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再婚?するわけ無いでしょう!

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 「ねぇ、離婚しようぜ。もう、なんかつまんなくない?」

 そんな、あまりにも軽すぎるノリで夫は私に離婚を申し出たのだ。私は、その彼の態度に信じられなかった。しかし、どうやら、冗談ではないということが、話を聞いたり、話し合ったりしていくなかで、明確になった。

 私は、あまり彼に大事にされていなかったようだ。遊びのように付き合われ、結婚されたようであった。なるほど、彼はクズであったのか。

 私は、その怒りや悲しみや悔しさを、感じることはなかった。もう、「ふーん」という、他人事のような感情であった。

 だけど、私の頭のなかは、「なら、早く視界から消えてくれないのかな?」で、いっぱいであった。



 そして、一年後。元夫の存在も、私の頭から少しずつ離れていた頃であった。

 その時には、また、新しい彼氏も出来ていて、再スタートをきれていた。なのに、彼はまた来た。

 「ね、ねぇ。またさ、結婚しない?」

 あのときの、離婚の時と同じノリ、話し方であった。デジャヴというなつなのか?というか、コイツは今さら何を言っているんだ?

 「ねぇ、質問して良い?もしかして、また何事も無かったかのようにやり直せると思ってるの?」

 「いや、謝るからさ!」

 「嫌です。さようなら。」

 私は、玄関のドアを強く閉めた。


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