1 / 1
義理の兄弟なので別に…
しおりを挟む僕は、貴族の長男であり、次男である弟は、義理の弟であった。
女子のように可愛らしい男の子で、美しい美男子として、すくすくと育っていった。
だが、美男子なのにも関わらず、一切周りの異性(女子)に興味を示さない。
ずっと不思議に思っていたが、特に理由を聞くことも無く、放っておいた。
しかし、不思議とはいえど、それは僕もであった。昔は若くて美人な執事の胸ばかり見つめていたエロガキだったものの、最近は、そんな性的な欲求を異性(女子)に抱くことは無くなっていた。
何故なのだろう。何かの魔法や呪いの類いにでもかかったのだろうか。
◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️
義弟も僕も、二十歳を越え、大人になった。義弟はちょうど二十歳で、僕は二十四歳。
そろそろ嫁を貰わないとなのだが、まだまだ異性(女子)に興味がわかない。性的な欲求を抱かない。
(これは何かの病気なのだろうか。何故、こうなってしまったのか。)
そんなある日、事件は起こった。
やけに顔を真っ赤にした義弟。熱でもあるのかと、濡れたタオルを持って義弟に近付くと、なんといきなり義弟は僕に対してキスをしたのだ。
「ん!?ん!!??な、何をしているの!?」
「ごめんなさい。お兄様。でも、良いじゃないですか?僕ら、本物の兄弟じゃないし、義理の兄弟なので。ね?」
「そ、そんな…」
だが、不思議と嫌では無かった。もしかして、僕は、弟のことが…
その瞬間、初めて真の僕の性的な欲求が、発生した気がした。
この感覚は、何かの呪いでもなんでもない。美しい魔法のようなものだ。
7
お気に入りに追加
9
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【完結】王子に婚約破棄され故郷に帰った僕は、成長した美形の愛弟子に愛される事になりました。──BL短編集──
櫻坂 真紀
BL
【王子に婚約破棄され故郷に帰った僕は、成長した美形の愛弟子に愛される事になりました。】
元ショタの美形愛弟子×婚約破棄された出戻り魔法使いのお話、完結しました。
1万文字前後のBL短編集です。
規約の改定に伴い、過去の作品をまとめました。
暫く作品を書く予定はないので、ここで一旦完結します。
(もしまた書くなら、新しく短編集を作ると思います。)
【完結】役立たずの僕は王子に婚約破棄され…にゃ。でも猫好きの王子が溺愛してくれたのにゃ
鏑木 うりこ
BL
僕は王宮で能無しの役立たずと全員から疎まれていた。そしてとうとう大失敗をやらかす。
「カイ!お前とは婚約破棄だ!二度と顔を出すんじゃない!」
ビクビクと小さくなる僕に手を差し伸べてくれたのは隣の隣の国の王子様だった。
「では、私がいただいても?」
僕はどうしたら良いんだろう?え?僕は一体?!
役立たずの僕がとても可愛がられています!
BLですが、R指定がありません!
色々緩いです。
1万字程度の短編です。若干のざまぁ要素がありますが、令嬢ものではございせん。
本編は完結済みです。
小話も完結致しました。
土日のお供になれば嬉しいです(*'▽'*)
小話の方もこれで完結となります。お読みいただき誠にありがとうございました!
アンダルシュ様Twitter企画 お月見《うちの子》推し会で小話を書いています。
お題・お月見⇒https://www.alphapolis.co.jp/novel/804656690/606544354
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる