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溺愛される

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 「お前などもういらない。さぁ、早く国を出ていくんだな。」

 「そ、そんな!私の位置は!」

 「それなら心配いらない。お前よりもずっと優秀でなおかつ可愛い、そんなアマランをお前のかわりに俺の王妃とする。」

 アマランは、側妃である。しかし、私に比べて遥かに優秀で可愛い。

 私は、反論する術がなかった。

 「お前の面は見飽きた。さぁ、俺を怒らせないうちに何処かへ」

 ビシャアッ!!

 近くにあった花瓶の水を、彼の顔に投げつけた。だが、怒りはおさまらない。

 「てめぇ!俺様に向かって」

 私は、走って国を出た。行く宛もなく……

 「ねぇ」

 「ねぇ、そこの可愛いお嬢さん、何をしているんだい?」

 そう。私は、ここで、隣国の国王に出会った。

 そして、私は国王に溺愛されて、隣国で王妃になったのだ。

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