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第2章

3話(2)

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「いらっしゃいませっ! ようこそアイテム屋へ!」

 お店に入るとカウンターにいた中年男性が、愛想よく挨拶をしてくれた。
 このお店は1階に薬草などの消費系アイテムで、2階に装身具系のものを置いてるみたい。なのでまずは1階にある商品を、ティルと一緒に見ていく。

「お客様っ! ご質問がございましたら何なりとお申し付けくださいねっ! 1階はわたくしゲンドが! 2階は弟のゲンゴがご説明いたします!」
「は、はい。その時はお願いします」
「はいぃぃっ! ご遠慮なくどうぞでございますよ!」

 やけに圧がすごいゲンドさんに愛想笑いを向け、私達は商品を物色してゆく。
 定番の回復薬に薬草、あとは……へぇ。オリジナルブレンドの回復薬もあるんだ。

「お客様、良いものにご注目されましたねっ? こちらは当店特製の回復薬となっておりその効果は通常品の1・5倍となっております! しかも体内に入った刹那に効果を発揮する――なんとプリーストの回復術より早く効きますため、超お奨め品でございますっ! 大量生産できないため、出会えたらラッキー! お奨めでありラッキーな一品ですよ!」
「そ、そうなんですか……」(ティル。滅茶苦茶圧がすごいのは置いておいて、その回復速度はグッドよね。備えあれば憂いなしで、買っておかない?)
(身体能力の強化に『祝福』を使っている時など、回復が困難な時は多々ある。保険として購入しておこう)

 というわけで買うようになり、5000Eと引き換えに特製回復薬を手に入れた。
 一般的な回復薬が1000Eだから5倍だけど、1・5倍と刹那で効くのは魅力的だもんね。お奨めでありラッキーなアイテムをゲットして、全て見終わったので階段を使って2階に移動した。

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