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3話(3)
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「そこにいる魔術師は、昨日ユージ達を倒したやつだよな?」
「ボロボロの服を着た男女、って噂だ。そんな格好のヤツらは他にいないから、そうだよな?」
男性2人が私達の洋服を一瞥し、確信を持った顔で問いかけてくる。
私はとある使用人が長年着ていた、お古の白いワンピース。ティルはとある使用人が長年着ていた、長袖のシャツと長ズボン。
確かにそんな格好のヤツらは他にいないから、そうなるわね……。
「ええ、俺がそうですよ。どういった御用でしょうか?」
「アイツらを簡単に倒すなんて、そうそうできることじゃない。そこで今日は、アンタをスカウトしに来たんだ」
「オレらは全員が物理攻撃のみの前衛職で、魔術を使える後衛職が欲しかったんだよ。どうだ? 組んでくれないか?」
今回声をかけてきた人の目的は、引き抜き。
ティルは『文武両道』『頭脳明晰』『美少年』などなど、褒め言葉をいくらでも出せちゃう自慢の幼馴染。これは当然の結果で、この人達が欲しがる気持ちがよーく分かるな。
「オレらは全員が活動を始めて3年目で、場数も多く踏んでる。現在はSランクのクエストまで成功していて、全体の成功率は9割以上」
「アンタが加入してくれれば成功率はもっと上がるし、SSクエストの成功だって夢じゃあない。頼む! うちに来てくれ!!」
「すみません。遠慮させていただきます」
ティルは、即答。男性が言い終わるや、迷わず答えた。
「自分には彼女と共に歩む以外の選択肢はなく、また、他の方と行動をするつもりはありません。折角のお誘いですが、お断りさせていただきます」
「ああ、やっぱそう来るか……。でも、ちょっと待ってくれ!」
「ウチに入ってくれたら、メリットがあるんだよ。リーダーっ」
男性2人に促され、色っぽい例の女性がティルの前にやって来た。
??? メリットって、なんなんだろう?
「ボロボロの服を着た男女、って噂だ。そんな格好のヤツらは他にいないから、そうだよな?」
男性2人が私達の洋服を一瞥し、確信を持った顔で問いかけてくる。
私はとある使用人が長年着ていた、お古の白いワンピース。ティルはとある使用人が長年着ていた、長袖のシャツと長ズボン。
確かにそんな格好のヤツらは他にいないから、そうなるわね……。
「ええ、俺がそうですよ。どういった御用でしょうか?」
「アイツらを簡単に倒すなんて、そうそうできることじゃない。そこで今日は、アンタをスカウトしに来たんだ」
「オレらは全員が物理攻撃のみの前衛職で、魔術を使える後衛職が欲しかったんだよ。どうだ? 組んでくれないか?」
今回声をかけてきた人の目的は、引き抜き。
ティルは『文武両道』『頭脳明晰』『美少年』などなど、褒め言葉をいくらでも出せちゃう自慢の幼馴染。これは当然の結果で、この人達が欲しがる気持ちがよーく分かるな。
「オレらは全員が活動を始めて3年目で、場数も多く踏んでる。現在はSランクのクエストまで成功していて、全体の成功率は9割以上」
「アンタが加入してくれれば成功率はもっと上がるし、SSクエストの成功だって夢じゃあない。頼む! うちに来てくれ!!」
「すみません。遠慮させていただきます」
ティルは、即答。男性が言い終わるや、迷わず答えた。
「自分には彼女と共に歩む以外の選択肢はなく、また、他の方と行動をするつもりはありません。折角のお誘いですが、お断りさせていただきます」
「ああ、やっぱそう来るか……。でも、ちょっと待ってくれ!」
「ウチに入ってくれたら、メリットがあるんだよ。リーダーっ」
男性2人に促され、色っぽい例の女性がティルの前にやって来た。
??? メリットって、なんなんだろう?
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