殿下は私に向けて、悲しそうに婚約破棄を宣告されました

 王太子ノルベルトと婚約している伯爵令嬢・シャルロッテは、結婚まであと二日という時に婚約破棄をされてしまいます。
 大勢の前で婚約を破棄した上に、シャルロッテを罵るノルベルト。彼はシャルロッテを傷付ける言葉を平然と放ち、悪びれもせず去ってゆきます。
 しかし――。そんな姿を目で追っていたシャルロッテは、気付いてしまうのでした。

 去りゆくノルベルトの顔はとても悲しげで、罪悪感に押し潰されそうになっていることに。

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