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貴方はクズですから
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「シャナンシェ。聞いておくれ。俺は、今日を持ってお前との婚約を解消させてもらう。いわゆる、婚約破棄というものだ。勝手な行動、決断であるが、どうか許して受け入れてほしい。」
彼氏であり婚約者であるメーミール伯爵令息は、ため息をついて、そう私に話した。
恐らく、理由は私の妹だ。私の妹であるミカノンが、メーミール伯爵令息のことを誘惑し、私から遠ざけ、自分のものにしようとしている。
それは、日々の行動で分かっていた。どうやら、ミカノンは、自分を差し置いて私が幸せになるのを許せないらしい。
もともと、血が繋がっていないのもあって仲良くないのもあるし…
でも、私は別に怒らない。何故なら、私は、最近、「本当の理想の彼氏」というものについて知ってしまったからだ。
男尊女卑姿勢の彼を、私は理想の彼氏と誤解していた。他の友人の彼氏について話をすると、どうやら私の彼氏はクズらしい。他の友人から、「長くは続かない」だの「別れた方が良い」だの意見を嫌という程貰った。そして、私も納得した。
「ええ。そうですか。ならば、式の取り止めなども行わないとですね。」
あまりのすんなりとした受け入れに、メーミール伯爵令息も戸惑いを隠せなかった。
だって、貴方クズだもの。
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