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第6話 2体目の眷属 クリスチアーヌ視点(1)
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「ギシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
((今度は、イカねえ。ダーズンって、オリジナルを創るつもりはないのかしら? それとも、実家で熊とイカを飼ってたのかしらね?))
前回に続いて既存の姿なことにガッカリしたわたしは、気を取り直して眷族その2の青く光る双眸を見つめた。
「ねえ、アンタと少し話がしたいの。意思疎通ってできる?」
「ギシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「はぁ。こっちも無理なのね」
尋ねていると、10本ある足の右端――足じゃなかった。確か両サイドは『腕』だから、腕の一つが飛んで来て、後ろにジャンプするまでわたしが居た場所を鋭く貫いた。
いささか乱暴な握手をしようとしたのかと思いたいけれど、残念。殺気が溢れているし、これは攻撃よね。
「ギシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「礼儀も知らない悪い子は、さっさと懲らしめてあげましょう」((と、言いたいところだけれど))
この個体を使って、確かめたいことが一つある。倒すのはそれからね。
「ギシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「今度は左側の腕で攻撃してきて、次は足も混ぜて来た。せっかく愉快な攻撃をしてくれているんだし、こっちも応えましょうか」
オリジナル魔法・『五感絶強化(ごかんぜつきょうか)』。動体視力や反射神経を人間の限界を超えて上昇させるものを使い、あちらの攻撃を当たるギリギリで避けていく。
「ギシャアアアアアアアアア! ギシャアアアアアアアアアアアアアア!! ギシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアっ!!」
「無駄、そんな攻撃はいくらやっても当たらない。諦めて別の攻撃をした方がいいと思うけど?」
「ギシャアアアアアアアアアアアアア!! ギシャアアアアアアアアアアアアアアアア!! ギシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
((…………ま、提案したところで意味はないわよね))
あのように持ち掛けてみても、攻撃に変化はなかった。意思疎通が出来ないのだから、あの言葉が通じるはずはないわよね。
((あの時も攻撃の種類は変わらなかったけれど、色々と変化はあったっけ。その状態にしてみましょうか))
「ギシャアアアアアアアアア!! ギシャアアアアアアアアアアア!! ギシャアアアアアアアアアアアアアアアギアァアアアアアアアア!?」
不可視の風の刃を発生させる『風刃招来(ふうじんしょうらい)』を使い、眷属その2の腕と脚を1本ずつ切った。
眷族その1は負傷をして、パワーアップをした。ということは――
((ビンゴ))
「ギィィィィィ!! ギゴァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
――眷族その2の全身を青色のオーラが覆い、やがて眷族その2の全身が常時ブルーに発光するようになったのだった。
「ギギギ!! ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ!!」
((腕も足も動いていない。つまり、これまでとは異なる攻撃をするつもりね))
さて。
わたしの思い通りのことが、起きてくれるかしら?
((今度は、イカねえ。ダーズンって、オリジナルを創るつもりはないのかしら? それとも、実家で熊とイカを飼ってたのかしらね?))
前回に続いて既存の姿なことにガッカリしたわたしは、気を取り直して眷族その2の青く光る双眸を見つめた。
「ねえ、アンタと少し話がしたいの。意思疎通ってできる?」
「ギシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「はぁ。こっちも無理なのね」
尋ねていると、10本ある足の右端――足じゃなかった。確か両サイドは『腕』だから、腕の一つが飛んで来て、後ろにジャンプするまでわたしが居た場所を鋭く貫いた。
いささか乱暴な握手をしようとしたのかと思いたいけれど、残念。殺気が溢れているし、これは攻撃よね。
「ギシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「礼儀も知らない悪い子は、さっさと懲らしめてあげましょう」((と、言いたいところだけれど))
この個体を使って、確かめたいことが一つある。倒すのはそれからね。
「ギシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「今度は左側の腕で攻撃してきて、次は足も混ぜて来た。せっかく愉快な攻撃をしてくれているんだし、こっちも応えましょうか」
オリジナル魔法・『五感絶強化(ごかんぜつきょうか)』。動体視力や反射神経を人間の限界を超えて上昇させるものを使い、あちらの攻撃を当たるギリギリで避けていく。
「ギシャアアアアアアアアア! ギシャアアアアアアアアアアアアアア!! ギシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアっ!!」
「無駄、そんな攻撃はいくらやっても当たらない。諦めて別の攻撃をした方がいいと思うけど?」
「ギシャアアアアアアアアアアアアア!! ギシャアアアアアアアアアアアアアアアア!! ギシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
((…………ま、提案したところで意味はないわよね))
あのように持ち掛けてみても、攻撃に変化はなかった。意思疎通が出来ないのだから、あの言葉が通じるはずはないわよね。
((あの時も攻撃の種類は変わらなかったけれど、色々と変化はあったっけ。その状態にしてみましょうか))
「ギシャアアアアアアアアア!! ギシャアアアアアアアアアアア!! ギシャアアアアアアアアアアアアアアアギアァアアアアアアアア!?」
不可視の風の刃を発生させる『風刃招来(ふうじんしょうらい)』を使い、眷属その2の腕と脚を1本ずつ切った。
眷族その1は負傷をして、パワーアップをした。ということは――
((ビンゴ))
「ギィィィィィ!! ギゴァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
――眷族その2の全身を青色のオーラが覆い、やがて眷族その2の全身が常時ブルーに発光するようになったのだった。
「ギギギ!! ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ!!」
((腕も足も動いていない。つまり、これまでとは異なる攻撃をするつもりね))
さて。
わたしの思い通りのことが、起きてくれるかしら?
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