくる。彼の意図を悟った真静は、そっと目を閉じた。
『ちょっとふたりとも、みせつけられるがわのミにもなってくれる?』
「ひゃあっ」
突然の冷ややかな声に、真静から悲鳴が飛び出る。完全に二人の世界に入っていてここが外だということを忘れていた。
慌てて要真から離れ……ようと思ったが彼が離してくれなかったため、顔だけを声の主に向ける。二人に声かけた人物、即ち無表情の美女は冷え切った目で二人を見やり、その手にはスケッチブックとペンを握っていた。
『どうせやるなら、よくみえるいちでやって』
『スケッチなんかさせませんからね⁉︎』
やはり美術学校、変人が一定数はいるようだ。
『あれ? アニーがこんなところにいるなんて珍しいね』
『えっ、倉瀬さんのお知り合いなのですか?』
『うん、俺の友達というか、理解者というか……俺が暮坂颯人だと知っている人だよ』
理解者。その言葉を聞いたときに胸をよぎったのは、少しばかりの鈍い痛みだった。痛みが連れてきたその時の感情を、人は嫉妬とでも名付けるのだろう。
「理解者、ですか?」
「うん。アンナ・ルグランって名前、聞いたことない?」
「アンナ・ルグラン?……あ」
それは、今の美術界で暮坂颯人と双璧をなすと言われる若手画家の名である。暮坂の絵が鑑賞者を引き込むものであるのに対し、ルグランの絵は鑑賞者に強く訴えかけ迫ってくるもの、と言われている。なるほど、そんな人であれば、要真が理解者と言うのも頷ける。
『作品は見たことないのですけれど、お名前だけは。あなたが、あのルグランさんなのですね!』
『そうだけど。それよりもハヤト、——』
『はは、———』
唐突なフランス語に首を傾げる真静を離さないまま、要真が真剣な目で笑いフランス語で答える。
「あの、今なんと?」
「さっさと離れろ、だって。でも、人に言われて君から離れられるほど俺は大人じゃないから無理だって返した」
「こっ、このままでは歩けませんし! さすがにそろそろ……!」
何事かと周囲の視線が集まり始めたこの状況で、尚も異性に抱きしめられていられるような人間ではない。
「……たしかに、早く二人っきりになりたいな。部屋に行く?」
「そういう意味ではっ。と、とにかく行きましょう!」
真静の言葉に気を良くした要真がようやく真静を解放し、アンナに目を向けた。フランス語で言葉を交わし、自然な動きで真静の手を取る。
『じゃあ、行こうか』
『はい。あの、アンナさん、お話を聞いてくださって、ありがとうございました!』
『……べつに。よければ、あしたにでもわたしのアトリエにきて』
『アトリエに?』
思わぬ誘いに、目を輝かせたのが一名、渋い顔をしたのが一名。前者はもちろん、真静である。
『ですって倉瀬さん! 行きたいです!』
『いやでも、アニー、今週末が期限の、まだ出来上がってない絵があるって言っていなかった? それなのに邪魔したら悪いよ』
『へいき、わたしがマシズをよびたいだけだから。べつに、ハヤトはこなくていい』
『それはダメ絶対ダメ。しばらくは彼女から離れるなんて無理だし、たとえアニーでも真静と二人きりにはさせたくない』
『……こころがせまい。さっさとマシズにきらわれればいいのに』
『不吉なこと言わないでくれるかな⁉︎』
絶対離れないからね! と真静を再び抱きしめるが、彼の腕の中で、真静の目は相変わらず期待に満ちていた。
「暮坂颯人さんと双璧をなすと言われている若手画家のアトリエなんて、滅多なことでは入れません。ですから、ね? 一緒に行ってもらえませんか?」
「ぐっ……」
真静の笑みは無敵だ。期待を込めた目の可愛らしい笑顔を真っ向から向けられては、嫌とは言えない。いつものことである。
結局、二人は翌日にアンナのアトリエを訪問することが決まり、要真の真静独り占め計画は無に帰した。しかし……
「……でも、夜ご飯は二人で食べてくれるよね?」
「えっ、いいのですかっ?」
「もちろんだよ。むしろお願い」
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