私の宝物を奪っていく妹に、全部あげてみた結果

柚木ゆず

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第5話 父と母への話~これまでできなかったことを、私はする~

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「「…………は? お茶会と夜会に参加をする、だと(ですって)……?」」

 1階にある、この家のリビングスペース。ちょうど揃っていたのでその旨を伝えたら、父と母はぽかんとしながらオウム返しをした。
 そうよね。私はミレーヌの影に怯えて、参加が義務づけられているもの以外は――学舎を卒業してからは、ずっと断ってきたんだもの。驚くのも無理はないわ。

「今でも頻繁にお誘いがあって、これ以上お断りをするのは失礼ですので。これからは全てのお誘いに応じるつもりで、早速3日後にあるお茶会と4日後にある夜会に参加することにしました」

 私が籍を置いている『白百合の会』のお茶会と、学舎時代の恩人――かつて副会長として支えてくださったロールド侯爵家の嫡男、現在はロールド侯爵家の若き当主となられたトリスタン様が主催される、友人知人を対象としたパーティー。実を言うとその両方から何度もお誘いを受けていて、ようやくお気持ちに応えることができる。

「お、お前……。あんな出来事があったばかりなのに……」
「それに、長年家を空けたがらなかったのに……。行くと、言うの……?」
「はい。このままですとリュシア家の評判を落としかねませんし、あのように家に居る理由がなくなりましたので。これからはそういったものに必ず参加しますし、しばしば出掛けることになります」

 侯爵家令嬢のハティナ様や、伯爵家のニナ様などなど。在学時の同級生から、お食事などのお誘いも受けている。
 そういったものを阻止して姉の露出を適度に下げ、逆に妹の露出を増やしてイメージアップを図る。それもこの人たちの狙いの一つ・・・・・だったのだけれど、そんな悪巧みができたのもさっきまで。
 これからは全部、やりたいことはやる。






 突然すみません。お詫びとご報告をさせていただきます。

 扁桃腺の肥大によって(持病のようなものによって)、熱が出てしまいまして……。本日予定していた分を、書ききることができませんでした。

 この発熱は定期的に発生しているものでして、いつも翌日には、ある程度回復しております。そのため明日はほぼ間違いなく、続きを投稿することができると思います。

 わたくしごとでお話のテンポを乱すことになってしまい、本当に申し訳ございません……。
 お許しください。

 追記になります。こちらは一定期間経過後に、削除をさせていただきます。
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