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メンヘラカップルに巻き込まれました
しおりを挟む「サーナ。お前は最近、俺に対しての愛を感じない。だから、俺はもうお前と別れてサナギと付き合うことにした。」
サナギ、それは私の名前であった。なるほど。私がこのメンヘラ令息に呼ばれたのはそういうわけか。
「酷いわ!ラントス!私がこんなに愛しているというのに…なのにそれを感じず、受け取らず、こんな女子と付き合うっていうの?」
「しかし、これはお前の責任だサーナ。俺は言ったぞ。もし、目移りしたり、俺への愛を少しでも欠かしたら、すぐにでもお前を捨てると…」
「今でも欠かしてないわ!」
「嘘をつくな!サナギだって、俺のことを好きだろう。だから、いつでも彼女とくっつくことはできる。それをお前は指を咥えて見ているだけの観客になるだけなんだ!」
なんということか。私は、一度もラントスに対して好意を伝えても表しても感じたこともないのに、何故、勝手に愛されてる人扱いなのだろうか。
これはさすがに演技なのか。
「じゃあ、あなたは私を忘れて、もうその子と付き合うの?」
「あぁ。お前が謝って行動を改めない限りな!」
するの、ラントスは立ち上がり、私に近づいてきた。
「疑ってるのならば、見せしめを見せてやる。」
そういうと、ラントスは私に対してキスをしようとしてきた。
「キャア!!!」
私は、思わず悲鳴を上げて本能的に逃げてしまった。
「あら?あなた、全然好かれていませんではないですか。」
「ち、ちがうんだ!誤解だ!こいつは俺のことが好きに決まってる!」
「なら、私なんかと別れて、告白でもしてみたらどうです?」
「なぁ、サナギ、俺のこと、好きだよな…俺は、お前のこと、すごくすごく好きだ…」
なるほど。彼はメンヘラな上どうしようもないクズ男だ。
「安心してください。例え令息とはいえ、微塵も好きではありません。」
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