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第20話 その選択は 俯瞰視点(1)
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「俺達は勇者の子孫。先祖の意思を継いでこの国を見守ってきたが、ヤツらはそんな俺達に牙を剥いて来た! あちらが仕掛けてきたのだから躊躇う理由なんてない……! 大喜びで協力しますっ、むしろこちらから懇願したいくらいですよ!!」
《素晴らしい! お前達は最高の選択をした》
レオンを含め五人が力強く言い放つと、全員の脳内に邪神の笑い声が響き渡り――レオン達にとって、最高の時間が幕を開けることとなりました。
《では早々に始めるとしよう。まずお前達には、これから指定をする魔法陣を描いてもらう》
「魔法陣、ですか。そちらはどのようなものですか?」
《大きさは1メートル。形は一般的な六芒星。その大きさの陣を、血液で――お前達五人の血を混ぜたもので書くのだ》
「分かりましたっ。すぐ仕上げます!」
本来の五人は自傷を嫌いますが、今回は上機嫌で行います。それぞれが指の腹を強めに切って血を出して混ぜ合わせ、指示通りに描く。
そうして3分ほどで、指定された魔法陣が出来上がりました。
「完成いたしました! 次はどうすればいいのでしょうかっ?」
《レオン、再び手を繋ぐのだ。そしてその状態で陣の中に入り、体内に怒りのエネルギーを溜めるのだ》
聖女エリーナのこと。リュシアンのこと。自身を追いやった者達のこと。手のひら返しをした民のこと。
それらの存在を、行いを、顔を、改めて思い出せ。
そんな指示が出たため五人はすぐに実行し、そうすれば――
「「「「「おお!」」」」」
――魔法陣は、どす黒い光を放つようになりました。
《この段階で聖女は我の力を察知するが、今更気付いたところで、というワケだ。……さあ、至高の時間の始まりだ。お前達、6秒後に怒りを爆発させろ!! 忌々しき者を殺害するイメージを抱き、力の限り吠えるのだ!!》
「「「「「はい!!」」」」」
消滅は、レオン達5人にとっても悲願となっていること。そのため全員が口の端を吊り上げながら返事を行い、
「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」
喉が裂けんばかりに叫びました。
すると、六芒星の魔法陣は更に不気味に光り輝くようになり――
《素晴らしい! お前達は最高の選択をした》
レオンを含め五人が力強く言い放つと、全員の脳内に邪神の笑い声が響き渡り――レオン達にとって、最高の時間が幕を開けることとなりました。
《では早々に始めるとしよう。まずお前達には、これから指定をする魔法陣を描いてもらう》
「魔法陣、ですか。そちらはどのようなものですか?」
《大きさは1メートル。形は一般的な六芒星。その大きさの陣を、血液で――お前達五人の血を混ぜたもので書くのだ》
「分かりましたっ。すぐ仕上げます!」
本来の五人は自傷を嫌いますが、今回は上機嫌で行います。それぞれが指の腹を強めに切って血を出して混ぜ合わせ、指示通りに描く。
そうして3分ほどで、指定された魔法陣が出来上がりました。
「完成いたしました! 次はどうすればいいのでしょうかっ?」
《レオン、再び手を繋ぐのだ。そしてその状態で陣の中に入り、体内に怒りのエネルギーを溜めるのだ》
聖女エリーナのこと。リュシアンのこと。自身を追いやった者達のこと。手のひら返しをした民のこと。
それらの存在を、行いを、顔を、改めて思い出せ。
そんな指示が出たため五人はすぐに実行し、そうすれば――
「「「「「おお!」」」」」
――魔法陣は、どす黒い光を放つようになりました。
《この段階で聖女は我の力を察知するが、今更気付いたところで、というワケだ。……さあ、至高の時間の始まりだ。お前達、6秒後に怒りを爆発させろ!! 忌々しき者を殺害するイメージを抱き、力の限り吠えるのだ!!》
「「「「「はい!!」」」」」
消滅は、レオン達5人にとっても悲願となっていること。そのため全員が口の端を吊り上げながら返事を行い、
「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」
喉が裂けんばかりに叫びました。
すると、六芒星の魔法陣は更に不気味に光り輝くようになり――
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