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貴方が愛するのは妹でしょう?

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 「頼む!悪かった!許してくれ!」

 私の名前はシリニーア ラリー。そして、私に必死に思いで土下座をするのは婚約者、いや、もう婚約破棄をしたといっても過言ではないエネル マイクである。

 彼は、単刀直入に言えば、妹に浮気をした。

 妹が誘惑したわけでもない。自分から妹に手を出したのだ。このクズ男め。

 「なぁ!違うんだ!仲良くしようとしただけなんだ!」

 はぁ。仲良くしようとしただけと仰っていますが、妹から、身体をしつこく触られたとか、色々セクハラ情報聞いてますよ。

 あまり、反省の色は伺えなかった。というか、反省したところで、許すわけではない。

 彼は、私にプロポーズするとき、

 「君だけを一途に愛することを誓う。」

 と、言ったのに。まだ結婚してないのにその誓いをすぐに破るだなんて……

 このクズ、どうかしている……

 「だから、もう一度、やり直そう!」

 「嫌ですよ。だって、貴方が愛しているのは妹何でしょう?」

 そう言うと、彼は言葉が詰まった。
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