血を分けたおにいさまとつがい？

血を分けたおにいさまとつがい？

　おにいさまは、血を分けた実の弟である僕でも認めるほどにイケメンである。

　おにいさまはアルファであった。そして、オメガからは大人気であった。まぁ、そのオメガの中の一人も、僕であるのだが。

　そんなおにいさまの近くにずっといれる僕は、幸せ者である。

　と、周りのオメガからはよく羨ましがられるが、決して、「幸せ者」ではない。

　もちろん、兄弟として近くには入れるが、逆に兄弟として恋愛的な関係になることは出来ない。つがい番なんて不可能だ！

　と、おにいさまを見ながら思っていた。



　「なぁ、ランティヌス（弟である僕の名前）。お前は、おにいさまのことが好きかい？」

　「は、はい！もちろんです！カッコよくて、優しくて！」

　「そうか。ならば、番になるとしたら、嫌かい？」

　「え！？つ、つがいですか！？」

　おにいさまからそう言われるなんて！

　「でも、血を分けた兄弟なんですよ？僕ら…」

　「兄弟？そんなもの、どうでもいい。それ以前に、僕らはアルファとオメガという関係なんだ。だから、ほら。」

　そして、おにいさまは僕にキスをして、優しく服を脱がしてきた。僕は、キスで頭がボーッとし、何も考えられなくなった。

　そのまま、裸にされて、おにいさまは僕を四つん這いにさせると、僕の中に挿入した。

　「おにいさま！おにいさま！」

　「ランティヌスよ！ランティヌスよ！こんなおにいさまを、許してくれ！」

　そして、僕はおにいさまとつがいになった。