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本編(完結)
今なんとおっしゃいましたか!?
しおりを挟む「い、今、なんとおっしゃいましたか!?」
ダニエル令息は、不思議そうな顔をした。
「だから、お前が好きなんだ。別に普通だろ?お前はイケメンでなおかつ可愛い。だから、好きなんだよ。イケメンの上、可愛くて、そして執事だから家事とかも出来て、その上家族思いで優しい。こんなオメガの代わりなんて、この世にいないんじゃないか?」
僕は、淡々と話すダニエル令息のその話を耳にして、涙が出てきた。
「ってうぉい!何で泣いてるのさ!?ごめん、なにかしゃくにさわるようなこと言った?すまない!」
「ち、違います!ただ、ただただ嬉しいだけです。こんなに嬉しいこと、家族以外から言われたことがなかったから…」
そう。ダニエル令息が僕に言った言葉は、お母さんが僕に言っていた言葉と、そっくりであった。そして、僕は、その温かみを思いだし、つい涙を流してしまった。
「そうか。だけど、お世辞でも何でもないぞ。これは紛れもない事実なのだから。」
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