1 / 1
ざまぁ?違います。お前が好きなだけです。
しおりを挟むとある男が、俺と最愛の彼女の婚約を破棄させようとした。
その結果、俺と最愛の彼女は引き離されたのだ。
◆◆◆
彼女に、とある男は言った。
「彼は浮気しているよ。彼は貴女のことなんてもう飽きた、どうでも良いって、浮気相手に話してたんだよ。」
もちろん、彼女は鵜呑みにしなかった。だが、男も馬鹿では無かった。
彼女の執事を莫大な資金で買収し、証人として扱った。彼女も執事との信頼は長いため、信じてしまったのだ。
よって彼女は俺が浮気したのだと信じこみ、次の日には婚約を破棄しようと言い渡された。
全くの誤解だ、というか、そんなことはしていない!と、とっさに説明しようとするが、言い訳はいらないと切り出され、説得の余地は無かった。
そして、婚約破棄をした。
◆◆◆
どうせ、あのクズ男は、彼女と付き合うのだろう。どうか、クズ男に最悪の出来事が訪れますように!ざまぁになりますように!と願った。
だが、予想は外れた。彼は元彼女とは付き合わなかったのだ。
というか、もっと不思議な展開になった。
「ねぇ、付き合ってほしいんだ。お前が好きなんだ。混乱するかもだけど、受け入れてほしい…」
その台詞を言い放ったのは、あのクズ男だった。
「は?お前は何を言っているんだ?」
「俺がお前の婚約を破棄させた目的は、これだ。お前と結婚したいからだ!」
◆◆◆
俺は、しっかり断った。むしろ、これがざまぁなのかもしれない。
というか、面白いことがあるものである。
0
お気に入りに追加
15
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
婚約破棄?いいえ、それは監禁して愛でたいだけ
ミクリ21
BL
婚約破棄をしたいと言われたリズ。
何故かを聞いたら、王太子は言った。
「君が本当のにゃんこだって知ったんだ。だから、婚約は辞めて今すぐ飼う」
………はい?
僕はただの平民なのに、やたら敵視されています
カシナシ
BL
僕はド田舎出身の定食屋の息子。貴族の学園に特待生枠で通っている。ちょっと光属性の魔法が使えるだけの平凡で善良な平民だ。
平民の肩身は狭いけれど、だんだん周りにも馴染んできた所。
真面目に勉強をしているだけなのに、何故か公爵令嬢に目をつけられてしまったようでーー?
俺の婚約者は、頭の中がお花畑
ぽんちゃん
BL
完璧を目指すエレンには、のほほんとした子犬のような婚約者のオリバーがいた。十三年間オリバーの尻拭いをしてきたエレンだったが、オリバーは平民の子に恋をする。婚約破棄をして欲しいとお願いされて、快諾したエレンだったが……
「頼む、一緒に父上を説得してくれないか?」
頭の中がお花畑の婚約者と、浮気相手である平民の少年との結婚を認めてもらう為に、なぜかエレンがオリバーの父親を説得することになる。
勘違いの婚約破棄ってあるんだな・・・
相沢京
BL
男性しかいない異世界で、伯爵令息のロイドは婚約者がいながら真実の愛を見つける。そして間もなく婚約破棄を宣言するが・・・
「婚約破棄…ですか?というか、あなた誰ですか?」
「…は?」
ありがちな話ですが、興味があればよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる