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4 新しい作戦(4)
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(唯田さん~。人目を気にしながら、三年生の階に入りましたね~)
あのあと扇ちゃんと会って、3人で先輩を尾行をスタート。晴瑠ちゃんはやけに辺りをキョロキョロしながら、わたしたちのお部屋があるエリアを進んでます。
(こっちに唯田さんの部屋はないし、部屋に戻ってる友達に会いに行くならあんなに周りを見ない。相当怪しいわね)
(今の晴瑠ちゃんの動きは、コッソリ悪いことをしちゃう人の動きに似てる。それにこの方向には、わたしたちのお部屋――夢卯ちゃんの部屋があるからね。脅迫関連な可能性がとっても高いよ)
わたしはここで、何かあった時証拠を残しておけるようにカメラアプリを起動。いつでも撮れるようにして進む。
(ドキドキ、しますね~。唯田さんが、悪党さんなのでしょうか~?)
(この角を右に曲がれば、あたし達の部屋だわ。唯田さんは…………右に曲がったわね)
スタスタトコトコ。わたし達のお部屋がある方の廊下に入って、また周りを何度もキョロキョロしながら歩いてゆく。
(あと数メートルで、お二人のお部屋ですね~。ここで止まるのでしょうか~?)
晴瑠ちゃんは…………あっ、そこで止まった。夢卯ちゃんとわたしが住んでる、218号室の前で立ち止まった。
(確定っ、確定よ!! アイツが犯人だわっ!)
(茶色い封筒を、ドアの隙間から入れましたね~。間違いありませんよ~)
晴瑠ちゃんはわざわざ透明な手袋を嵌めて、わたしが予想してた行動の一つを取った。
人目を、異常に気にする。コッソリ封筒を差し込む。この時だけ手袋をする。これは、動いてもいいよねっ。
(ミクちゃんっ。捕まえましょっ!)
(んっ。任せてーっ!)
わたしは撮影をしたスマホをポッケに突っ込んで、廊下をダッシュっ。こんな時だから廊下を全力で走らせてもらって、あっという間に晴瑠ちゃんの前についた。
「み、三久ちゃんっ!? どうしてここに!?」
「えっとね。誰かが怪しく動いたら捕まえられるように、見張ってたんだよーっ」
抵抗できないように手首を掴みながら、ご説明をする。
わたしはずっと特訓をしていて、手は小さいけど握力は60くらいある。晴瑠ちゃんくらいの人なら絶対に逃げられないのですーっ。
「これから確認するから、暴れないでね。夢卯ちゃん、ドアを開けてお手紙を取ってくださーい」
「うん。すぐ取るわ」
鍵を差し込んでガチャッとドアを開けて、中に入っていた封筒を渡してくれました。
「三久さん~。確認のため読んでみましょ~」
「ん。読んでみるね」
破れないようにゆっくり開けて、便箋を広げてみる。
んーっと。なかには――
《こんにちは。ワタシは、貴方の可愛さに一目惚れしました。よかったら放課後、ふたりでお喋りをしながらお菓子を食べませんか?
オッケーなら今日の午後6時に、中庭のベンチに来てください。来てくれると嬉しいです、安西三久さん》
――あや?
便箋には、こんな風に書いてありました。
あのあと扇ちゃんと会って、3人で先輩を尾行をスタート。晴瑠ちゃんはやけに辺りをキョロキョロしながら、わたしたちのお部屋があるエリアを進んでます。
(こっちに唯田さんの部屋はないし、部屋に戻ってる友達に会いに行くならあんなに周りを見ない。相当怪しいわね)
(今の晴瑠ちゃんの動きは、コッソリ悪いことをしちゃう人の動きに似てる。それにこの方向には、わたしたちのお部屋――夢卯ちゃんの部屋があるからね。脅迫関連な可能性がとっても高いよ)
わたしはここで、何かあった時証拠を残しておけるようにカメラアプリを起動。いつでも撮れるようにして進む。
(ドキドキ、しますね~。唯田さんが、悪党さんなのでしょうか~?)
(この角を右に曲がれば、あたし達の部屋だわ。唯田さんは…………右に曲がったわね)
スタスタトコトコ。わたし達のお部屋がある方の廊下に入って、また周りを何度もキョロキョロしながら歩いてゆく。
(あと数メートルで、お二人のお部屋ですね~。ここで止まるのでしょうか~?)
晴瑠ちゃんは…………あっ、そこで止まった。夢卯ちゃんとわたしが住んでる、218号室の前で立ち止まった。
(確定っ、確定よ!! アイツが犯人だわっ!)
(茶色い封筒を、ドアの隙間から入れましたね~。間違いありませんよ~)
晴瑠ちゃんはわざわざ透明な手袋を嵌めて、わたしが予想してた行動の一つを取った。
人目を、異常に気にする。コッソリ封筒を差し込む。この時だけ手袋をする。これは、動いてもいいよねっ。
(ミクちゃんっ。捕まえましょっ!)
(んっ。任せてーっ!)
わたしは撮影をしたスマホをポッケに突っ込んで、廊下をダッシュっ。こんな時だから廊下を全力で走らせてもらって、あっという間に晴瑠ちゃんの前についた。
「み、三久ちゃんっ!? どうしてここに!?」
「えっとね。誰かが怪しく動いたら捕まえられるように、見張ってたんだよーっ」
抵抗できないように手首を掴みながら、ご説明をする。
わたしはずっと特訓をしていて、手は小さいけど握力は60くらいある。晴瑠ちゃんくらいの人なら絶対に逃げられないのですーっ。
「これから確認するから、暴れないでね。夢卯ちゃん、ドアを開けてお手紙を取ってくださーい」
「うん。すぐ取るわ」
鍵を差し込んでガチャッとドアを開けて、中に入っていた封筒を渡してくれました。
「三久さん~。確認のため読んでみましょ~」
「ん。読んでみるね」
破れないようにゆっくり開けて、便箋を広げてみる。
んーっと。なかには――
《こんにちは。ワタシは、貴方の可愛さに一目惚れしました。よかったら放課後、ふたりでお喋りをしながらお菓子を食べませんか?
オッケーなら今日の午後6時に、中庭のベンチに来てください。来てくれると嬉しいです、安西三久さん》
――あや?
便箋には、こんな風に書いてありました。
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