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第17話 逆監視最終日 監視スタート (6)
しおりを挟む「こう見えて俺は、剣術の心得があるんだ……っ。まともな剣さえあれば、貴様なんて敵ではないぞ……!」
「剣の腕は本物、普段の動きを見てたら承知っスよ。別に、驚く情報じゃないっスね」
「…………そうやって調子に乗っていられるのも、今のうちだ……っ。疫病神と裏切者に鉄槌をくだしてやるぅううううううううううううううう!!」
「はぁー、最後まで『被害者』なんスねぇ。その態度と数々の罵倒にカチンときてるんで、きつめにお仕置きするっスよ」
ラズフ様は私に向かって「疫病神じゃないっスよ」と両人差し指で×印を作ってくださり、のんびりと向き直られました。
すでに間近に迫っているのに、先ほどとは違って攻撃の体勢も防御の体勢も取ってはいません。一体なにをされるのでしょうか……?
「まずはお前だああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!! 俺に逆らった事を後悔しろぉオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
振り上げた剣を、振り下ろす。その動きは高速を超えた神速で、鋭い刃はラズフ様へと降りていって――
「後悔するのは、アンタっスよ。……新しい剣、持ってこなければよかったっスねえ」
――剣は、ラズフ様が創った映鏡を直撃。
パリンっ! そんな音と共に鏡面が激しく砕け散り、
「ぎあああああああああああああああああああああああああああああ!!」
その破片の大半は、殿下に突き刺さりました。
「言い忘れてたっスけど、映鏡は攻撃できる盾にもなるんスよ。そんな間近で壊しちゃったら、大惨事っスね?」
「ぐあああああああっ!! ぐぁぁぁぁぁぁぁああっ!! ぐああああああああああああああああああああああああああ!!」
アークス殿下は剣を手放して仰向けになり、手足をジタバタ。四肢を激しく動かしてもがき苦しみます。
「たすけっ! たすけてくれっ!! いたぃぃっ!! いたぃぃぃぃぃぃっ!!」
「何もかも、自分が蒔いた種っス。痛みで気絶するまで、地獄を味わうといいっスよ」
それぞれの従者さんも助けようとはせず、王宮内に味方はもういません。そのため彼は、大公が到着される寸前まで――約4分苦悶の声を上げ続け、失神しました。
ですが彼の、彼らの地獄は、まだ終わりません。
「聖女様、遅くなってしまい申し訳ありません。証拠など必要なものが揃いましたため、兄達を――この者達を、処分致します」
「「「「「お、お願い……お願い、します……っ。許して……。許して……っ」」」」」
「……お前達、連れて行ってくれ。無論当分の間、元王太子の治療は不要だ」
「「「「「はっ!」」」」」
「「「「「いやだぁ……。はな、せぇ……っ。はなせぇ……っっ。いや、だぁ……っっ」」」」」
目を覚ましたあとは大公閣下に同行していた兵士さんによって連行され、5人仲良く牢屋の中に。この報せはその日のうちに国内に広がって、殿下達は国賊として有名になってしまったのでした。
〇〇〇
((……許さ、ない……。許さないぞ……! このまま終わってたまるか……! せめて、アイツらも……!!))
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