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1.《勇者》※
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「っ、くそ、……ぐっ……!」
無駄だと分かりつつも、再び抵抗を試みた。
しかし、拘束された手首が自由になるはずもなく、身じろぎするたびにベッドが軋んだ音を立てるだけだった。
手首はすさまじい腕力によって押さえつけられ、誰にも触れたことの無い内壁を、長い舌が舐め上げる。屈辱に顔をゆがませながらも、押しつけられる熱と淫らな感覚に背筋はぞくりと震えた。
「ん……ふ、っぁ……はっ、離せッ!」
塞がれていた口が解放された瞬間に声を上げるが、叫び続けた喉はすでに枯れ、引きつっている。再三の抵抗もむなしく終わり、視界は相手の頭部にある太い巻角を捉えた。このまま無残に切り裂かれ、食われてしまうのかと身がすくむ。
「ふむ、ようやく抵抗する元気が出てきたようだな」
「なに、言って……っ、ふ、んん……っ」
言葉を封じるように、再び唇が重ねられる。歯列を割って舌が入り込み、執拗な愛撫に蕩かされた。口の端からは唾液が零れ、乱れた呼吸で胸が上下する。心臓の鼓動もさっきから高鳴りっぱなしで、身体は熱く滾り、力が溢れてくる。初めて与えられた未知の刺激に翻弄され、さらなる感覚を欲しているかのようだった。
もうどちらのものかもわからない唾液をごくりと飲み込むと、ようやく舌戯に解放された。頭がぼうっとする。息つく間もなく、顎を掴まれた。
「まだ返事は聞かされていないが」
「…………」
無言で睨むと、相手が顔を寄せてきた。耳に生暖かい吐息がかかる。
「ふふ、強情なやつだ。意志の強さも、勇者と呼ばれる者には必要なのかもしれんな」
目の前にいるのは、憎き宿敵――魔王だ。
頭には山羊のように太い巻角、指先には鋭い爪、赤い唇から見え隠れするのは尖った牙、その隙間から長い舌がのぞいている。
魔王は鋭い爪を持つ手のひらで、複雑に歪んだ顔を包み込んできた。
「私に不可能はないのだ。いい加減、素直に頷いたらどうだ?」
首を振って手を振り払い、目の前にある宿敵の顔を思い切り睨みつける。
「誰が……っ、お前の、思い通りになんかッ!」
何があっても意思を曲げるつもりはない。
反抗的な態度に、魔王は不敵な笑みを浮かべた。
「ふむ、そうか、ならば仕方が無い」
服に手をかけられ、長い爪が布を裂く。魔王の手が触れた瞬間、肌が粟立った。
「ッ、やめ、――んっ」
次の瞬間、息が止まった。再び口内に熱塊が差し込まれ、ルーチェは思い切り身体をしならせた。
舌がゆっくりと侵入する。頭の先まで痺れるような快感と、成す統べもなく組み敷かれる屈辱に涙が滲んだ。魔王が深く口づけするたびに体の奥が熱くなり、力が抜けていく。
「ぁ……ん、は……ふっ」
酸素を求めて喘いだ。鼻にかかるような声を上げまいと思いきり目を瞑る。本意ではない、情けない声を上げそうになっていた。息をするタイミングすら、魔王にコントロールされている。
魔王に屈するぐらいなら舌でも噛み切り自害したほうがましだと思うが、それを見越したのか、形のよい唇により、何度も口は塞がれた。押し返そうとした舌は絡め捕られ、飲み込みきれない唾液が口の端から垂れた。
激しく頭を振って無理やり顔を離すと、尖った牙が唇を切り、血が滲んだ。魔王の長い舌がその血を舐め取る。満足げに舌なめずりをする姿に、酸素を求めて喘いだ口からは悪態が漏れた。
「っ、ぁ……、は、なせッ、くそ……やろうッ」
「このような状況でも気持ちは変わらぬか」
魔王に顎を掴まれ、瞳を覗き込まれる。気力を保ち、強く睨み返す。
「フッ、強情なやつだ」
魔王が呆れたように、しかし言い聞かせるように耳元で囁いた。
「お前はもう、私に従うしかないというのに」
「っ……、ぐっ……ッ!」
口を塞ぎ、ゆっくりと嬲るようにさらに奥へ。息苦しさよりも、頭の奥が痺れる感覚に襲われる。視界が明滅し、意識が飛びそうになるのをなんとか気力で耐える。
魔王の手のひらが左胸を撫でた。心臓を掴まれるような感覚に全身がぞくりと震える。
口からとめどなく零れる意味を成さない言葉が、嬌声か罵声かも分からない。犯されているのは口だけなのに、全身が熱く疼いている。
(なんで、こんなことに……)
魂までをも吸い取られそうな感覚を覚えながら、
やがて、意識が、遠のいていく――
この世界は黒き森によって二分されている。
人間が暮らすハイリヒ国と、亜人や獣人などの魔族が暮らすゲーティア国だ。
互いに嫌い、よって干渉せず、法で定められているわけではないが、世界はそれでも表面上平和を保っていた。
しかし、その均衡は崩れようとしていた。
魔族たちの反乱により、ハイリヒ国は甚大な被害を被ったのだ。
なんの罪もない人間が、魔族から理不尽な暴力を受ける事態が各地で多発し、小さな集落から始まった事件は、やがて大きな戦争へと発展していった。一時はハイリヒ国の都市機能も停止し、人々は恐怖に震え、眠れない日々を送っていた。
すべての元凶――魔王ソティラス。
ゲーティア国を統べる王であり、魔族を支配するもの。
全ての残虐な行いは、魔王の命令によって行われたことだと言われていた。
人々が望みのない明日を迎える日々の中、ハイリヒ国の隅の小さな田舎町で、ひとりの少年が立ち上がった。
(こんな世界、間違ってる……!)
しかし、彼は生まれながらにして特別な人間であったわけではない。ただ、人一倍優しく、正義感の強い人間であった。
彼は訪れた様々な場所で幾多の試練を乗り越え、出会いと別れを繰り返し、数年の時を経て大きく成長していった。ハイリヒの民が魔族から受けた仕打ちや悲劇を知るたびに、魔族や、その魔族を統べる魔王への憎悪を募らせていった。
人間の力では黒き森を抜け、ゲーティア国へ向かうのは不可能ともいわれていたが、仲間たちや出会った人々の協力で乗り切った。かけがえのない仲間に恵まれ、田舎に生まれた一少年に過ぎなかった男は、強靭な肉体と精神を手に入れた。
そして、ついにたどり着く。
(俺たちは、魔王を倒す!)
決意に燃えるまなざしで見据える先には、天を突くようにそびえ立つ巨大な城が立ちはだかっていた。彼は強くこぶしを握り、決戦へ向け、一歩踏み出した――
彼の名はルーチェ。青き衣と白い外套を身に纏う、希望の象徴である。
特別な力を持たない彼はしかし、魔王を必ずや倒す者としての期待を込められ、いつしか《勇者》と呼ばれるようになった。
無駄だと分かりつつも、再び抵抗を試みた。
しかし、拘束された手首が自由になるはずもなく、身じろぎするたびにベッドが軋んだ音を立てるだけだった。
手首はすさまじい腕力によって押さえつけられ、誰にも触れたことの無い内壁を、長い舌が舐め上げる。屈辱に顔をゆがませながらも、押しつけられる熱と淫らな感覚に背筋はぞくりと震えた。
「ん……ふ、っぁ……はっ、離せッ!」
塞がれていた口が解放された瞬間に声を上げるが、叫び続けた喉はすでに枯れ、引きつっている。再三の抵抗もむなしく終わり、視界は相手の頭部にある太い巻角を捉えた。このまま無残に切り裂かれ、食われてしまうのかと身がすくむ。
「ふむ、ようやく抵抗する元気が出てきたようだな」
「なに、言って……っ、ふ、んん……っ」
言葉を封じるように、再び唇が重ねられる。歯列を割って舌が入り込み、執拗な愛撫に蕩かされた。口の端からは唾液が零れ、乱れた呼吸で胸が上下する。心臓の鼓動もさっきから高鳴りっぱなしで、身体は熱く滾り、力が溢れてくる。初めて与えられた未知の刺激に翻弄され、さらなる感覚を欲しているかのようだった。
もうどちらのものかもわからない唾液をごくりと飲み込むと、ようやく舌戯に解放された。頭がぼうっとする。息つく間もなく、顎を掴まれた。
「まだ返事は聞かされていないが」
「…………」
無言で睨むと、相手が顔を寄せてきた。耳に生暖かい吐息がかかる。
「ふふ、強情なやつだ。意志の強さも、勇者と呼ばれる者には必要なのかもしれんな」
目の前にいるのは、憎き宿敵――魔王だ。
頭には山羊のように太い巻角、指先には鋭い爪、赤い唇から見え隠れするのは尖った牙、その隙間から長い舌がのぞいている。
魔王は鋭い爪を持つ手のひらで、複雑に歪んだ顔を包み込んできた。
「私に不可能はないのだ。いい加減、素直に頷いたらどうだ?」
首を振って手を振り払い、目の前にある宿敵の顔を思い切り睨みつける。
「誰が……っ、お前の、思い通りになんかッ!」
何があっても意思を曲げるつもりはない。
反抗的な態度に、魔王は不敵な笑みを浮かべた。
「ふむ、そうか、ならば仕方が無い」
服に手をかけられ、長い爪が布を裂く。魔王の手が触れた瞬間、肌が粟立った。
「ッ、やめ、――んっ」
次の瞬間、息が止まった。再び口内に熱塊が差し込まれ、ルーチェは思い切り身体をしならせた。
舌がゆっくりと侵入する。頭の先まで痺れるような快感と、成す統べもなく組み敷かれる屈辱に涙が滲んだ。魔王が深く口づけするたびに体の奥が熱くなり、力が抜けていく。
「ぁ……ん、は……ふっ」
酸素を求めて喘いだ。鼻にかかるような声を上げまいと思いきり目を瞑る。本意ではない、情けない声を上げそうになっていた。息をするタイミングすら、魔王にコントロールされている。
魔王に屈するぐらいなら舌でも噛み切り自害したほうがましだと思うが、それを見越したのか、形のよい唇により、何度も口は塞がれた。押し返そうとした舌は絡め捕られ、飲み込みきれない唾液が口の端から垂れた。
激しく頭を振って無理やり顔を離すと、尖った牙が唇を切り、血が滲んだ。魔王の長い舌がその血を舐め取る。満足げに舌なめずりをする姿に、酸素を求めて喘いだ口からは悪態が漏れた。
「っ、ぁ……、は、なせッ、くそ……やろうッ」
「このような状況でも気持ちは変わらぬか」
魔王に顎を掴まれ、瞳を覗き込まれる。気力を保ち、強く睨み返す。
「フッ、強情なやつだ」
魔王が呆れたように、しかし言い聞かせるように耳元で囁いた。
「お前はもう、私に従うしかないというのに」
「っ……、ぐっ……ッ!」
口を塞ぎ、ゆっくりと嬲るようにさらに奥へ。息苦しさよりも、頭の奥が痺れる感覚に襲われる。視界が明滅し、意識が飛びそうになるのをなんとか気力で耐える。
魔王の手のひらが左胸を撫でた。心臓を掴まれるような感覚に全身がぞくりと震える。
口からとめどなく零れる意味を成さない言葉が、嬌声か罵声かも分からない。犯されているのは口だけなのに、全身が熱く疼いている。
(なんで、こんなことに……)
魂までをも吸い取られそうな感覚を覚えながら、
やがて、意識が、遠のいていく――
この世界は黒き森によって二分されている。
人間が暮らすハイリヒ国と、亜人や獣人などの魔族が暮らすゲーティア国だ。
互いに嫌い、よって干渉せず、法で定められているわけではないが、世界はそれでも表面上平和を保っていた。
しかし、その均衡は崩れようとしていた。
魔族たちの反乱により、ハイリヒ国は甚大な被害を被ったのだ。
なんの罪もない人間が、魔族から理不尽な暴力を受ける事態が各地で多発し、小さな集落から始まった事件は、やがて大きな戦争へと発展していった。一時はハイリヒ国の都市機能も停止し、人々は恐怖に震え、眠れない日々を送っていた。
すべての元凶――魔王ソティラス。
ゲーティア国を統べる王であり、魔族を支配するもの。
全ての残虐な行いは、魔王の命令によって行われたことだと言われていた。
人々が望みのない明日を迎える日々の中、ハイリヒ国の隅の小さな田舎町で、ひとりの少年が立ち上がった。
(こんな世界、間違ってる……!)
しかし、彼は生まれながらにして特別な人間であったわけではない。ただ、人一倍優しく、正義感の強い人間であった。
彼は訪れた様々な場所で幾多の試練を乗り越え、出会いと別れを繰り返し、数年の時を経て大きく成長していった。ハイリヒの民が魔族から受けた仕打ちや悲劇を知るたびに、魔族や、その魔族を統べる魔王への憎悪を募らせていった。
人間の力では黒き森を抜け、ゲーティア国へ向かうのは不可能ともいわれていたが、仲間たちや出会った人々の協力で乗り切った。かけがえのない仲間に恵まれ、田舎に生まれた一少年に過ぎなかった男は、強靭な肉体と精神を手に入れた。
そして、ついにたどり着く。
(俺たちは、魔王を倒す!)
決意に燃えるまなざしで見据える先には、天を突くようにそびえ立つ巨大な城が立ちはだかっていた。彼は強くこぶしを握り、決戦へ向け、一歩踏み出した――
彼の名はルーチェ。青き衣と白い外套を身に纏う、希望の象徴である。
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