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婚約破棄?知らん!
しおりを挟む「すいません。いつまでそんなにくっつくのですか?」
「え?なんでダメなの?付き合ってるよね?」
最近、彼女の様子がおかしい。俺を欺けるようなのだ。それに、敬語で話してるし。
「何かした?俺。別にお前が嫌がることしてないだろ。」
確かにそうだ。デブにもなってないしガリにもなってない。髭も剃ってるから、付き合い始めたときと同じ格好なのだが。
「逆に何で付き合ってられるかがおかしいんだけど。」
その一言で、とうとう俺はぶちギレた。
「何が言いたいんだよぉぉ!!!」
すると、彼女は溜め息をついて言った。
「婚約破棄…したよね?」
「え?」
「婚約破棄しました。あんたはハイハイしか言わなかったけど、決定で良いって言ったよね?」
「婚約破棄?知らん!」
「じゃあ、六日前を思い出して。」
「あ!」
そういえば、酔っ払ってて記憶が無かったのだ。
「まぁ、他の女とイチャイチャしてる時点でおかしいんですけどね。」
俺は、最悪だ。
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