姉の代わりに竜神様の生贄になりました~そんなわたしを待っていたのは、溺愛でした~

 天災を防ぐために100年に1度竜神様に捧げられる、生贄。その生贄に、わたしの姉であるサンドラお姉様が選ばれました。
 ですがお姉様は自分が死なずに済むように、お父様とお母様は溺愛するお姉様が助かるように、わたしに身代わりを命じたのです。
 もし逆らえば、お前が姉のように慕っている侍女を殺す――。大切な人を人質に取られてしまい、3人に従うしかありませんでした。
 そうしてわたしはサンドラとして、竜神様に捧げられ――

「安心してくれていい。こちらに君の命を奪う意思はないのだからな」

 ――たのですが……。
 そんなわたしに竜神様は、穏やかに微笑まれたのでした。




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