私がずっと幸せだと思っていたことは、幸せではなかったようです
私ジゼルは、世界で一番の幸せ者です。なぜなら、この世で最も素敵な御方――バフェテンス公爵家の嫡男である、コルベット様の婚約者にさせていただいているのですから。
「どうだ、この景色は! こんな絶景、俺が連れて来てやらなければ絶対に目にはできなかったんだぞ。感謝しろよ」
「はぁ、なんなんだこの誕生日プレゼントは。手編みのマフラーなんて要らないんだよ。今度からはもっとマシなものにしろ、いいな?」
しかもコルベット様はいつもお優しくって、至らぬ点があればすぐに叱ってくださるんですよ。なので私は毎日、大きな幸福を感じていたのですが――
「残念ながら、その考えは大間違い。君は、自分は世界一の幸せ者だと思い込まされているんだよ」
ある日唐突に、私の認識は一変することになるのでした。
「どうだ、この景色は! こんな絶景、俺が連れて来てやらなければ絶対に目にはできなかったんだぞ。感謝しろよ」
「はぁ、なんなんだこの誕生日プレゼントは。手編みのマフラーなんて要らないんだよ。今度からはもっとマシなものにしろ、いいな?」
しかもコルベット様はいつもお優しくって、至らぬ点があればすぐに叱ってくださるんですよ。なので私は毎日、大きな幸福を感じていたのですが――
「残念ながら、その考えは大間違い。君は、自分は世界一の幸せ者だと思い込まされているんだよ」
ある日唐突に、私の認識は一変することになるのでした。
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ぱら様。リアルの都合でお返事が短くなってしまうことを、お許しくださいませ。
当時はまずいと言っていたもの。そうさせていたものによって、このように感じるようになっていました。
ですので彼の中では、そういう人となっておりまして。こう、提案をいたしました……!
次のお話ですが、ストップしてしまっており申し訳ございません。
実はすでに、次のお話は完成している(12日の朝に投稿するつもりだった)のですが……。諸事情によって、公開を見合わせている状況となっておりまして。
すみませんが……。よろしければ、今しばらくお待ちくださいませ。
ぱら様。リアルの都合でお返事が短くなってしまうことを、お許しくださいませ。
どうやら……! 彼が以前吸収していたもの。あのような反応をしていたものが、関係しているみたいです。
不味い。最悪。そう思っていました、が…………?
月白様。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
彼の、正体(彼に流れているもの)。
今回はちょっと、違う雰囲気を入れてみたいと考えておりまして。スパイスとして、こういった要素を含ませてみました。
ちなみに、なのですが。
リヴェド。彼の名前は、正体のスペルを、反対から読んだものとなっております……っ。
歌川ピロシキ様。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
こちらは……。おっしゃる通りだと、思います。
そして。ここからも、ですね。お話が動いてゆくようでして。
あらゆることの裏側。隠されていた事実が、明らかになってまいります……!
ぱら様。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
実は。彼の名前は、とある単語を逆から読んだものとなっております。
そして。その単語の存在が、正体となっております……!
ぱら様。お返事が遅くなってしまったこと、お許しください。
わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
とある理由があるようでして。こういったことと、なりました。
なぜ突然、このようなことになったのか?
実はこの裏には……。
少々現実離れしたものが、あるようです。
ぱら様。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
お返事が遅くなってしまい、本当に申し訳ございません。
なにやら彼には、秘密があるようでして。こちらは、それが大きくかかわっているようですね。
そして。
その詳細は……。現在、明らかになりつつあります……!
単純な刑罰で罰を与えるのではなく、心を責めよ!だったんですね。
これを三十年……先に心が死にそうですが、父と子、どちらが先にダウンするんでしょうね(´・ω・`)
キスだけで済んでいるなら、その魅了の力も大した事は無かったようですね。
いやあ、良かった良かった。
父も子も一番大切なものは守れたじゃない(笑)。
月白様。お返事が遅くなってしまったこと、その影響により自動的に公開となってしまったこと、お許しください。
わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
ひどいけど、ひどくないともいえる状況ですので。確かに、おっしゃる通りですね……!
とはいえ彼らは、これでも非常につらいみたいでして(笑)。このように、なってしまっておりまして。
これからも、刑期満了となるまでは。二十四時間、続いてしまいますので。
牢屋からは、悲鳴が響くことになりそうです。
ぱら様。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
彼はただ収監されるだけと思っていましたが、そちらは大間違いでして。収監は、最愛の人と一緒、となってしまいました。
そしてそんな二人は(息子は)、あんな状態となっておりますので。
その先にあるのは……。おっしゃる通りな状況、ですよね。
ぱら様。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
ラッキーだ! コルベットはそのように思っているみたいですが……。実際は、逆な状況なのですよね。
心と体がバラバラになっているのであれば、当然、心と体は連動しなくなってしまいますので……。
これから、彼を待っているのは…………。
くろいゆき様。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
何かしらの策があるみたいですが、それにしても、ですよね。
おっしゃる通り才能を感じるようなポジティブさでして、収監が決まっても絶望することはありませんでした。
ですが……。
この収監は、ただの収監ではないようでして……?
ぱら様。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
すごい状況、ですよね(笑)。
彼女に行ったことが、今度は自分に返ってきてしまって。好きになるはずのない人を、好きになってしまって。
ものすごい親子と、なってしまっております……!
くろいゆき様。お返事が遅くなってしまい、申し訳ございません。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
はい……。とてつもない、状況ですよね。
魅了によってこんなことに、なってしまって。吐き気をもよおすなど、すでに大変な事態となっておりますが……。
これはまだまだ……。はじまりに、すぎないようです。
ぱら様。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
魅了のあいては、父親。大変なことに、なってしまいましたね。
しかも……。
このあとはさらに(これ以上に)、大変なことが起きてしまうようでして。
なにが、発生するのでしょうか……?
ぱら様。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
アイテム、出てきましたね……!
この状況で、魅了に必要なものが登場する。と、いうことは……。
もしかすると……。
HIRO様。わざわざありがとうございます。
おっしゃる通りでして。は、が余計についてしまっておりました。
HIRO 様。こちらは先ほど、ありがたく修正をさせていただきました。
繰り返しとなってしまいますが、教えてくださりありがとうございます。
ぱら様。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
魅了を、利用することもできるようでして。そのようなことに、なっております……!
ですので、自ら白状を始めたのですが……?
彼はこのあと、違う意味で、ですね。大変なことに、なってしまうような気がいたします……っ。
ぱら様。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
これから、彼にとっては、ですね。非常に嫌な時間と、なってゆきそうです……!
こういったことによってすでにピンチとなっておりますが、それは始まりでして。次のお話では、とあることが、動き始めます……っ。
dragon.9様。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
何かある。ただの良い人とは、思えない。
彼(父)の不安は、当たってしまうのでしょうかね……?
現在はパーティー会場で、こうしたことが動いておりまして。この件が片付いたら、ですね。
そういった部分に、スポットが当たり始めるような気がいたします……!
ぱら様。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
あっさり見破って、取り除いて。大活躍、ですね……!
しかし彼はどうして、このようなことができるのでしょうか……?
怪しい。
ジゼルの父は、そのように感じていましたが……。リヴェド、彼はいったい何者なのでしょうね……?
ぱら様。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
はい……! 無事、魅了から解放されました。
ですのでもう、認識は変わっていて。
大好き。素敵な方。
そのようには思わなくなって、ちゃんと事実を見られるようになりました……っ。
歌川ピロシキ様。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
魅了。こちらの方法、ですが。おそらくもうすぐ、判明することになるかと思います。
そして、おっしゃる通りでして。こういったものは、しっかり取り締まらなければなりませんよね。
どうやら。いずれその『取り締まり』に関する何かも、起きるようでして。
そちらがらみでも、ですね。お話が動くことに、なりそうです……!
くろいゆき様。お返事が遅くなってしまい、申し訳ございません。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
今回は、ファンタジー要素を多めに含んでおりまして。あの裏には、こういった事情があったみたいです。
ですのでジゼルは操られてしまっていて、ずっと彼の思い通りに動いていました。
ですが、そろそろ、ですね。その報いが、訪れるようです……!
クマ三郎様。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
そして。
わざわざ温かい、ありがたいお言葉までくださり、本当にありがとうございます。
はい……。あのようになっている理由は、魅了にありました。
ですのでジゼルはずっとあんな風に感じ、心から喜んでいました。でも。そちらが終わる時が、来たみたいです。
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