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悪役妹は

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 「ごめんな。お前にもう魅力を感じなくなってしまった。このまま付き合って、結婚したところで何の幸せもないだろうから、もう婚約破棄するわ……」

 そのあまりにも冷たい態度に、私は驚いた。

 昨日まで、手を繋いで公園を散歩した仲なのに、いきなり婚約破棄!?

 どういうこと!?

 「お姉さまったら可哀想!」

 出てきたのは、本を持った妹。それも、意地悪な……

 「申し訳ないですわ。思ったより、魅力魔法の効力が強くて……」

 「もしかして、アンタのせい!?」

 「ごめんなさいね。もう、どうすることも出来ないですわ。私のお強い魔法で、私の魅力を高めて、お姉さまの魅力をどん底まで下げさせて貰いましたから……」

 「そ、そんなぁ!?」

 私は、このクズのせいで、婚約破棄をさせられてしまった。

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