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第8話 練習!
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次の日、7月24日。初配信に向けた、猛練習が始まりました!
「こんばんみゃあ~っ! 応援でみんなを元気にしちゃう、葉月ミアだよ~っ! ……う~ん。もうちょっと早めに喋った方が、ミアちゃんっぽくなるかなぁ? 翔くんはどう思いますか?」
「…………言われてみると、確かにそうですね。葉月ミアは活発さも特徴のひとつですから、その方がいいかもしれませんね」
「えっと、じゃあもう少し早めで……。こんばんみゃあ~っ! 応援でみんなを元気にしちゃう、葉月ミアだよ~っ! ……早めにしたら聞き取りにくいかもだから、も少しハキハキ喋ってみよっかな」
まずは、ご挨拶。葉月ミアちゃんに一番合う喋り方を見つけるために何度も何度も喋って、録音したのを二人で聞いて、良くしていったり。
「ミア。ミア。ミア。ミア。ミア。ミア。ミア。ミア。ミアは、ミア。高校2年生で、チア部と応援団部所属で、好きなのはカツオのタタキ。お誕生日は8月16日」
「美月さん、ちょっとよろしいですか?」
「??? 翔くん? わたしの顔に何かついて――ぁぁっ! ミアになってるのにわたしって言っちゃった!」
「まだ、始めたばかりです。大丈夫ですよ」
「……ミア。ミア。ミア。ミア。ミア。ミア。ミア。ミア。ミア。ミアは高校2年生で、チア部と応援団部所属。好きなものはカツオのタタキ。お誕生日は8月16日で、家族はパパとママと猫のユキで――」
「美月さん、少し手伝ってもらってもいいですか?」
「はいっ。わ――みっ、ミア手伝います! ……あ、危なかった。ギリギリセーフ……!」
配信中に『わたし』って言ったら、おかしいもんね。どんな時も一人称が『ミア』になるようにしたり。
「じゃーんぷ! 降りたら、すたたたた~って走って、またじゃーんぷ! ここで土管に入って、コインを取る! ちなみにコインの取り方にはコツがあってね……。こうやってやれば一気に取れちゃうんだよ! あとはこのまま土管から出て、次はちょっと要注意ポイント。ハンマーを投げてくる敵が2匹出てくるから、タイミングを合わせて一気にBボタンを押したままダッシュをして――あやっ!? 敵に当たっちゃった」
「やっぱり、喋りながらだと難しいですか?」
「う~ん。ちょっと難しいかな、です。でもお母さんとお話ししながらゲームする時もよくあって、すぐに慣れると思います」
「そうでしたか。何か、他にやりにくいと感じる点はありませんか?」
「パソコンの画面でやるのは初めてで、そこがちょっと違和感があります。でもでもこっちも、すぐに慣れると思いますっ」
わたしの配信のメインは、『レトロゲーム』。それがグタグタになっちゃうといけないから、お喋りしながらプレイする準備をしたり。
《みんな~、今日も来てくれてありがとう! 今日はこのゲームを遊んでみるよ!》
「…………ふむふむ」
《ちなみにこのゲームは小さな頃にパパがやってたのを見たことがあって、ずっと興味があったんだ。だから朝から楽しみにだったの》
「…………ふむふむ。ふむふむ」
《アクションゲームは苦手だけど、頑張ってみるね! ゲームスタート!》
「…………ふむふむ。ふむふむ。ふむふむ」
《ジャンプ! ジャンプ! ジャンプでっ、やった! みんな見てみて! 最初のステージっ、クリアしたよ!》
「…………ふむふむ。ふむふむ。ふむふむ。ふむふむ」
《次のステージもサクッとクリアしちゃおっかな! さっきのステージに比べると敵の数も増えたけど――うぎゃああああああああああああ死んだぁああああああ!?》
「っっ!? ええ悲鳴!?」
「……従姉は――こよみは、リアクションが激しいんですよ……。ちなみにこれは『卯月こよみ』のキャラではなく、従姉の素でして……。うっかり配信中に叫んでしまったらソレがウケてしまい、このスタイルが定着してしまったんですよ……」
「そ、そうなんですね……。す、すごいなぁ……」
今までVTuberのを見たことがなかったからこよみさんのチャンネルや他のVTuberさんのチャンネルの『アーカイブ』を一緒に見たり。
色んな形で色んなことを学んで、そのおかげで沢山の知識と技術が身につきました。なのでっ!
「はい、完璧だと思います。ですから明後日の午後7時から初配信を行いたいと思います」
練習期間は18日で終わって、8月10日。葉月ミアの初配信が決まったのでした!!
「こんばんみゃあ~っ! 応援でみんなを元気にしちゃう、葉月ミアだよ~っ! ……う~ん。もうちょっと早めに喋った方が、ミアちゃんっぽくなるかなぁ? 翔くんはどう思いますか?」
「…………言われてみると、確かにそうですね。葉月ミアは活発さも特徴のひとつですから、その方がいいかもしれませんね」
「えっと、じゃあもう少し早めで……。こんばんみゃあ~っ! 応援でみんなを元気にしちゃう、葉月ミアだよ~っ! ……早めにしたら聞き取りにくいかもだから、も少しハキハキ喋ってみよっかな」
まずは、ご挨拶。葉月ミアちゃんに一番合う喋り方を見つけるために何度も何度も喋って、録音したのを二人で聞いて、良くしていったり。
「ミア。ミア。ミア。ミア。ミア。ミア。ミア。ミア。ミアは、ミア。高校2年生で、チア部と応援団部所属で、好きなのはカツオのタタキ。お誕生日は8月16日」
「美月さん、ちょっとよろしいですか?」
「??? 翔くん? わたしの顔に何かついて――ぁぁっ! ミアになってるのにわたしって言っちゃった!」
「まだ、始めたばかりです。大丈夫ですよ」
「……ミア。ミア。ミア。ミア。ミア。ミア。ミア。ミア。ミア。ミアは高校2年生で、チア部と応援団部所属。好きなものはカツオのタタキ。お誕生日は8月16日で、家族はパパとママと猫のユキで――」
「美月さん、少し手伝ってもらってもいいですか?」
「はいっ。わ――みっ、ミア手伝います! ……あ、危なかった。ギリギリセーフ……!」
配信中に『わたし』って言ったら、おかしいもんね。どんな時も一人称が『ミア』になるようにしたり。
「じゃーんぷ! 降りたら、すたたたた~って走って、またじゃーんぷ! ここで土管に入って、コインを取る! ちなみにコインの取り方にはコツがあってね……。こうやってやれば一気に取れちゃうんだよ! あとはこのまま土管から出て、次はちょっと要注意ポイント。ハンマーを投げてくる敵が2匹出てくるから、タイミングを合わせて一気にBボタンを押したままダッシュをして――あやっ!? 敵に当たっちゃった」
「やっぱり、喋りながらだと難しいですか?」
「う~ん。ちょっと難しいかな、です。でもお母さんとお話ししながらゲームする時もよくあって、すぐに慣れると思います」
「そうでしたか。何か、他にやりにくいと感じる点はありませんか?」
「パソコンの画面でやるのは初めてで、そこがちょっと違和感があります。でもでもこっちも、すぐに慣れると思いますっ」
わたしの配信のメインは、『レトロゲーム』。それがグタグタになっちゃうといけないから、お喋りしながらプレイする準備をしたり。
《みんな~、今日も来てくれてありがとう! 今日はこのゲームを遊んでみるよ!》
「…………ふむふむ」
《ちなみにこのゲームは小さな頃にパパがやってたのを見たことがあって、ずっと興味があったんだ。だから朝から楽しみにだったの》
「…………ふむふむ。ふむふむ」
《アクションゲームは苦手だけど、頑張ってみるね! ゲームスタート!》
「…………ふむふむ。ふむふむ。ふむふむ」
《ジャンプ! ジャンプ! ジャンプでっ、やった! みんな見てみて! 最初のステージっ、クリアしたよ!》
「…………ふむふむ。ふむふむ。ふむふむ。ふむふむ」
《次のステージもサクッとクリアしちゃおっかな! さっきのステージに比べると敵の数も増えたけど――うぎゃああああああああああああ死んだぁああああああ!?》
「っっ!? ええ悲鳴!?」
「……従姉は――こよみは、リアクションが激しいんですよ……。ちなみにこれは『卯月こよみ』のキャラではなく、従姉の素でして……。うっかり配信中に叫んでしまったらソレがウケてしまい、このスタイルが定着してしまったんですよ……」
「そ、そうなんですね……。す、すごいなぁ……」
今までVTuberのを見たことがなかったからこよみさんのチャンネルや他のVTuberさんのチャンネルの『アーカイブ』を一緒に見たり。
色んな形で色んなことを学んで、そのおかげで沢山の知識と技術が身につきました。なのでっ!
「はい、完璧だと思います。ですから明後日の午後7時から初配信を行いたいと思います」
練習期間は18日で終わって、8月10日。葉月ミアの初配信が決まったのでした!!
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