【妄想劇場】
「いやいやいやいや！」
　これはザールーク伯爵。

「イヤイヤイヤイヤ！」
　これはとある商会長。

「いやいやいやいや！」
　ザールーク伯爵。

「イヤイヤイヤイヤ！」
　商会長。

《半刻前》
「伯爵！貴方のお陰で孤児だった私がここまでなれたんてす！」
「いや、それは君の努力の賜物だろ！私は寄付しただけだ！」
「イヤ、その寄付が無ければ私たちは餓死してたんです！これは貴方に受け取る権利が、いや義務がある！」
「いやいや、そんなつもりで寄付したのてはありませんよ！」
「イヤイヤ、だとしてもコレを受け取って頂かなくては孤児院の皆に会わせる顔かありません！」
「いやいやいやいや！」
「イヤイヤイヤイヤ！」

　数時間後……

「受け取ってもらえたー！」
「くっ、受け取ってしまった……Orz」

　ちなみに10億タカイー。

グラシアンは長期療養、ベネディクトは自害…と公表。
コンスタンは？

【要望劇場】
　全てが終わった後で、アマンレ家とハークオス家は共犯として裁かれることになる。

　シャリー＝アマンレの証言したうち１日について、当時留学先から一時帰国した王子が証言したのだ。

「この日にベッドを共にしていた？
　あり得ない！その日に彼が御者を叱咤していた所をこの目で見た！」

　調査の結果、多くの『平民』が目撃していたことが判明した。シャリー＝アマンレの主張したホテルから馬車で半日（６時間）かかる場所だった。

　両家はラヴァロック家に合わせて２億ベーラルの支払いが命じられた。
　しかし、その時ラヴァロック家の負債は数十億で、焼石に水であった。