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第28話 5日後~終わりの始まりは、予想外の光景と共に~ メラニー&俯瞰視点(6)
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「あの人形の時は絶てると本能的に理解できたのですが、貴女を蝕む呪いは何一つ感じるものがありません。どうやらそれは、僕であっても干渉できないもののようなのですよ」
「う、うそ……。わたくしを治したくない、から……。テオドールさまは……。そう、おっしゃってる、だけ……。です、よね……?」
「いいえ、事実ですよ。あれほどの事を最初から最後まで、ノーリスクで行えるなんて都合が良すぎます。『自身に返ってきてしまう』『逃れられない』、失敗の代償が多数存在していたのでしょう」
この人に、嘘を吐いている雰囲気はない。
じゃあ……。じゃあ……っ。じゃあ……!!
「その熱と痛みは、消えはしない。まだまだ続きますよ」
「ぃぁあぁぁぁぁああ……!! ぅぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ……!! ぁがあぁぁぁああぁぁぁぁぁぁあぁ……!!」
逃れれないと分かったせい!? 絶望したせい!? 最近仕掛けたっ、2つ目の熱が加わったせい!?
分からないっ! 分からない、けどっ!
熱さと痛みが、増したように感じてっ!! 熱くてっ、痛くってっ! 顔を抑えて絨毯の上を転がり回る!!
「ぁぐぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ……!! ぁぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ……!!」
痛いっ! 熱いっ! 痛い熱い痛い熱い痛い熱い!!
痛くて熱いからっ、早く気を失いたいっ!!
だけど熱すぎて痛すぎてっ、気を失えないっ!! 苦しみから逃げられない!!
「ぎぁあぃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁああ!! うぐぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ……!!」
「それがあの日、パトリシア様が経験した痛みですよ。……貴女は現場に居たので、ご存じでしょう。それがあと、三十分は続きますよ」
「さ、さんじゅう……!? ぁぁぁぁぁぁぁあ……!! ぃぎぃぃぃっっぃぃぃ……!!」
「そして。それが終わったら、コブと一緒の生活が始まります。パトリシア様と違って、貴女の場合は一生の付き合いになりますのでね。仲良く、してくださいね」
嫌!! そんなの嫌っ!! そんなの見世物じゃないの!! そう叫びたいけど、叫ぶ余裕なんてないっ。
顔中で火事が起きているような熱さ。電気を帯びた鞭で叩かれているような痛み。そんな地獄の苦痛に容赦なく襲われ続け………………
〇〇〇
三十分後。メラニーはようやく解放され、口から泡を吹きながら失神してしまったのでした。
その際の彼女は、幸せそうな顔をしていましたが――。メラニーは、コブの存在を忘れてしまっていました。
確かに地獄のような時間は終わりましたが、まだまだ苦しみは残っています。自らが招いたコブの影響によって今後も、一生涯、様々な苦しみを味わう羽目となるのでした。
そして――。
この場には彼女以外にも、『罰』を受ける者がいました。
それは――
「う、うそ……。わたくしを治したくない、から……。テオドールさまは……。そう、おっしゃってる、だけ……。です、よね……?」
「いいえ、事実ですよ。あれほどの事を最初から最後まで、ノーリスクで行えるなんて都合が良すぎます。『自身に返ってきてしまう』『逃れられない』、失敗の代償が多数存在していたのでしょう」
この人に、嘘を吐いている雰囲気はない。
じゃあ……。じゃあ……っ。じゃあ……!!
「その熱と痛みは、消えはしない。まだまだ続きますよ」
「ぃぁあぁぁぁぁああ……!! ぅぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ……!! ぁがあぁぁぁああぁぁぁぁぁぁあぁ……!!」
逃れれないと分かったせい!? 絶望したせい!? 最近仕掛けたっ、2つ目の熱が加わったせい!?
分からないっ! 分からない、けどっ!
熱さと痛みが、増したように感じてっ!! 熱くてっ、痛くってっ! 顔を抑えて絨毯の上を転がり回る!!
「ぁぐぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ……!! ぁぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ……!!」
痛いっ! 熱いっ! 痛い熱い痛い熱い痛い熱い!!
痛くて熱いからっ、早く気を失いたいっ!!
だけど熱すぎて痛すぎてっ、気を失えないっ!! 苦しみから逃げられない!!
「ぎぁあぃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁああ!! うぐぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ……!!」
「それがあの日、パトリシア様が経験した痛みですよ。……貴女は現場に居たので、ご存じでしょう。それがあと、三十分は続きますよ」
「さ、さんじゅう……!? ぁぁぁぁぁぁぁあ……!! ぃぎぃぃぃっっぃぃぃ……!!」
「そして。それが終わったら、コブと一緒の生活が始まります。パトリシア様と違って、貴女の場合は一生の付き合いになりますのでね。仲良く、してくださいね」
嫌!! そんなの嫌っ!! そんなの見世物じゃないの!! そう叫びたいけど、叫ぶ余裕なんてないっ。
顔中で火事が起きているような熱さ。電気を帯びた鞭で叩かれているような痛み。そんな地獄の苦痛に容赦なく襲われ続け………………
〇〇〇
三十分後。メラニーはようやく解放され、口から泡を吹きながら失神してしまったのでした。
その際の彼女は、幸せそうな顔をしていましたが――。メラニーは、コブの存在を忘れてしまっていました。
確かに地獄のような時間は終わりましたが、まだまだ苦しみは残っています。自らが招いたコブの影響によって今後も、一生涯、様々な苦しみを味わう羽目となるのでした。
そして――。
この場には彼女以外にも、『罰』を受ける者がいました。
それは――
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